トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ニホンアカガエルの遅い産卵

2023-03-24 | 小父のお隣さん
 ニホンアカガエルの産卵は二月の中旬で終了とばかり思っていたのに22日、エノキ林の水槽に二卵塊発見した。久しぶりの降雨があったけれどそれで誘発されるほどとは思えなかった。卵塊二つはバッドと沢庵容器の中に産卵してあったけれどいかにせん、成長させるには手狭過ぎよう。そこでバケツで卵塊を掬いとり隣接池まで運び放流した。大きな池では無いけれど周囲はヤナギ林だし林床も草深い。尾根筋へも最短距離であるから上陸する環境としても良好だろうとの判断なのだ。

 沢庵容器に産卵          トンボ用のバッドに産卵

 一方、手狭な容器に産卵した結果は「どうなる⁉」との関心もあるけれど、ここは生存率優先するしかないだろう。池の取水管が前夜60mmほどの降雨で落ち葉が詰まっていたので清掃したのだが近くにニホンアカガエルの成体が居た。ニホンアカガエルは性格が鷹揚なのかダイレクトの反応は少ない。見かければ安心して撮影が出来る。

            

奥の院の林床は気持ちが良い

2023-03-24 | 感じるままの回り道
 「生物生産緑地」の考え方が生態系や生物多様性に寄与するであろうと「環境パッチワーク」としての1枚が奥の院の大径樹の林床だ。ここは奥まった場所でもあり水域の手当てに追われている日常では荒れ放題に近い様なものなのだが最低限の植生管理で林床の状態は他の草地より自然状態が保たれて言わばワイルドなのである。
 左端には定植したばかりのマテバシイ2本、その奥には切り倒したものの腰痛で放置状態の竹が寝ている。



 春爛漫になろうかというこの時期の林床に目立つのがウラシマソウやタチツボスミレ、在来種タンポポやセントウソウかどうかはっきりしない白花の低草が主である。タチツボスミレは年々その数を増やしているけれどウラシマソウも負けてはおらず群落で「どうだ!」と言わんばかりだ。

   タチツボスミレとは別にえんじ色の花で葉の形はひ針形みたいな種もあるが単なる「スミレ」でいいのかどうか、スミレも種類が多そうで小生の手には負えない。見て楽しむだけである。

 この一枚はナイスとは言えないけれど芽生えている植物を知れば奥の院の性質の一端が判りそうだと入れてみた。草本・木本など萌芽密度の参考で片手の数くらい種は有ると思うけれど小生には無理無理の特定だ。