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伊藤忠が取得した、イラクの西クルナ1油田PJに参画する企業との関係強化は大きな意義!

2018年04月16日 14時29分56秒 | thinklive

 西クルナ1油田は、米エクソンモービルを中心に、中国政府系の中国石油天然気(ペトロチャイナ)、インドネシア国営石油会社プルタミナなどが開発に参加する。伊藤忠はこの「ドリームチーム」に、シェルに代わって加わる。

 西クルナ1の南に位置するルメイラ油田は英BPが、西隣のマジュヌーン油田はマレーシア国営石油会社ペトロナスが開発する。その向こうはイラン領。イラクとの国境に沿って広がる油田群を開発するのは中国勢だ。サウジアラビアからクウェート、イラク、イランに至るペルシャ湾の最奥部は、世界中の石油会社が開発を競う「油田銀座」だ。

 「巨大な埋蔵量に加え、圧倒的に生産コストが安い」。伊藤忠の山田哲也石油・ガス開発部長は、ここに権益を持つ意義を語る。取得費用は総額5億5000万ドル(約590億円)。伊藤忠が6割を負担、残り2億2千万ドルを石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が出資する。

 

西クルナ1油田には各国の大手企業が参画している
 

西クルナ1油田には各国の大手企業が参画している、

 エネルギー・資源価格が低迷した2010年代半ば、総合商社は保有する資源権益の減損処理を迫られ、資源ビジネスの先頭を走ってきた三菱商事と三井物産は16年3月期、連結最終赤字に転落した。代わって商社トップに立ったのは、米国でのシェール開発事業などの減損処理をいち早く済ませ、生活消費など資源以外の事業を強化してきた伊藤忠だった。

 


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