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サンデン、カーエアコン用新コンプレッサー、ダイムラーとの共同開発?将来性大きい。株価反応せず?

2017年07月10日 15時40分54秒 | thinklive

サンデン株価推移 327前日比-9(-2.68%)

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サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社は、CO2冷媒を採用したカーエアコン用新型コンプレッサーを開発、2017年5月より独ダイムラー社に量産車向けとして世界で初めて本格的な供給を開始しました。

近年、グローバル規模での環境問題への対応として、オゾン層破壊防止を目的とした冷媒規制や、地球温暖化防止を目的にした省エネを促進する政策が世界各国で施行されております。こうした環境政策の一環として、EU加盟国において地球温暖化係数(GWP)が150以上の冷媒の使用を禁止するカーエアコンMAC指令が施行され、17年1月1日からは欧州域内で新車販売される全ての乗用車が対象となっています。

CO2冷媒は運転圧力がHFC-134aに比べ約5倍になることから、コンプレッサーの製品化にあたっては、高耐圧構造・高気密性を実現するための高い技術力が必要とされます。サンデングループでは、冷凍・冷蔵ショーケース、自動販売機等の様々な製品において、CO2冷媒の採用に積極的に取り組み、お客様から高い評価をいただいています。

本新型コンプレッサーの開発にあたっては2014年4月にサンデン株式会社(現サンデンホールディングス株式会社)社長直轄のプロジェクトを発足しました。日本とドイツの共同開発チームが中心となって、多様な製品開発で培ったCO2冷媒技術をカーエアコン用コンプレッサーに応用するとともに、基本性能の向上に取り組み、短期間の製品化に成功しました。生産は群馬県の八斗島事業所にて行っています。

【新型コンプレッサーの特長】

 従来型コンプレッサー比1/5の吸入容量(31cc)で同等の性能(*3)
 従来型コンプレッサーと同等のパッケージングと重量(*3)
 従来冷媒比最大運転圧力5倍の耐圧構造 (材料) と精度向上(*3)
 新内部 (変角) 構造導入による静音化
 新制御方法導入よる安定性,安全性改善

ダイムラー社 プロジェクトリーダー ラルフ・トイラー博士のコメント
「本製品の開発にあたって、CO2冷媒を使用した製品開発の豊富な経験を持ち、新技術へのチャレンジ精神に溢れたサンデンを選択しました。短期間での商品化を目指した本プロジェクトは当社にとっても非常に挑戦しがいがあり、サンデンとの戦略的パートナーシップによって立ち上げが成功したことに満足しています。」

 

 

 

 

 


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