クラウド環境はシスコにとって、お得意の領域!
シスコの業績推移
12/2~4 前年比
売り上 11588m$ +7%
純利益 2165 +20%
利益率 18.6%
リコーとシスコが協業、中小企業向けにクラウドでUC
2012/06/05
リコージャパン(リコー)とシスコシステムズは6月5日、中堅中小企業向けのユニファイドコミュニケーションサービス提供に向け、協業することを発表した。シスコのユニファイドコミュニケーション製品「Cisco Unified Communications Manager(UCM)」をリコーのクラウド基盤上で運用し、回線や端末、運用管理サービスなどとともに提供する「リコービジネスインターネットサービス」を、2012年10月から提供する。
リコーはこれまで、通信コミュニケーション事業の一環として、PBX/ビジネスフォンやユニファイドコミュニケーションサーバ製品を販売してきた。しかし、オンプレミスでこうした製品を導入できるのは、予算やIT部門に余力のある企業に限られる。そこで、ビジネスコミュニケーションのためのアプリケーションをクラウドサービスとして提供することで、導入/運用コストを下げ、手軽に導入できるようにするという。
リコービジネスインターネットサービスでは、クラウド経由で外線/内線電話やチャット、ビデオ会議といったコミュニケーション機能を提供する。同時に、クラウドと自社ネットワークをつなぐ回線(IP-VPN)とQoS機能などを備えたルータ、シスコのIPフォンやスマートフォンをはじめとする端末もパッケージ化。リコーテクノシステムズによる運用管理サービスやサポートも含めて、ワンストップで提供する。 一連の機能は、PCではWebブラウザから、またスマートフォンからは専用アプリから、「クラウド電話帳」という一種のポータル経由で利用できる。電話帳には、登録されているユーザーのプレゼンス情報も表示され、ワンクリックで発信が可能だ。また、クラウド側で情報を管理するため、漏えいなどのリスクを心配しなくて済むこともメリットという。
リコーでは、Cisco UCMやWebEXといったシスコの製品群をベースに、いくつかアプリケーションを追加することで付加価値を提供する。また、テンプレートを用意することで、業種、業態ごとの異なるニーズにも対応する方針だ。
リコーの代表取締役社長 執行役員の佐藤邦彦氏は、同サービスによって生産性の向上と通信コストの削減を実現し、「お客さまの仕事の仕方を変えていく」と述べた。同サービスの料金は、100ユーザー/2拠点の場合で月額20万円程度になる見込み。
シスコキャリア
1984年(昭和59年)に、当時スタンフォード大学でコンピュータオペレーターとして働いていたレン・ボサックとサンディ・ラーナーの夫妻によりシスコシステムズとして設立された。企業向けルーティング装置を取り扱っており、さまざまな企業・電気通信事業者向けの装置を販売している。
キャッチフレーズは "Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn -See how Cisco is redefining the scope of the network.-"。日本では"Changing the Way We Work, Live, Play, and Learn -IP ネットワーキングのさらなる未来へ-"。
ルーターを製造販売した最初の会社ではないが、マルチプロトコルルーター(異なるネットワークプロトコルを使用するネットワークにおいて、相互通信を行うための装置)を製造した最初の会社である。現在では、インターネットプロトコル(IP)が標準としての重要性を増し、シスコ最大のルータはIPパケットとMPLSフレームにのみ対応している。
M&Aや内部開発、他社との連携により、ルータ以外の多くのネットワーク機器市場にも進出しており、2003年(平成15年)にはコンシューマ向け無線LAN機器の製造販売で米国トップメーカーであったリンクシスを買収した(買収後もリンクシスブランドは存続している)ほか、2006年(平成18年)にはセットトップボックスやエンドツーエンドの映像配信ネットワーク、映像システムインテグレーション等を手がけるScientific-Atlanta社を買収した。
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