トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**秋津唱

2022-11-30 | 温故痴新
         今日よりは木枯らし強く吹きなむをいかにす孤爺アキツいぬ日々
          今よりは秋風寒く吹きなむをいかにかひとり長き夜を寝む        大伴家持

         裸木や山の木枯らし吹き曝しマユタテ消えて侘し寂しも
          あしひきの山の嵐は吹かねども君なき夕はかれて寒しも         詠み人しらず

         アカネ飛ぶトンボ池行き野池行き池守見るやトンボ水打つ
          あかねさす紫野行き標行き野守は見ずや君が袖振る           額田王

         クロギンもアカネもオニも何せむに優れる宝種の多様性
          銀も金も何せむに優れる宝子に及かめやも               山上憶良

         夏池の真茎に休むテネラルの知らえぬ羽化は苦しきと見ゆ
          夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ        大伴坂上郎女

         あしひきの山の紅葉を染め移し散りし落ち葉にアカネ点描
          あしひきの山の黄葉にしづくあひて散らむ山路を君が越えまく      大伴家持

         マユタテの待ち喜ぶる小春日にアカネと我はひねもすのたり
          こほろぎの待ち喜ぶ秋の夜を寝る験なし枕と我は            詠み人しらず

         大雪や谷田に秋津は消え果てて枯葉舞い上ぐ裸木高く       トロルお爺

         谷地の空灰色の空風花に秋津散る散る雪子舞う舞う        千恵子

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