佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

指揮者考~迷いを打ち消すまでのプロセス~

2007年01月27日 00時15分25秒 | 合唱

 

 人を見ていて、

自分が指揮者として未熟だと思う点があります。

 

 

 

 迷ったり、言い直すことです。

 

 

 

 これらを全て否定するものではなく、

もちろん、歌い手を、合唱を共に創る相手と考えれば、

いろいろな試行錯誤の方向は、

練習で生まれてくると思います。

 

 

 しかし、根本的に、

歌い手に心配されるような「迷い」は持っちゃいけませんね。

「絶対的な存在に」とは思いませんが、

ここを逃げに使ってはいけないと、最近思っています。

迷いを少しでも打ち消すために、勉強しないといけません。

 

 

 よく、団員から、

歌うのは歌い手だから、

「指揮者が悪い」と自分で言うのは、良くないと、

これまで何度か言われてきました。

 

 

 

 しかし、これは、偽らざる本音です。

指揮者が悪ければ、たいていの合唱団のサウンドは悪くなります。

多くの指揮者は、他の合唱団の音を聴いて、

「俺ならこうする」

「指揮者が悪いからよくない」

そう思います。

実際、指揮者が代われば解決しそうなことはたくさんあります。

 

 

 断っておくと、

僕は、歌い手でもあるので、

指揮者ののアクションがないと何もしない、

変わらないというのは、歌い手の怠慢だと思っています。

僕は、以前から、

「合唱団員はイチローたれ」

と言っています。

イチローは、人に言われなくてもやるべきことをします。

イチローは、残念ながらチームメイトに恵まれていません。

ここ数年最下位です。

 でも、

「チームが不調の時こそ個人を考えるべき」

イチローはそう言っています。

全員がイチローなら、今自分が何をすべきかが分かる。

イチローの言うことは、そういうことです。

それらの総和が、チームなのです。

合唱団も同じですね。

 

 

 話が大きくそれましたね(笑)。

僕は、指揮者として、迷いが多すぎますね。

迷いを超えたところに、在るべき姿がある、

そこに辿り着くまで、しっかり勉強し続けないといけません。

 


携帯電話考~着メロってどうよ~

2007年01月25日 20時22分36秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 持ってない携帯電話の話です。

 

 

 最近、携帯電話の使用のモラルが低い気がするのは

僕だけでしょうか。

 

 

 

 ここで言うモラルというのは、

切っておくべき所で切らないことです。

音楽関係者は、ホールを思い浮かべるかもしれませんが、

それは当たり前です。論外です。

最近一番麻痺していると思うことは、

例えば、仕事の関係者と仕事の話をしている時に、

携帯が鳴ることですね。

オフィシャルな場で、携帯を切らないことです。

 

 

 これは、たぶん異論を挟む人がいると思います。

仕事上で、急ぎで連絡を取るため、

切ることはありえないという人が。

 

 

 正直、僕は、切らないことは失礼だと思います。

まあ、もしかすると、相手を見て、

そうしたりしなかったりするのかもしれませんが。

よっぽど目上の人等の時だけ切ったりとか。

 

 

 で、電源を切らないという場合、

そこでもう一つ麻痺していると思うことがあります。

着信音です。

 

 

 電源を切れないなら、マナーモードにするか、

着信音の音量を0にして電源を入れておく、

のどちらかしかないと僕は思います。

しかしですね、仕事相手を目の前にして、

急に大音量で、着メロが鳴り出すことがあります。

これですね、普通の呼び出し音ならまだ許せますが、

着メロですよ。今日は、バッハの小フーガト短調の

テンポ速いバージョンの着メロが鳴っていました(笑)。

うるさいです、はっきり言って。

着メロは、僕にとっては騒音に近いものがあります。

 

 

 

 正直言うと、いい大人が着メロを使っているのは、

僕は正直良識を疑うのですが(言いすぎでしょうかね(笑)

それを言うと、「携帯を持っていない」ことこそ

非常識だと言われそうですが(爆))、

仕事中に相手を目の前にして、その音が鳴ると、

正直僕は何かが冷めます。

 

 

 で、もっと麻痺していると思うことは、

その場で電話に出る人です。

有り得ないですよね。

「ちょっと失礼します」

一言断って、席を立つか、

その場で出るなら、一言断った後で、

すぐに「かけ直す」と言って切るか、

どちらかしか有り得ないでしょう。

 

