佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

月曜日の練習を振り返る

2007年01月24日 23時12分10秒 | 合唱

 

 昨年、メンデルスゾーン「讃歌」を上演した

長岡フェニックス合唱団、

期間が延びて、今年の3月24日までになりました。

24日に、長岡市制100周年・合併記念事業のファイナルイベントがあり、

そこでフェニックス合唱団が演奏します。

 

 

 

 ファイナルイベントに向けて、新たなメンバー募集も行い、

今練習しています。

これまで週1だったのですが、このイベントに向けては

隔週の練習に。フェニックスの練習のない週は、

母体である長岡市民合唱団の練習になります。

 

 

 月曜日は今年2回目の練習。

僕は今年初でした。

練習している曲はヴェルディの歌劇「アイーダ」より

『凱旋の行進』です。あの有名な曲です。

何とオケも公募らしいです。

 

 これまでバリバリドイツの作曲家であるメンデルスゾーンの曲、

次が同じロマン派でもバリバリイタリアのヴェルディ。

いやー、面白いですね。

大合唱での経験は貴重なので、

この大きな差自体を楽しんでいます。

 

 

 というのも、がっしりとした組み立てのメンデルスゾーンに対して、

ヴェルディの曲はオペラの合唱ですし、

なんと言っても声の饗宴です。

重厚にハモるとかいうより、まず声が大事。

ということで、月曜日は、僕自身は周りとのアンサンブルとかより、

一つ明確な課題を持って臨みました。

「咽頭の位置を下げたまま歌う」ことです。

簡単に言えば、喉が上がらないようにすることです。

 

 

 まずいい声を出そうとすると、

いい声でなく、大きい声を出そうとしてしまいます。

そうすると、フォームを崩して、支えがなくなり、

いわゆる絶叫声になってしまいます。

これは、一瞬しか持たない喉の使い方なので、

2時間半練習してもいい声を維持できるように、

かなり意識して練習に臨みました。

 

 

 結果的には、結構いけました。

喉の位置は下がったまま

(つまり喉がしっかり開いたまま、舌根が下がったまま)

歌いきることは出来たと思います。

一人一人がまずいい声を出さなければ、

問題にならないヴェルディのオペラ。

原語もイタリア語になり、

合唱初心者には、正直厳しいと思います。

練習も隔週なので。

 

 

 

 でも女声の方は30分早く集まってパート練をしたり、

それに向けて努力するという行為が、

音楽の充実を生むということは、

この1年間以上、この合唱団で歌ってきて、学んだことです。

そういえば、「讃歌」では、

大合唱の可能性を探ると、練習当初に言っていて

未だここにまとめていませんが(苦笑)、

それも追々書きたいと思います。

 

 

 とにかく、最近は指揮を振る機会が多いですが、

僕にとっては、やっぱり基本が「合唱団の歌い手」なので、

歌って得られる経験が何よりも大事です。

ロマン派でも全く違うタイプの作品に関われること、

非常にうれしいと思いながら練習していました。

 

 

 といっても、練習は残り少ないです。

しっかり仕上げて、長岡フェニックス合唱団の

総まとめにしたいですね。