さて、、、
先生が振る。
音が鳴りました。
僕はちょっと驚きました。
鳴りました。思ったより。
そして、先生を見ました。すると、、、
「先生があまり振っていない!!!」
もともと細かく振られる方ではないので、
細かく振っているときというのは、音が悪い時。
あまり振っていないということは、先生がノッているのでは、、、
僕はそう思いました。
実は、そういう先生の様子を見て、
僕は1曲目の初合わせの時、
歌いながらちょっとウルウルしていました。
「ああ、このためにやってきたんだ」
やってきたことが少し報われた気持ちになり、
歌いながら一人感動していました。
先生は1曲目が終わり、止めないで、
そのまま2曲目へ。
そのあとも3曲目へ突入しました。
そこまで通して、返して練習を始めました。
そこまで合わせたということは、
先生が少なからずノッていたのではと思います。
先生の指示は、一見すると独特なので、
その意図を汲むことに、慣れている人はいいのですが、
初めて先生の指導を受ける人は
大丈夫だろうか、僕はそう思いながらいました。
先生の指示は、とにかくまず鳴っている声があること。
どこかが突出したり凹んだりすることなく、
まず声が鳴っているように。
そのうえで、言葉がやさしく付く。
言葉は子音と母音の長さに注意する、という内容だと思います。
1曲止めながら練習して、仕上げに通す、
そのやり方で先生は4曲目まで練習しました。
16:00までということだったので、その後は僕が受けて、
5曲目と合同合唱の「旅立つ朝に」を少しだけ練習。
実は、隠さないで言いますが、
1~3曲目がスムーズにいったのは、
皆さんがちゃんと音取りをしてきたからというのは
言うまでもありませんが、
今回全体で参加する新大室内合唱団が、
そこまでは新歓で歌っていた、というのが大きいと思います。
証拠に、4,5曲目はあまり出来が良くなく、
しかも僕が振った5曲目は。。。。。という感じ。
しかし、鳴っている音は、新大室内のそれではなく、
明らかに、新潟で聴くことのない音だった、
僕はそう思いました。
僕はアジアユース合唱団などのコーディネーターを
先生がしていた時、
こういう合唱団を先生に振らせたい、
そう思っていました。
先生は、下から叩き上げて合唱団を育てるのに
秀でている人ではないです。
ただ、先生の考えていることを具体化することの出来る
能力を持っている人たちを振ったとき、
そのとき、素晴らしい音楽が奏でられます。
そう、田中信昭氏も、そういうタイプの指揮者だと思います。
先生にはこういう合唱団を振らせたかったのです。
この新潟ユースがそういう合唱団になりうるのでは、
僕はそう思いました。
しかし、こういう音を鳴らすことを夢見ていたと同時に、
こんなもんじゃ全く満足できない、
そういう思いが沸々と湧いてきました。
なんだ、もっと良くなるよ、と。
もっと頑張らないと、と。
だって、たった4回の練習です。
真剣にやりすぎても損はない。
大合唱の声で押す、若さで押すものではなく、
細部まで意識の通った合唱に、
後3回で、絶対に仕上げていきたい、
強くそう思いました。
そうです、僕は強欲なのです(笑)。
休憩中は、それなりに会話が為されていたと思います。
でも、僕自身に余裕がなく
(次回練習会場の紙をコピーしたり)、
僕自身はあまり交流できませんでした。
実を言うと、この申込を受ける時に、
特に女声、いろいろな合唱団から参加がありました。
今在住か分かりませんが、佐渡の住所の方もいたのです。
どうしてここへ来てくれたのか、
次回、僕も交流したいと思っています。
さて、新潟ユースは、
もうすぐHPを立ち上げます。
そして、これは独断ですが、
練習を公開していきたいと思っています。
ふらっと立ち寄って欲しい、
何か言い残していって欲しい、
この「横断的」な活動に(このキーワードについてはまた後日)、
少しでも皆さん、関わってください。
次回は6月25日です。
みんな、もっと練習してきて下さいね(笑)。