
水の中に手を入れたくないから吐水口からポンプで吸水して見たが、これは経験則通り効果なしで、至近の排砂バルブを開けてみたものの泥水が数分出てチョロ水に変わり、これも効果なし。腹を決めポンプを搭載して隣沢へ運んだ。
所定の圧注を15分程続けたところでフイールドにいるはずの会友Y氏に吐水状況の確認をしてもらった。「濁り水が元気に出ている」との電話を受け、更に10分程圧注を行う。これで一応の儀式は終了して撤退しフイールドの吐水口に確認に行った。
期待は裏切られ毎分4ℓ程度で朝の吐水量と変わらないが、ここで落胆するのは早すぎる。強制通水させた後、吐水量が回復するのに1両日は必要な事が多いのである。
この日、作業はここまでとしてポンプ類は車載したままにし、翌日の吐水量回復如何で再チャレンジである。「これが苦労の初めでしょうか」なんて歌詞があったが、誰のせいでもなく「身から出た水錆」、いいえ自錆で自らの瑕疵なのである。