 

 思うのですが、

これだけ携帯全盛の時代になると、

使う人があまりに多すぎて、

マナーの論議が全くなされなくなる気がします。

というのも、例えばタバコとかは、

男女の総数からすれば、吸う人のほうが少ないので、

マナーを指摘する人がいますよね。

でも、携帯は皆持っているから、

善悪と言うか、道徳と言うか、マナーと言うか、

そこに、統一した基準を持てない時代になっているのでは、

そう思います。

 

 

 正直言うと、

大人(50代くらいの人)が電車などで

暇をもてあまして携帯を構っている姿って、

あまりかっこいいものではないと僕は思っています。

でも、これは今の時代、明らかに少数派でしょう。

 

 

 先ほども書きましたが、恐らく、

持っていないことをマナー違反だと言われる時代ですね、今は。

持つことは当たり前なので別にいいのです。

マナーがなし崩し的に壊れているのが、

どうなんだろうと、思ったりするわけです。

 

 

 まあ、いつも切ってあったら、

携帯として成立しませんが(笑)、

マナーをもう少し考えるべきではと思います。

でも、持っていない人の意見は「超」少数派なので、

今携帯保有者が共有しているマナーは、

僕が思っているものよりはるかに低い設定なのでしょう。

これを読んで、「今どき非常識だ」という抗議が来そうですね(笑)。

 


月曜日の練習を振り返る

2007年01月24日 23時12分10秒 | 合唱

 

 昨年、メンデルスゾーン「讃歌」を上演した

長岡フェニックス合唱団、

期間が延びて、今年の3月24日までになりました。

24日に、長岡市制100周年・合併記念事業のファイナルイベントがあり、

そこでフェニックス合唱団が演奏します。

 

 

 

 ファイナルイベントに向けて、新たなメンバー募集も行い、

今練習しています。

これまで週1だったのですが、このイベントに向けては

隔週の練習に。フェニックスの練習のない週は、

母体である長岡市民合唱団の練習になります。

 

 

 月曜日は今年2回目の練習。

僕は今年初でした。

練習している曲はヴェルディの歌劇「アイーダ」より

『凱旋の行進』です。あの有名な曲です。

何とオケも公募らしいです。

 

 これまでバリバリドイツの作曲家であるメンデルスゾーンの曲、

次が同じロマン派でもバリバリイタリアのヴェルディ。

いやー、面白いですね。

大合唱での経験は貴重なので、

この大きな差自体を楽しんでいます。

 

 

 というのも、がっしりとした組み立てのメンデルスゾーンに対して、

ヴェルディの曲はオペラの合唱ですし、

なんと言っても声の饗宴です。

重厚にハモるとかいうより、まず声が大事。

ということで、月曜日は、僕自身は周りとのアンサンブルとかより、

一つ明確な課題を持って臨みました。

「咽頭の位置を下げたまま歌う」ことです。

簡単に言えば、喉が上がらないようにすることです。

 

 

 まずいい声を出そうとすると、

いい声でなく、大きい声を出そうとしてしまいます。

そうすると、フォームを崩して、支えがなくなり、

いわゆる絶叫声になってしまいます。

これは、一瞬しか持たない喉の使い方なので、

2時間半練習してもいい声を維持できるように、

かなり意識して練習に臨みました。

 

 

 結果的には、結構いけました。

喉の位置は下がったまま

(つまり喉がしっかり開いたまま、舌根が下がったまま)

歌いきることは出来たと思います。

一人一人がまずいい声を出さなければ、

問題にならないヴェルディのオペラ。

原語もイタリア語になり、

合唱初心者には、正直厳しいと思います。

練習も隔週なので。

 

 

 

 でも女声の方は30分早く集まってパート練をしたり、

それに向けて努力するという行為が、

音楽の充実を生むということは、

この1年間以上、この合唱団で歌ってきて、学んだことです。

そういえば、「讃歌」では、

大合唱の可能性を探ると、練習当初に言っていて

未だここにまとめていませんが(苦笑)、

それも追々書きたいと思います。

 

 

 とにかく、最近は指揮を振る機会が多いですが、

僕にとっては、やっぱり基本が「合唱団の歌い手」なので、

歌って得られる経験が何よりも大事です。

ロマン派でも全く違うタイプの作品に関われること、

非常にうれしいと思いながら練習していました。

 

