トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

落下狼藉・努力は粉砕・・・

2024-03-26 | 小人閑居して憮然

 拠点道具小屋で木工を行う時、板材の切断に重宝しているのが鋸盤である。1973年製造のプレートがあるから50年も前の代物である。頂き物であるけれどセットのジグソーは既に無く、鉋も研ぎなおしするより新規購入の方が安上がりだし使い勝手も良い。別個に丸鋸はあるけれど台付きの鋸盤はそれなりに重宝していたのだ。ところが当然とはいえ半世紀も経過すると樹脂が脆くなり強度が無くなって割れや欠けが入るようになった。このまま使い続けると収納ボックスを兼ねた架台そのものが崩壊してしまう。

 そこで河床保全作業営々続行中なれど水域の葦角抜去も適期なので中休みを兼ね葦角抜去を行い、ついでに自宅で鋸盤の補修を行う事としたのだ。アクリル樹脂板、接着剤、4φビスなどを取り揃え、粛々とコツコツと縁台の上で補修を開始し、「あら、嬉しや。もう少し…」と言う段階であろうことか縁台から落っことしてしまった。結果は五郎次郎、見るも無残な変わり様・・・。こう言う事態にこそ落胆、いいえ落嘆が相応しい。度々使用する鋸盤ではないものの有るのと無いのでは切断精度が断然異なるだけに「あーあ」と唖然茫然愕然当然だったのだ。

 もうジグソーパズルの様相を呈して元の形も判明し難いし樹脂製の容器での再使用は叶わない。しかしながら前述のようにまだまだ利用したい機会があるだろう。幸いにして使えるベニア板はあるから破損した樹脂台の代わりにベニア材で再生してみたい。他人様が観れば瓦礫当然の姿態を晒している元鋸盤であるけれど姥捨て山の孤爺にだってまだ復興させたいとの炎は消えてはおらんが復興できない炎も哀しくもあるのだった。

 ここまでバラバラに破損されては「廃棄」が世の常・当然の帰結と認識はしているものの「まだ使えるはず、もったいない…」が消えない。つまるところ、雅な魚沼水飲み百姓の末裔であるからして「ボロも使って心は錦」に囚われておる。まあ「三つ子の魂、癪でも忘れず」因果である。

     

 樹脂製ボックス左上の角は破片を当てて補強し下側の部分はベニア板で再生し蝶番の取り付け部はアクリル樹脂板を補強を兼ね当てて取り付けを済ましたのだったが、あーあ、ホントにもう再起不可能の痛手・・・。使えるのは金物だけだ。


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