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独、コンチネンタル、米のACSの自動運転車用イメージセンサー部門を買収、

2016年03月09日 11時24分36秒 | thinklive

WSJ:16/3/4、ドイツの自動車部品会社、コンチネンタルは、レーザー技術を手掛ける米アドバンスト・サイエンティフィック・コンセプツ(ASC)の自動運転車用イメージセンサー部門を買収した。買収金額は明らかにしていない。

 コンチネンタルはタイヤで知られているが、緊急自動ブレーキや自動ステアリングといったドライバー支援システム用の電子機器のサプライヤーでもある。メルセデスベンツに自動運転装置の部品を供給しているが、これまで高解像度3Dレーザーセンサーは扱っていなかった。

 自動運転車の開発が進むなか、光検出・測距(Lidar)システムが必須になるとみる研究者が多い。ASC製センサーには可動部分がないため、故障が少ないとみられ、未来の車を開発するメーカーには魅力的だ。ASCのセンサーは、光線を照射してセンサーで反射光を受け、視界にある物体との距離データを提供する。 画像認識アルゴリズム頼みのカメラと違い、Lidarは単純な幾何学が基になっており、コンピューターが迅速かつ正確に測定をすることができる。日産自動車の電気自動車「リーフ」の自動運転車は360度に近い視界を得るため、複数のASC製センサーを搭載している。

コンチネンタルは今回の買収で、ASCのセンサーを大量生産できるようになり、自動車部品大手デルファイ・オートモーティブに匹敵するセンサーが製造可能となる。デルファイは昨年、ソリッドステート型Lidarのメーカー、クアナジー・システムズに出資した。

 コンチネンタルはASCでセンサーを開発しているエンジニア22人を採用する。人員は今後100人超に増やす計画だという。

 同社の広報担当者は今回の買収について、「規模を拡大し、コストを削減し、技術一式を提供する方法だとみている」と述べた。

 現在、試験中の自動運転車の大半はベロダイン・アコースティクスのデービッド・ホール氏が開発した回転式Lidarを使用している。

 ベロダインのLidarは、かつて8万ドル以上していたが、最近は8000ドル未満で購入できる機種もある。

同社は、可動部分があると故障しやすく価格が高くなることから自動車メーカーが採用をためらう要因になるため可動部分のない製品を開発しようとしている。

 フォード・モーターはベロダインのセンサーの採用に積極的だ。一方、高級電気自動車メーカー、テスラ・モーターズのイーロン・マスク氏は、Lidarは宇宙船のドッキングならともかく自動運転車には必要ないという考えでカメラを使ったシステムを使う計画だ。




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