厚生労働省の実態調査から
ネットカフェで寝起きする若者は全国に――。個人加盟の労働組合、首都圏青年ユニオン(伊藤和巳委員長)などが10都府県のネットカフェで実態調査したところ、すべての都府県で、ネットカフェを生活の拠点にする若者がいることが分かった。これまで都市部の一部と思われていたが、全国に拡大する様相となっている。厚生労働省は実態調査を行う方針を決めているが、新たな貧困問題として深刻化していることを裏付けている。
調査は宮城、千葉、埼玉、東京、神奈川、愛知、奈良、大阪、兵庫、福岡の10都府県19地域の34店舗の周辺で実施した。その結果、10都府県の26店舗で長期滞在する若者がいた。店によっては10人以上の長期滞在者がいるところもあった。
また、85人への聞き取り調査の中で、住居がない若者の他に、アパートなどを借りている正社員でありながら、長時間労働で帰宅できないため日常的にネットカフェを宿泊場所として利用している若者が相当数いることも分かったという。
聞き取りの事例では、過酷な生活があった。
東京・蒲田の24歳男性は、専門学校を出てテレビ局で働いた。時給にすれば400円程度の長時間労働に耐えきれず退職。アパートの更新料が払えず、2年間ネットカフェで暮らす。月20万円の収入はあるが、不安定でアパートを借りられない。店には同じような“住人”が30人はいるという。
また奈良市の20代男性は、手取りが月に8万円。仕事もうまくできず、家では親に「何しとったんや」と言われるので、ここによく泊まる。食事はここのドリンクやスープですませているという。
ネットカフェの利用料は1時間200~300円。ナイトパックなど1500円程度で一晩過ごすことができるシステムもある。東京都内では1時間100円のところもあり、若者が集中している。 同ユニオンの川添誠書記長は「非正規雇用で安定した収入が得にくい若者がアパートも借りられず暮らしている。自己責任論の前に行政のサポートが必要だ」と話した。
同ユニオンなどは、5月20日正午から東京・明治公園で青年の雇用問題などを訴える集会を開く。
この話題については、本人達の満足度がどうかがはっきり見えないので、一概に良い悪いでは語れません。
芸人さんがボロアパートからのし上がる時のように、それがいつか大きな夢を達成する為の過程であり、志を高めるひとつの役割になっている場合などはそれほど問題ではありません。
しかし、自分のやりたい仕事に熱中する訳でもなく、目指すものが明確に なっていない”自分探し”という理由で、あても無く生活を続けている若者には、何か自己変革をする機会を与えてあげることが必要でしょう。
Topdasでは、そういう若者や社会人と活き活きと生活する人たちが触れ合える場”語ろう’S”を不定期で開催しています。
特に「ベキ論」で説教することはぜず、自然な会話の中で”ゆるやかに夢を膨らませることが出来る空気”をカラダ一杯で吸える場です。
誰だって、波はあります。ちょっと疲れたら”語ろう’S”で元気回復してみて下さい。
次回は、5月7日(月)大阪市内での出張開催です。