お饅頭(まんじゅう)を一つ用意する。これを四つに割って、ごはんに乗せて、その上に煎茶を注ぐ。「饅頭茶漬」の完成である▼気味の悪いことを書くなと叱られそうだが、これを好んだ作家がいる。森鴎外である。度胸がなく、試したことはないが、小豆の甘さと濃いお茶で案外いけるような気もする▼こっちの方は一切、試す気が起こらぬ。デンマーク人の哲学者キルケゴールのコーヒーである。最初に砂糖をカップに入れて作るが、問題は量。カップの縁よりも高く山のように入れる。そこにかなり濃いコーヒーを注ぎ、砂糖を溶かしながら一気に飲む。書いているだけで耳の奥あたりがむずがゆくなってくる▼甘党の二人が聞けば、不満そうな顔をするニュースかもしれぬ。世界保健機関(WHO)は世界的に増加している肥満や糖尿病の対策として、各国に対して、砂糖をたくさん含む清涼飲料水への課税強化を呼びかけた▼世界の肥満人口は一九八〇年から二〇一四年にかけ二倍以上に増加。成人の四割が太りすぎであり、その原因が砂糖で特に清涼飲料水と考えられている。砂糖入りの清涼飲料水はもはや、たばこ、アルコールと並ぶ「健康リスク」扱いであり、課税によって消費を抑え込みたいようだ▼甘いソーダ水が心や体の疲れをつかの間癒やすということもないではないが、体を思えば、そう甘いことも言っていられぬか。
◇砂糖量を割り出す方法!
「どうすれば、清涼飲料水の糖分量を
正確に割り出すことができるの?」
ペットボトルのラベルを見ても、
砂糖や糖分の手がかりはありません。
そこで気をつけて見ていただきたいのは
「炭水化物」の量!
炭水化物の成分は、「糖質」と「食物繊維」の2つですが、
清涼飲料水には食物繊維がほとんど含まれていません。
なので、炭水化物の量をそのまま
糖質と読みかえると、糖分の量になります。
たた、清涼飲料水の栄養成分表示のラベルには、
(100ml当り)とありますので、
500mlなら「5倍」して計算します。
□栄養成分表示(100ml当り)
エネルギー◯◯kcal、タンパク質◯◯g
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「炭水化物12g」
12g×5=「60g」(糖分の量)
砂糖の取り過ぎは、単にカロリーの取り過ぎで肥満になるというだけではありません。砂糖をエネルギーとして燃やすためには、ビタミンB1が必要なため、砂糖の取り過ぎはビタミンB1を大量消費してしまうことになります。ビタミンB1が不足すると次のような症状がでます。
- 疲労感
- 手足のむくみ
- 便秘
- 集中力低下
- 気分が落ち込む
- 協調性の低下
気をつけましょう。
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