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釜山広域市加徳島新港予定地から、8千年前の新石器時代共同墓地を確認し、人骨26体が出土

2011年02月17日 | Weblog
 韓国文物研究院は17日、釜山江西区城北洞加徳島(부산 가덕도)の釜山新港浚渫土投棄場事業敷地東端を発掘した結果、新石器時代早期あるいは前期に作ったと見られる集団墓域を確認し26体に及ぶ人骨を発見したと発表した。
 埋葬方式で見ると、伸展葬が3体、屈葬が7体見られ、頭は全て北側か北東に置かれていた。
 土器をはじめとして石器と玉などの副葬品が共に発掘された。
 割った土器を死体の下に敷いたり、周辺に敷いたり、また死体の上に覆った事例もあった。
 人骨の左側腕のそばからは朱砂や酸化鉄系統と考えられる赤色顔料が出土したりもした。
 大型玉製品を着用した人骨も発見された。 発見された玉製品は、江原高城・文岩里遺跡(注1)で出土した玉玦(옥결、けつ状耳飾)と同じように、今まで韓半島で発見された最も早い時期の玉製品とみられる。
 出土した隆起文や押印文土器等からみて墓地が造成された時期は約8千年前頃の新石器時代早期あるいは前期に見ることができるとしている。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2010.10.5 大田原市・片府田富士山遺跡 縄文時代草創期のけつ状耳飾りが出土

(注1)国立文化財研究所が2002年に発掘調査した江原高城郡文岩里遺跡から、八千年前頃の新石器時代の墓から翡翠製の玉玦(外形約3.5cm、内径約1.5cm)が収集された。 [参考:聨合ニュース]
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