 

 といっても、練習は残り少ないです。

しっかり仕上げて、長岡フェニックス合唱団の

総まとめにしたいですね。

 


夜のレコーディング

2007年01月23日 23時21分43秒 | 合唱

 

 なんか、意味深ですが、

そういう話ではありません(笑)。

 

 

 

 以前も書きましたが、

中学校の音楽の先生をしている女性の後輩から、

合唱曲の音取り用テープを作りたいので、という話で、

今日行って来ました。

 

 

 今回で3度目くらいでしょうか。

その後輩の自宅で録音しました。

家に入ると、ピアノのある部屋には妹さんが。

ご挨拶をして、早速録音に取りかかる。

今回録音したのは、

 

「明日の空へ」(曲:山崎朋子)

「空も飛べるはず」(編:加賀清孝)

 

の2曲。「空も~」はアルト(実声で)と男声の両方を録音。

ちなみにスピッツの曲です。

 

 

 さて、録音、ということでしたが、

実は一つ気になることが。

 

「妹さんがいる。。。」

 

 人前で歌うのは慣れているのですが、

正直恥ずかしいです。。。

でも退出をお願いするのもどうかと思い

(向こうはPCをかまっておられましたので、

多分何も意識していなかったと思いますが)、

結局そのまま録音しました。

 

 

 で、前回録音した時、

隣の台所で家事をするお母さんの物音が入っていたとのこと。

古い家屋なので、音が入ってしまうようでした。

その話を聞いたのか、

今日も隣でお母さんが料理されていたのですが、

途中から、録音する時になると、パッタリと音がしなくなりました。

だって、炒め物していたのに、音がしなくなるって(笑)。

きっと今日はしゃっきりしない炒め物が食卓に並んだでしょう(苦笑)。

家族を巻き込んでの録音でした(笑)。

 

 

 明日の~は、初めて聴く曲ですが、良い曲ですね。

珍しく一発で録り終えました。

さて、問題のポピュラーソング。

前回、コブクロで苦戦したので(苦笑)。

でも、好きな曲なので、メロディーはすぐに把握。

しかし、違う動きのところが面倒なんですね。

あと2番の歌詞。歌詞が交ざらないように

蛍光ペンを借りてマーク。

 

 

 で、録音したのですが、

マイクの調子が悪いのか、雑音が。

録り直したのですが、危うくドツボに入りそうでした(苦笑)。

一度間違えると、非常に緊張します。

「もう間違えられない」と。

録音の醍醐味ですね(笑)。

 

 

 いつも録音の時思うのは、

ソロの声で歌うか、合唱の声で歌うかです。

今回は、敢えてかなり淡々と歌いましたね。

あんまり声楽的なことを意識せず、

聴きやすいように歌ってみたつもりです。

 

 

 まあ無事に何とか録り終えました。

報酬代わりにお菓子を頂いてしまいました。。。すみません。

 

 

 僕は教育の現場には就職しませんでしたが、

合唱の指導は大変でしょうね。

女性の先生にとっては、男子の音取りが大変。

オクターブ高いと、男子は音が取れず混乱するようです。

逆に、男性の先生にとっては、

女声の指導は大変でしょう。

でも、今回の録音がそうなように、

女性は、オクターブ下でも、音が取れるようです。

だから、男子の音取りは大変でしょうね。

そもそも、歌わせること自体が大変かも。

 

 

 僕は前にも書きましたが、

ピアノをしていたので、音感については苦労がなく、

変声時も、自分が今、最高音と最低音のどこの音まで出るか、

常に把握してたので(嫌な中学生ですね(笑))、

合唱については苦労がなかったんですね。

でも普通の男子は、変声と重なると余計大変です。

現場の先生方の苦労がしのばれます。

 

 

 ということで、今回の様に、

音取りテープの録音など、

今の自分に出来ることなら、何でもしたいなと思います。

現場に足を踏み入れなかった罪滅ぼしです(苦笑)。

そうですよね、女性の先生と男性の先生も、

お互いにテープを録音しあったり、

協力できる体制があるといいですよね。

 音楽の先生が頼られるのは、

「校歌の指導」

「合唱コンクールの指導」

「卒業合唱の指導」

だと思います。音楽の先生が忙しい時期ですね。

私ごときでよろしければ、

皆様もいつでもお声掛け下さい(笑)。