歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

福井市・高柳遺跡 古墳前期の金属加工に使う炉や羽口の破片が出土

2011年02月23日 | Weblog
 福井市文化財保護センターは23日、同市中藤島地区の高柳遺跡から出土した遺物に、古墳時代前期(4世紀頃)とみられる金属加工に使う炉壁や羽口(はぐち、送風管)の破片が含まれていたと発表した。
 金属生産時の鉱滓の破片も出土しており、鋳造をしていた可能性が高いとみている。
 発見されたのは、金属加熱のために使った土製の炉壁の破片3個、金属やガラスの不純物が固まった鉱滓4個、炉に空気を送る羽口の破片3個。穴の空いた水色のガラス玉1個(直径7mm)も見つかった。
 26日から3月20日まで、同センター(同市渕4丁目)で開かれる「平成22年度 発掘速報展」で一般公開される。
[参考:福井新聞、産経新聞]
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つくば市・高須賀中台東遺跡 古墳時代前期の住居跡から鏡の土製模造品が出土

2011年02月23日 | Weblog
 茨城県教育財団は22日、つくば市高須賀の高須賀中台東遺跡から、鏡の土製模造品が出土したと発表した。
 古墳時代前期の住居跡の多くから、焼けた土や炭化材が出土しており、住居を集団移転する際、意図的に焼いた形跡と認められるという。
 住居跡からは高坏などの土器のほかに、鏡の土製模造品(直径3cm)と糸巻き状の土製模造品(長さ約2cm)が見つかり、住居を離れる際の祭祀に使ったと考えられるとしている。
 さらに別の住居からは炭化した種子状の植物(ムカゴなどの豆類やノビルに近いネギ属)が多数まとまった状態で出土した。 住居内で保存していたとみられる。
 同遺跡は,つくば市の西部を流れる小貝川左岸の標高約19~21mの台地上に所在する。 調査は昨年4月~今年3月に実施。これまでの調査で縄文時代前期(約6千年前)と古墳時代前期を中心とする竪穴住居跡32軒、土坑、溝跡などを確認した。
 26日午前10時半から同遺跡を一般公開する。
[参考:産経新聞、茨城県教育財団埋蔵文化財部HP、2011.2.25東京新聞]
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