佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

アンサンブルを楽しむ~ひょんなとこから来た話~

2006年05月25日 23時31分03秒 | 合唱

 

 結婚式のあった土曜日、

19:00からリリックホールのスタジオで

とあるアンサンブルの練習がありました。

 

 

 ある日、今行っている長岡での練習の終了後、

一人の女性が僕に声をかけてきました。

驚いたのですが、話を聞くと、

 

「自分たちのアンサンブルのグループを聴いて

指導して欲しい」

 

との内容。

 いやいや指導って、同じ合唱団で歌っているのに

指導するなんて恐れ多い、、、と思いつつ、

興味に誘われるまま、怪しむこともなく引き受けました。

 

 

 母体である長岡市民合唱団の4人で作っているアンサンブル。

パート一人とのこと。長岡での音楽祭に出演する前に

一度聴いて欲しい、とのことでした。

このアンサンブル、人に聞くと長岡では結構有名とのこと。

 

 長岡の練習の時に、歌う楽譜を頂いて

驚きました。

アンサンブルっていうので、軽めの曲なのかなと思っていたら、

ブラームスの民謡集より1曲、

パレストリーナのミサ・ブレヴィスよりグローリア、

ビクトリアのアヴェマリア、

の3曲。

 

「ほ、ほ、骨太だ~」

 

 僕は率直に思いました。

本格派なのか、、、と想いをはせつつ、

結婚式後、図書館で仕事をして、

夜リリックへ。

 

 招かれている立場で、非常に色々恐縮。

とにかく3曲聴かせて頂きました。

いやはや、うまいです。

2002年に結成して、毎年結構ステージをこなしているとのこと。

たしかにこなれた音が鳴っています。

 

 でも一応来た以上は、何か言って帰らないと。

しかし僕は、その時点で、本番の1週間前の練習ということを

すっかり忘れていました。

最初のドイツ民謡集はもちろんドイツ語。

発音について、僕のできる範囲でつつき始めました。

これに思いのほか時間をとってしまい、

他の曲が短くなってしまいました。

ドイツ語に燃えすぎました。。。

 

 いやー、でもアンサンブルはいいですね。

なんと言うか、アンコンとかに臨時に組織するのではなく、

常時練習しているアンサンブルを聴けたのは楽しかった。

僕も何か組織したい。。。そう刺激を頂きました。

歌うのもいいですが、

選曲やアンサンブルのトレーナーのようなことをする

音楽監督みたいなことができたら楽しいだろうな。。。

そんなぼんやりとした夢を抱きつつ、

長岡を後にしました。

 

 音楽を通して、また新しい出会いがあって、

素敵な時間を過ごさせていただきました。

でも、課題が。

短時間にもっとも適切な処方箋を打てるようになりたい、

そう思いました。

要勉強です。

 


結婚式考~主に音楽の観点から~

2006年05月25日 00時50分11秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 土曜日、従弟の結婚式でした。

僕より2歳若いのにな。。。

お嫁さんは今年23歳!若いよ。。。

 

 

 って、ぼやきの話ではありません。

私、あまり、結婚式って出たことありません。

それは友達がいないからというのもありますが、

ちょっとタイミングが色々悪かったのもあります。

 

 

 今回は式と披露宴に親族として参加しました。

 一般的には、結婚式というと、

教会の式の誓いの様子や、

披露宴でのお色直しなどに注目がいきますね。

実を言うと、音楽業界に少しでも身を置いていると、

女性がドレスを着ることは、ある意味日常です。

なので、ドレスに対して、そんなに感慨はないです。

 

 

 でも、今回のような、いわゆる結婚式のスタイルで、

音楽がどう使われているか、そこには目が(耳が)いきました。

この業界に身を置いている性かもしれませんが。

 

 

 式場には、小さいパイプオルガンがありました。

演奏は明らかに生演奏でした。

そして、賛美歌の時、

どこからか、とてつもない声が聴こえてきました。

 

 

「オバビブだーーーーー。。。」

 

 

 私は心で思いました。。。

ちなみにオバビブとは、学生の時によく言っていましたが、

オバさんのビブラート、の略です。

失礼な言葉だとは思いますが、

聴こえてきた賛美歌の声は、

まさにそのものズバリでした。

しかも随分お歳を召された声が。

 

 

 どうしても気になっていたので、

新郎新婦の退場時、横向きになったので、

ちらっと、入口の上を見ました。

やはり、随分とお歳を召された方が。

それは、明らかに、おばあさんと言っても差し支えない人と

(髪が白かったのです)、

いわゆる中年のおばさま、

そして30代後半くらいの女性、の3人でした。

 

 

 クラシックの歌関係の業界にいると、

こういうところでバイトをしている人を結構知っています。

でも、ここで雇われているほど高齢の方のバイト、

初めてだったもので正直驚きました。

 

 

 誤解のないように言っておきますが、

ご高齢なことが問題なのではありません。

賛美歌にビブラート(というか、「揺れ」ですね)はどうだろう、

そういうことです。

それも結構強烈だったので。。。

 

 

 披露宴会場に入ると、

中ではEXILEの曲が。

入場他のBGMには、それに加えてQUEENが。

取り合わせの妙というか、2人のセレクトなのでしょう。

確かに、式場の中には、

防音っぽい部屋の中でCDを聴くカップルの姿が見えました。

 

 

 あとは、カラオケ。

新郎の友達と新婦の友達がそれぞれ

ウルフルズ「バンザイ~好きでよかった~」、

Misia「Everything」など、結婚式ソングの王道を。

 

 

 ああ、普通の結婚式って、こんな感じなんだろうな、

そう思わせる内容でした。

音楽の業界に身を置いていると、

常識だと思っていることが、非常識だったりもします。

自分だったら、音楽をどう使うか、、、

頭で考えていました。

おそらく、相当こだわるでしょうが(笑)。

みなさんはいかがですか?

こんな曲を使いたい、使った、などなど。