サントリー食品インターナショナルは、麦茶飲料を増産する。京都府内の中核工場に70億円を投じて、麦茶を生産できるようにする。京都の工場の麦茶を含めたペットボトル飲料の生産能力は従来より2割増える。手軽に飲めるペットボトル商品のニーズが高まっているのに対応する。
製造子会社の宇治川工場(京都府城陽市)に設備投資し、麦茶飲料「グリーンダカラ やさしい麦茶」などの生産ラインを入れる。設備導入は2019年8月に完了する。ペットボトルの生産能力は年1600万ケースと2割増え、工場全体でも3千万ケースと1割拡大する。
宇治川工場の新たな生産ラインは、販売が伸びているペットボトル入りコーヒー「クラフトボス」も作れる。クラフトボスは、足元で委託先を含めて生産を8工場に広げて、生産能力を1.5倍超に高めている。将来の増産にも備える。
生産能力を増やすグリーンダカラ やさしい麦茶やクラフトボスはいずれも社会構造の変化に伴う需要を捉えて販売が伸びている商品だ。
グリーンダカラは共働き世帯が増えて麦茶を煮出す家庭が減るなか、代わりにペットボトル飲料のニーズが高まっている。
グリーンダカラのブランド全体では17年の販売は3050万ケースと前年より19%伸びた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます