THINKING LIVE シンキングライブ

シンキングライブは経済情報サイト
矢野雅雄が運営しています。

米、ファイザー、独、メルクとがん治療で提携、新しい合弁形態?買収コスト抑制に効果?

2014年11月17日 22時06分46秒 | thinklive

*メルクの抗体ガン治療開發が先行している?先行研究に対する開發資金の提供で成果を共有しようとする過程?コスト抑制、確実化のレベルアップを加速する、

*ファイザーはこの提携で、アストラゼネカの買収額、1000億ドル?が20億$程度でカバーが可能になる?

 抗PD?L1抗体を使用したがん治療法の開発を目指し、単剤療法と多剤併用療法の双方を試みる。多剤併用療法では2社の承認・未承認薬を使用する。

 またファイザーはメルクに対し、治験や商用認可のフェーズを通過するごとに総額20億ドルを上限として開発費用を支払う。

 開発費と商用化にかかる費用は2社で負担し、抗PD?L1抗体や抗PD?1抗体を使用した共同開発の免疫療法製品で得られた収益は2社で分け合うとしている。

 このような抗体を利用した治療薬はがん研究の最新分野で、英アストラゼネカも競合する治療薬を開発している。

 ファイザーは1180億ドルでのアストラゼネカ買収を試みたが5月に断念。買収に関する英国の規則によると、11月26日以降は交渉再開が可能だったが、メルクとの提携によりファイザーがアストラゼネカを買収する必要性は後退したとみられている。

*メルク、米、シグマアルドリッチ買収

[フランクフルト 22日 ロイター] - ドイツの医薬・化学品大手メルク は、研究用試薬メーカーの米シグマ・アルドリッチ を170億ドルの現金で買収することで合意したと発表した。メルクにとって史上最大の買収案件となる。シグマ・アルドリッチの経営陣は買収を承認している。

1株当たりの買収額は140ドルで、19日終値に37%を上乗せした水準。メルクは全株取得する計画。メルクは、買収により1株当たり調整後利益と支払利息・税金・減価償却・償却控除前利益(EBITDA)ベースの売上高利益率がすぐに押し上げられるとの見通しを示した。

年間のコスト削減などの効果は買収手続き終了後3年以内に約2億6000万ユーロ(3億3400万ドル)になると見込んでいる。

メルクの株価は買収の発表を受けて当初は下落に転じたが、その後は上昇している。

メルクはシグマ・アルドリッチ買収を通じ、研究開発用試薬および装置を提供するメルクミリポア部門の強化を狙う。メルクは米ミリポアを10年に60億ドルで買収した際に実験装置を主要な事業の柱に据えている。

*免疫システムでは、正常組織を免疫反応から保護するために一連のチェックポイントがあります。これらは、活性化T細胞表面の受容体やそれに付随する抗原提示細胞表面のリガンドから成ります。カギとなる免疫チェックポイントは、PD-1 (programmed cell death protein 1) にリガンドPD-L1が結合した時に起こります。この相互作用の結果、T細胞の活性が抑制され、活発な免疫反応が妨げられます (1)。

この機構は、腫瘍に対しても同様に働いています。PD-L1は、いくつかの腫瘍タイプで上方制御されており、PD-1との作用やT細胞の活性化を阻害してこれらのがんを悪性化しています。このように、腫瘍は免疫システムによる発見と破壊から逃れています (1-3)。その結果、PD-1とPD-L1は腫瘍免疫におけるこれらの役割と、免疫学に基づく治療の潜在的ターゲットとして大いに注目を集めています (4、5)。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