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佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

年齢考~歳を取ったと思う瞬間(番外編)~

2006年05月19日 23時20分22秒 | 合唱

 

 以前書いた年齢考察の番外編です。

 

 

 先日、8年ぶりに復帰した合唱団で歌っていて、

ある事実に気づきました。

 

 

 実は、そこの合唱団、

いわゆる古株の方々とともに、

比較的新しい団員もいます。

高校生とかもいます。

 

 

 僕が学生の時入ったのは18歳。

22歳まで居ました。

 

 

 その頃のベースと言えば、

団の中でも一大勢力を築いていて、

非常に歌える人が揃っていました。

アンサンブルはそんなに良くなかったですが(笑)。

でも、みな、歌が上手かったんですよね。

良い声だったし。

 

 

 その頃お世話になっていたベースの人たちは30歳くらいでした。

僕とひとまわりくらい違いました。

 

 

 先日、隣で歌っている学生を見て、

ふと気づいたのでした。

 

 

 

「あっ、俺、30歳じゃん。。。」

 

 

 

 そう、昔お世話になっていて、憧れていた方々の年齢と

同じになってしまったわけです。

勿論、人は等しく歳を取るので、

その頃の人は相変わらず僕の一回り上ですが、

一回り下に、団員が新しく出来たわけです。

 

 

 僕としては、古巣に復帰しているので、

昔と同じ気持ちでお世話になると思っていたもので、

年齢が下の団員がたくさん居る現状に、

ちょっと驚き、歳を取ったことを実感したわけです。

 

 

 歳を取るということは、

その人の立場を変えます。

この合唱団で僕は今、「中堅」になると思います。

つまり、昔と同じ振る舞いは、

僕自身が成長していないという証拠になります。

 

 

 サッカーで言うと、

三度目のW杯を迎える中田英寿

(ナカタと一緒にするなと怒らないで下さい。。。

あくまで例えですので)。

初回の1998年は最も若手で好きなようにしていましたが、

2002年の時点では、明らかに中心選手でした。

僕が中心選手というわけではなく、

歳を取ることで、と言うより、

重ねてきた経験によって、

そこでの立場が変わってくるわけです。

 

 

 ただ、そのことに先週気づいたのですが、

僕はどうしたらいいのか、分かりません。。。

僕は、当時、上手い人の隣で歌ったりしながら、

色々なことを学び盗みました。

教わったと言うよりは、勝手に学んだというところです。

 

 

 今の僕に、盗む何かが備わっているのか。。。

 退団してからの8年間で、僕は何か変わったのか。。。

 

 

 日々精進、、、、、そう思った日曜日でした。

 

 


このブログ考~先の書き込みについて~

2006年05月19日 00時30分06秒 | ブログ

 

 昨日書いたブログを読み返して、

書いておかないといけないと思ったことを少し。

 

 

 ブログって、非常に流行っていますし、

自由なツールですよね。

Web上の日記、非常に気軽なものだと思います。

 

 

 しかし、

書く内容について、結構気をつけないといけないことがでてきます。

 

 

 ネット上では、ある意味なんでもありです。

だから、実際に、揉め事が起こったりもします。

それは、こういうブログや、掲示板への書き込み、

それに類するエッセイなどでよくあります。

何が引き起こしているかというと、

 

 

匿名性

 

 

に尽きると思います。

 

 一人でPCに向かって打った文字が、

世界中の人が見る(ことができる)。

この事実を意識して執筆をしている人が、

どの程度いるのか、ということです。

 

 

 なので、僕は好き勝手に書いているように

見えるかもしれませんが、

一応、内容には気を遣っています。

 

 

 まず、ウソは書かない。

裏付けを取ったものを載せる。

裏付けが取れない場合は、そういったニュアンスで書く。

人のことを書くときは、どこまで書いて良いか注意深く判断する。

 

などです。

 僕が詳細なプロフィールを公開しているのは、

(ネタとして今は数少ないですが)ネット上での意見表明を、

読み手に、真剣に受け取って欲しいからです。

僕がどういう人間かということを明かすことで、

書き込みに対しての信頼性を得る、

また、書き込みに対しての責任を負う、

そういう意味合いがあります。

 

 

 正直、意見表明も、

特定の人ではなく、大勢を意識して書いていますので、

今のところは、大きな問題はないと自分では思っています。

 

 

 しかし、何故こういうことを書こうと思ったかと言うと、

以前あったことを思い出しだからです。

 

 

 昨日書いたことには、

書くに当たって二つの問題がありました。

一つ目は、

 

 

前知事というVIPについて書く

 

 

ということです。

 勿論、他の参加者についても同様にVIPです。

要は、どう書いてもその人物だと特定できてしまうので、

どう書くか、というのが難しいです。

昨日も、肩書きのみにして名前を伏せてみたりしましたが、

結局、どこまで書くかという事に尽きます。

 

