佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

新潟ユース合唱団2006練習開始!(その3)

2006年05月23日 23時18分30秒 | 合唱

 

 さて、、、

 

 

 先生が振る。

音が鳴りました。

 

 僕はちょっと驚きました。

 

 鳴りました。思ったより。

そして、先生を見ました。すると、、、

 

 

  

 

 

 

「先生があまり振っていない!!!」

 

 

 

 

 

 

 もともと細かく振られる方ではないので、

細かく振っているときというのは、音が悪い時。

あまり振っていないということは、先生がノッているのでは、、、

僕はそう思いました。

 

 実は、そういう先生の様子を見て、

僕は1曲目の初合わせの時、

歌いながらちょっとウルウルしていました。

「ああ、このためにやってきたんだ」

やってきたことが少し報われた気持ちになり、

歌いながら一人感動していました。

 

 先生は1曲目が終わり、止めないで、

そのまま2曲目へ。

そのあとも3曲目へ突入しました。

そこまで通して、返して練習を始めました。

そこまで合わせたということは、

先生が少なからずノッていたのではと思います。

 

 先生の指示は、一見すると独特なので、

その意図を汲むことに、慣れている人はいいのですが、

初めて先生の指導を受ける人は

大丈夫だろうか、僕はそう思いながらいました。

 

 先生の指示は、とにかくまず鳴っている声があること。

どこかが突出したり凹んだりすることなく、

まず声が鳴っているように。

そのうえで、言葉がやさしく付く。

言葉は子音と母音の長さに注意する、という内容だと思います。

 

 1曲止めながら練習して、仕上げに通す、

そのやり方で先生は4曲目まで練習しました。

16:00までということだったので、その後は僕が受けて、

5曲目と合同合唱の「旅立つ朝に」を少しだけ練習。

 

 実は、隠さないで言いますが、

1~3曲目がスムーズにいったのは、

皆さんがちゃんと音取りをしてきたからというのは

言うまでもありませんが、

今回全体で参加する新大室内合唱団が、

そこまでは新歓で歌っていた、というのが大きいと思います。

証拠に、4,5曲目はあまり出来が良くなく、

しかも僕が振った5曲目は。。。。。という感じ。

 

 しかし、鳴っている音は、新大室内のそれではなく、

明らかに、新潟で聴くことのない音だった、

僕はそう思いました。

 

 僕はアジアユース合唱団などのコーディネーターを

先生がしていた時、

こういう合唱団を先生に振らせたい、

そう思っていました。

先生は、下から叩き上げて合唱団を育てるのに

秀でている人ではないです。

ただ、先生の考えていることを具体化することの出来る

能力を持っている人たちを振ったとき、

そのとき、素晴らしい音楽が奏でられます。

そう、田中信昭氏も、そういうタイプの指揮者だと思います。

先生にはこういう合唱団を振らせたかったのです。

この新潟ユースがそういう合唱団になりうるのでは、

僕はそう思いました。

 

 しかし、こういう音を鳴らすことを夢見ていたと同時に、

こんなもんじゃ全く満足できない、

そういう思いが沸々と湧いてきました。

なんだ、もっと良くなるよ、と。

もっと頑張らないと、と。

 

 だって、たった4回の練習です。

真剣にやりすぎても損はない。

大合唱の声で押す、若さで押すものではなく、

細部まで意識の通った合唱に、

後3回で、絶対に仕上げていきたい、

強くそう思いました。

 

 

 そうです、僕は強欲なのです(笑)。

 

 

 休憩中は、それなりに会話が為されていたと思います。

でも、僕自身に余裕がなく

(次回練習会場の紙をコピーしたり)、

僕自身はあまり交流できませんでした。

実を言うと、この申込を受ける時に、

特に女声、いろいろな合唱団から参加がありました。

今在住か分かりませんが、佐渡の住所の方もいたのです。

どうしてここへ来てくれたのか、

次回、僕も交流したいと思っています。

 

 さて、新潟ユースは、

もうすぐHPを立ち上げます。

そして、これは独断ですが、

練習を公開していきたいと思っています。

ふらっと立ち寄って欲しい、

何か言い残していって欲しい、

この「横断的」な活動に(このキーワードについてはまた後日)、

少しでも皆さん、関わってください。

次回は6月25日です。

みんな、もっと練習してきて下さいね(笑)。

 


新潟ユース合唱団2006練習開始!(その2)

2006年05月23日 00時05分31秒 | 合唱

 

 さっき、人数を数えました。

初回の参加者は48人でした。やや少なめ。

最終的にはおそらく、70名超になると思います。

 

 

 さて、体操です。

副指揮の立場は以前から分かっていたので、

この時のことはずっと頭でシュミレーションしていました。

 

 有効だと思われる手立てを考えてました。

練習室は人でいっぱい。スペースがない。

なので、まず、

2人組を作らせました。

そしてお互いに挨拶(自己紹介)。

そして、片方を椅子に座らせて、

片手を軽く引いて、肩周りのマッサージを交互に

してもらいました。

肩首周りや肩甲骨付近を。

 

 これまでの経験から、

歌い手同士の距離を縮めるには、

強引にその距離を詰めさせることが良いと知っていました。

例えば練習時、朝でテンションが低い時、

2人組にすると、自然と声が出て、会話になります。

今回もやはり練習室内が和みました。

マッサージも受けられて一石二鳥。

 

 その後は普通にストレッチをしました。

実はこれがちょっと後悔。

これをすると皆が黙ってしまうことは予想していました。

案の定皆黙ってしまいました。。。

 

「いいんですよ、しゃべっても」

 

と軽口を叩いて場を和ませるのが精一杯。

ここでは、変わったストレッチをすべきだった。

しなかったけど、「前屈」とかは、

結構有効なので。硬い人と柔らかい人の差が激しいので、

これは和みます。

 

 まあ実は、準備体操については、

次回にまだアイデアを取ってあります。

 

 そして声出し。

実は準備で手一杯で、

正直準備してませんでした。。。これも後悔。

ハミングに始まり、オーソドックスなものを。

取り合えず声が聴きたかったので、

ア母音を中心に。

最初の印象は、「みな声が出ている。」。

ちょっと無理して張り合っているようにも聴こえたので、

最後には二つハーモニー系のものを。

まずは三部に分ける。

ここでは誕生日別。

1~4月、5~8月、残りの人(笑)と三部に分けて三和音を。

もう一つはカデンツ(終止形)。

オーソドックスに締める。

 

 実は先生が練習室の外で待機しているのに気がついていた。

なので終わる寸前に先生が入室。

発声を終わりにして、

簡単な発会式に。

 

 まず改めて自分の紹介をして、事業の概要を説明。

その後、指揮者とピアニストの紹介。

挨拶をいただく。

先生は、テンションが上がっていたのか、

ここに至る経緯を詳細に語ってくれた。

 

 本当は、いろいろな方からコメントを頂こうと思っていたのですが、

これは間に合わなかったので後日。

 

 さてついに練習。

「新しい歌」1曲目から。

 

 僕の中では、実は、以前から

悪いイメージばかりが浮かんでいたこの瞬間。

先生が振ったのに誰も出なかったらどうしよう、とか、

音取り練習になったら、とか。

正直、良いイメージはほとんど浮かんでいませんでした。

 

 さて、ピアノが始まる。

ついに歌い出しが。。。