奈良県立橿原考古学研究所が18日、発掘調査中の明日香村・飛鳥京跡苑池(7世紀後半)にある北池の石組み護岸の一部が5段の階段構造だったと発表した。水辺で祭祀をするために造られた可能性があるとみている。
北池の東護岸を調べた結果、西に下る幅1・3m、長さ3m、高さ1・15mの5段の石段が出土。確認できた横幅は1・3mだが、周囲の構造から石段の幅は池の北東角から南へ約6・2mあったと推測できるという。1段の高さは4段目までは12~20cmだが、最上段だけ55cmあった。
北池では平成13年にも対角の南西部で8段の石段(高さ1・6m)が見つかっているが、今回は踏み面の長さが約2倍の70~80cmある。
北池の過去の調査では、祭祀に使われる木製の舟形や人形(ひとがた)出土している。
同苑池は平日(午前9時~午後4時半)に発掘調査を一般公開中で、今週は19~21日も見学できる。
[参考:産経新聞、毎日新聞]
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2011.2.2 飛鳥京跡苑池 北池の護岸が確認され規模が判明
2010.12.20 飛鳥京跡苑池 池巡る石組みの溝が見つかる
2009.7.16 飛鳥京跡苑池 食膳に使用、ブリの骨が出土
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北池では平成13年にも対角の南西部で8段の石段(高さ1・6m)が見つかっているが、今回は踏み面の長さが約2倍の70~80cmある。
北池の過去の調査では、祭祀に使われる木製の舟形や人形(ひとがた)出土している。
同苑池は平日(午前9時~午後4時半)に発掘調査を一般公開中で、今週は19~21日も見学できる。
[参考:産経新聞、毎日新聞]
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佐倉市は18日、高岡新山遺跡から1984年頃に出土した8世紀後半(750~775年頃)の灰釉陶器の骨壺(高さ22.5cm、最大径33cm)から、火葬された人骨と一緒にオオハクチョウの骨1個が見つかったと発表した。 ハクチョウと人骨が古代に一緒に埋葬された例が見つかったのは全国初という。
見つかったハクチョウの骨は、左翼の「中手骨」の一部で、長さ2cm程度。骨壺には他に30~40歳くらいの男性1人分の骨が入っており、いずれも焼かれていた。 火葬によって埋葬されていることや、骨壺が現在の愛知県の窯で作られたことなどから、市教委は、火葬された人骨は畿内政権と結び付きが強い集落の首長的立場の人物だったとみられるとしている。
[参考:時事通信、毎日新聞、千葉日報]
見つかったハクチョウの骨は、左翼の「中手骨」の一部で、長さ2cm程度。骨壺には他に30~40歳くらいの男性1人分の骨が入っており、いずれも焼かれていた。 火葬によって埋葬されていることや、骨壺が現在の愛知県の窯で作られたことなどから、市教委は、火葬された人骨は畿内政権と結び付きが強い集落の首長的立場の人物だったとみられるとしている。
[参考:時事通信、毎日新聞、千葉日報]
高知県埋蔵文化財センターは18日、香南市野市町土居の東野土居遺跡で、弥生時代終末から古墳時代初頭と古墳時代後期の2時期の竪穴建物跡80軒を確認し、建物跡の側で弥生時代末(3世紀前半)とみられる墓地と、そこから壺棺が5基出土したと発表した。
壺棺は大きさから子供の墓とみられ、鉢形土器で蓋をしたものや、壺の縁部を古代、魔除けに使われたとされている鋸歯文で飾っているものがあった。
鋸歯文があった壺は高さ45cm、最大径40cmで、縁の近くにへらで細かく刻まれ、鉢形の土器で蓋がされていた。
新たに弥生時代前期(紀元前4世紀頃)の土器が見つかっているほか、奈良、平安時代(8世紀頃)のハスの花をかたどった寺院の軒瓦や掘立柱建物跡10棟が確認され、古代寺院や役所が近くにあったとみられるという。
現地説明会は20日午前10時半~正午に開かれる。
[参考:読売新聞、高知県埋蔵文化財センター、高知県HP]
過去の関連ニュース・情報
2010.10.23 香南市・東野土居遺跡 古墳時代初期からの大規模集落跡やほぼ完形の庄内式土器が出土
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[参考:読売新聞、高知県埋蔵文化財センター、高知県HP]
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