 

 その人が実際にその場で話したことは、

口止めをしない限り、大抵人から人へと伝わるものなので、

そういう意味では、何でも書いて良いとも言えます。

 

 

 しかし、その人は、ネットという場で書かれる事は

多くの場合予期していないわけです。

なので、ネット上では実際は為されていない「自主規制」が

大事になるわけです。

これ、本当は、メディアと呼ばれるもの全てに当てはまります。

ネットに信憑性が薄いのは、そういった

「書き手の自主規制」が働いていないものが多くあるからだと思います。

だから、賢明な人は、ネットの書き込みを

「その程度のもの」として読みます。

読めない人というのは、所謂メディアリテラシーのない人です。

 

 

 しかし、書き手としては、これは悔しい。

「他のいい加減な書き手と一緒にするな」という気持ち、

実は持っています。

だからこそ、前述のようなこと、

自分の身分を明かし、書き込みに細心の注意を払うことを

強く意識するわけです。

 

 

 もう一つ(本当はこれが書きたかった)。

 

 

自らを貶める書き込み

  

 

 です。

 

 昨日の書き込みは、

僕が予定を間違えて覚えていたということを、

少し面白おかしく書いたものです。

 

 しかし、これ。

笑って済ませられる人と、そうでない人がいます。

関わりのない人は、読んで面白いと思うかもしれません。

しかし、ここに関わった人、

 

 

「記憶違いをしていたって何事だ!」

 

 

と思っている人もいるかもしれません。

読み手のほうにも、

「この人はおっちょこちょいだな」くらいならまだしも、

「ああ、この人はこういう人なんだな。。。」と

思われる可能性があります。

つまり、こういうことを面白く書くということは、

自分自身の評価を下手をすると下げることになるわけです。

その辺の判断、実は難しいです。

 

 

 昨日の書き込みは、

実際に記憶違いをしていましたが、

すぐに気づいたので、時間的にはそれほどの差はない、

結果的には最小限に食い止めた、

そういう考えで、ここに書いても良いと判断したわけです。

 

 

 これ、僕がすっぽかしたとしたら、

おそらく僕は、ここに書き込まないと思います。

書いたとしても、面白おかしくではなく、

真剣に謝罪と反省の意を込めて書くでしょう。

実際、そういう判断で、ここに書かなかったことって、

実は結構あるのです。

 

 

 というのも、、、

 

 

 以前、某有名な先生のHPを読んでいて思ったことがあります。

その人は、非常に名の知れた方ですが、忙しく、

しばしばダブルブッキングをしてしまう、ということを

HPに書いていました。

僕は、そのHPに何度か書かれる実際の事例を読んで、

この人はよくこのことを冗談ぽく書けるな、と思っていました。

それで迷惑を被った人が実際に何人もいるのに、

えらく無神経な書き方をするな、、、と思っていたのです。

書いている本人は、そう思っていなかったでしょう。

しかし、僕にとっては、その人に対する評価、

その書き込みで、明らかに下がりました。

その人がいくら偉く有名な人でも、

「ああ、こういうところがある人なんだな」

と、書き込みから判断しました。

 

 そういう軽いところがある、そう判断していたところ、

そのHPは後に、ある事情で閉鎖されました。

閉鎖の大まかな事情は書いてあったので分かっていましたが、

その細かい経緯は、「きっかけ」の書き込みをを

たまたま読んでいなかったので僕は分かりません。

しかし、その人のそれまでの書き込みから、

「ああ、そうか」と僕は納得していました。

ついにきたか、やってしまったか、と思ったわけです。

 

 

 僕の昨日の書き込みも、

下手をすると、僕自身の「価値」を下げることになりかねません。

僕の中では、ギリギリの判断だったということです。

だから、もし同じ失敗をまたしたら、

その時は絶対にここには書きません。

 

 

 僕自身をネタにして笑いをとること、

それは、人の迷惑にならないのである意味書き易いです。

しかし、僕自身が「無責任」と取られるようなこと、

それだけはあってはならないと肝に銘じています。

今は、一歌い手、一指揮者、一聴衆、一人間ですが、

人の口から発せられる「言葉」や、

人の手によって書かれる「言葉」が、

その人の人格を体現する。

自分がこれからどう在っていきたいか、

どうなりたいのか、

常に気に留めておかないといけません。

 

 

 長くなりましたが、

それだけこのブログに、想いを込めている、ということと

理解して頂けたらと思います。

 

 ただ、僕も人間です。

過ちを起こしそうになったら、

賢明な皆さん、どうか僕に言ってやって下さい。

 

「それはいかん」 と。