トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

** 散々九冬

2020-03-11 | 大震災
             捜索九年悲喜悲喜悲喜の娘の帰還

             千の風波となり春はや九年

             暖冬も心の寒さあのままに

             春や春はるは覚えぬ九回目

             復興も盛り土だけなり高止まり

             タンク群岬に向かう旅ネズミ

             学ばずや段波のごとし火種事故

             わたつみに守られ今日もおるのやろ

             住めぬ街時より早く刻まれリ

             帰りたい帰れない定住とする帰らない

             うわさ話は七十五日解体更地は七十五年

             明日無きも過ぎる心の仇桜浪の間に間に浮きつ沈みつ

             浪間は地獄送るも地獄生皮剥かれてはや苦念 ハアコリャコリャ
            
             帰雁を仰ぎ私は入る帰還困難すぐ踵 ハアコリャコリャ

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