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クレハとクラレ、LiB向け植物系ハードカーボン負極材の新プラントが完成、

2014年04月09日 07時57分00秒 | thinklive

*現在のLiBノ生産シェアは中国が65%、日本が35% 、この5年間にシェアは逆転、奪還の期待かかる新工場である、

*植物由来(椰子殻利用など)ハードカーボンは石油比較2~3割安いが。EV普及には現在の半額以下に下げる必要がアル、20年までに年間3000~4000t二量産を拡大、黒鉛との価格差を1.5倍以下に下げる必要がある、

 植物系ハードカーボン新プラントの概要

場所 岡山県備前市鶴海 4342番地 (クラレケミカル鶴海工場敷地内)
生産能力 第一期 年産1,000トン
設備投資額 約30億円
  • クラレケミカルとクレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパンは、新規植物系ハードカーボンを製造することを目的に、2012年8月22日に共同でBHCを設立。
  • クレハ・グループは、主に民生用LiB向け負極材として使用されてきた黒鉛に比べ、耐久性や充放電特性に優れ車載用LiB向け負極材として適した石油ピッチ系ハードカーボンの製造技術を保有。
  • は、クレハ・グループと植物原料精製技術を保有するクラレ・グループが共同で開発。
  • LiB市場は、携帯電話やノートパソコンなどの民生用を中心に拡大してきたが、近年ではハイブリッド車・電気自動車などの車載用市場の急速な拡大が見込まれている。
  • KBMJは、現在車載分野で展開している石油ピッチ系ハードカーボン負極材に加えて、年産1,000トンののセミコマーシャルプラント生産品を通じて製品ラインアップを拡充し、ユーザー認証、市場開発を加速。
  • 車載用ハードカーボン系負極材の市場拡大にあわせ、さらに増強予定。

クレハとクラレ リチウムイオン二次電池の共同事業化で合意

*2011年12月14日

2011年12月14日

㈱クレハと㈱クラレは、リチウムイオン二次電池(LiB)の負極材「ハードカーボン」の新規品の共同開発を進めてきたが、このほど植物由来原料の新規開発品「バイオカーボトロン」の共同事業化に向けて合意した。 来春を目処にクレハと伊藤忠商事の合弁による電池材料事業会社である株式会社クレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン(本社東京都中央区、「KBMJ」)にクラレが資本参加・人材投入するとともに、KBMJとクラレグループのクラレケミカル㈱(本社大阪府大阪市)の生産合弁会社を新設し、2013年には年産1千トンレベルで量産・供給体制を構築することで基本合意した。
 クレハは、ピッチ系ハードカーボン『カーボトロン®P』を事業化しており、その特性である充放電特性と耐久性が評価され、産業用や車載用大型LiB用途などに活用されている。近年、ハイブリッド車・電気自動車向けのLiB開発が活発化する中で、ハードカーボン固有の特性がますます注目されるとともに、自動車・電池メーカーからの品質要求も多様化し、これに対応する新規品の開発が課題となっている。
 クラレは、活性炭事業等を通じて得られた炭素材に関する知見をもとに、新規ハードカーボンの開発に取組み、今般その事業化に目処を得たことを足掛かりに、成長分野であるLiB部材市場での事業拡大を図っていく。
 伊藤忠商事は、二次電池分野取組み強化の一環として、LiB関連素材事業における投資を積極的に行っており、負極材分野においても、幅広い経営資源、世界規模のネットワーク並びに統合力を最大限に活かし、カーボトロン®Pのグローバル展開を加速させている。
 今後、KBMJはクラレの経営参加により、新商品開発能力や安定供給体制を強化し、更なるコストパフォーマンスの追求を目指す。
 ハイブリッド車用・電気自動車用のみならず、定置用、スマートコミュニティ、家庭用等LiB市場は今後急速な普及が見込まれており、負極材の需要量は現在の年間数千トンから、10年後には年間10万トン以上に達すると予想されている。クレハ、クラレ及び伊藤忠商事は、特徴あるハードカーボンのラインアップ充実と安定した供給・販売体制を通じて、負極材分野に独自の地歩を築いていく方針。


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