草むらに黒い鞘状のものが目に付くようになった。「花にしてはおかしい?」と手に取ると、それは豆の鞘の様だった。
すでに中の種子は無く、葉も枯れ落ちている状態だったが、どうもカラスノエンドウらしい。それで納得できたのは「カラスノエンドウ」と言う命名の由来だ。役に立たないのや大きいのに「カラス」を付けるふしがあるが、これは黒いから「カラス」が付いたのだと…。
でもまだ未熟果の時は単一で茎に付いていたように記憶していたが、もしかしたら別物かもしれない。それにしても、この黒色もいい色合いを出していた。
もう一つのブラックは毛虫だ。黒い身体に白と茶の斑点が絶妙だった。前後の長くて白い飾り毛がなんともお洒落だ。毛虫にこういう表現は一般的には違和感のある表現だろうとは思うのだけれど、仕方ない。自分はそう感じてしまっているから。