ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

シュビ約束音源の話2(エンジニアしか知らない音源の話)

2019-03-13 05:01:37 | hork(KJ)
前回ブログでシュビメンがマイクの裏側でジョジョ立ちする話を書きましたが、メモしているうちに約束音源の裏面がいろいろ出て来ました。主に音響技術面で、この曲ならでは、というポイントですね。前回のように絵的に派手な話はありませんが、いくつかあるので箇条書きします。
すごくどうでもいい細かすぎて伝わらない音響裏話にお付き合いください。

◯ピアノの独自設定がある。
シュビCDのピアノは基本的に打ち込みですが、ペダルやタッチの一つひとつまで編曲の拘りが設定に組み込まれており、かなり細かく表現を追求しています。
中でもこの「約束」は数ある収録曲の中で唯一、ピアノ側の仮想楽器上で残響設定をしており、ノーマルのDAWソフト上で再現出来ない「完全にピアノ向けの響き」を声側とは別に作っています。(設定関連が複雑化し、考えないといけない事が多すぎるので他の曲ではやってない)
ピアノがひときわ目立つ間奏部分はヨン様と調整を重ねた結果、初期マスタより更にダイナミックに。ピアノ単体で聴いても聴きごたえのある構成になっています。

◯マスタ音源がいっぱいある。
上記のピアノセッティングを始めやり取りを繰り返した結果、最終の音源は「5次マスタ」という名前がついています。ちなみに、編集過程の「約束」音源ファイルをPC内で検索すると39個ヒットします。もうどこのフェーズでどういう編集したか忘れた。
夜通し作業して、納入は朝の8時台。尚、次の日の仕事は休みではない。
私は職業柄出勤時間が普通の人より遅いのですが、それを差し引いても無理のあるタイミングです。シングルの音源でここまでかかったのは後にも先にもこの音源くらいな気がします。ちなみに当然アルバムはこれ以上の負荷がデフォです。こわいはなし。
完全に余談ですが、アイマス2の納入時には、私のあまりの限界修羅場ぶりに、シュビ垢から「死ぬほど忙しい所川島さんではしゃぎまくっててごめん」というツイートが来ました。ええんやで。

◯謎の超高倍音が入っている所がある。
この曲の特徴のひとつでもある最後のロングトーンですが、ここにシュビの約束音源に限って、謎の音が入っています。リスニング環境によっては聴こえないかも知れませんが、かすかに超高音で鳴る「キィィ……ン」という音です。
編集上の事を考えると本来想定外の音は嫌う所ですが、これはどうやらノイズではなく、倍音や共鳴音等の「音楽の一部」の何かの様です。
青色に輝く光が擬音化された様で、今ではちょっと気に入っています。
正確な位置など答え合わせしたい人はリプかなんかでどうぞ。

◯お気に入りの和音
最後に繰り返しながら歌うLaLaLaLa~の和音、特にロングトーンに入る直前の4小節は全音源中でも最高の和音の一つだと思っています。他にも何個か思い当たる瞬間があるので、どこかで紹介していけたらと思います。


シュビでは、基本的にシングルは売り切っておしまいというスタンスで作っています。
生産数もアルバム程多くなく、ラインナップの中には既に売り切れて再販予定のないものもいくつか。
約束CDは例外的に多少多めに作っていたので、今でも販売しています。
ピアノ単体の伴奏も収録されているので気になった方、自分でも歌ってみたい方は是非お手にとってみてください。

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