佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

音感考その1~今日の出来事を中心に~

2006年03月05日 22時50分26秒 | 合唱

 

 音感について、書きます。

 

 

 ただ、理論的なことはなるべく避けたいと思います。

 

 

 なぜ書こうと思ったか、

今日のとある団体の練習がきっかけでした。

正確に言うと、そこに至るまでの自分の過程で、

いろいろ考えさせられることがあったからです。

まあ、気楽に読んでください。

 

 

 5月に、とある団体の演奏会に参加することになり、

今日、全体での初合わせがありました。

歌は各パート一人。ソロも合唱も担当します。

 

 そのための譜読みを先週していたわけですが、

まあこれに苦戦したわけです。

 

 

 何故苦戦したか。

 

 

 古楽ピッチで歌うからです。

 

 

 A=415hz.です。約半音低いです。

 

 このピッチでやると聞いていたので、

「どうしよう。。。」と思案していました。

 

 僕は、基本的に、絶対音感&固定ドを中心に譜を読みます。

 

 今回、何が生じるかというと、

書いてある音より、半音低く演奏するわけですね。

つまり、

 

「最初から半音下げて譜読みする」か、

「書いてある音で譜読みして後で半音下げる」か、

 

のどちらかになります。

 

 絶対音感&固定ドを元に譜読みする人は、

前者はおそらくありえないと思います。

よって、後者を選択。

書いてある通り、音を取りました。

 

 厄介だったのが、レチタティーヴォ。

書いてある音で取っても、なかなか頭に入らない。

旋律的でないので、なかなか動きに慣れない。

 

 やむを得ず、レチタ部分は、

ピアノを弾きながら音を取りました。

実はこれ、僕にとっては相当の屈辱です。

楽譜に書いてある音を、ピアノで弾きながら、

同じ音を歌って音を取る。

これを屈辱と言うと、このブログの読み手から

大量のブーイングが来ると思いますが、

僕にとっては。。。です。

負けた感じがして悔しいのです。

自分のパートを単音で弾き、同じ音を歌うって、

僕の考えでは相当かっこ悪い。

 

 

 余談ですが、発声練習のときも、

僕は基本的にピアノで同じ音をさらいません。

これはソロの時も、合唱団で前へ出てする時も同じです。

例えば、ドーレードとハミングする時も、

僕はピアノではドーソ(4度下)ードと弾きます。

ユニゾンー5度ーユニゾン、ということです。

 

 

 余談が長くなりました。これを書きたいのではなく。。。

 

 

 書いてある通り音をさらい、

昨日、古楽ピッチのCDを聴きながら、

楽譜を見て小声で歌ったところ、

 

 

「歌えねーーーーーーーーっ!」

 

 

 そう、劇的に歌えませんでした。

 

 書いてある音の半音低い音を歌う。

これが出来なかった。

CDで鳴っている音は譜より半音低いわけなので、

それに合わせて歌えば歌えそうなものだが、

楽譜を見ると、音が取れない。声が宙をさまよう。

 

 このとき、改めて気づきました。

 

 僕には、相対音感がない、と。

 

 正確に言うと、縦の合わせは出来るのですね。

これは合唱で培ったのですが、

根音に対して5度、3度でハモることは出来ます。

ただ、横の流れが出来ないのです。

 

 つまり、最初の音を与えられて、

「この音から歌え」と指示されたとする。

与えられた音が書いてある音と違っていても、

相対音感があれば歌えますよね。

つまり、その人は横の流れが出来るわけですね。

その音に対して次の音がどうか、その関係が理解できる人。

 

 僕の場合、全てではないけど、

それがかなり欠落しています。

2度とかの移動ならともかく、

4度とか6度跳躍すると取れなくなる。

臨時記号がつくと尚更。

これは、楽譜の音を横に(旋律的に、移動ド的に)把握できてない証拠。

書いてある音を単音単音で把握して歌っている。

これは、絶対音感のある人、多くがそうではないかと思います。

 

 

 音と音の関係に意味がある、

何度動くか、

このド(移動ド)に対して次の音が何か、

それが重要と考えれば(というか間違いなく重要です)、

相対音感がないということは、

旋律を正しく把握できていない、ということです。

 

 

 僕は古楽ピッチのCDで歌えなかったので、

方針を転換しました。

 簡単に言うと、

音をある程度覚えてしまえば、

相対的にも捉えられるのです。

例えば、よく知ってる童謡や唱歌などなら、

どの音から始めても歌えます。

 なので、ある程度把握すれば、

半音下げても楽譜見ながら歌えます。

なので、土曜日は、書いてある音で必死にさらいました。

半音下げるのは、今日当日にしようと。

 

 

 行きの車中で古楽ピッチのCDを。

行ってからも合間にCDを聴く。

本当は、CDを聴いて歌うのもある意味屈辱なのですが、

古楽ピッチに慣れるには仕方がない。

 

 

 そして合わせがありました。

全体的には、まだ練習初回といった感じになりましたが、

僕自身は思っていたよりは対応できました。

ミスもありましたが。

 

 

 本来は、やっぱり、

もらった音からすぐに歌えないといけない。

楽譜を横に把握できないといけない。

縦は出来るけど、横が出来ない。

それを改めて感じさせられました。

うーん、ちょっと悔しいですね。

 

 音感については、また書きます。

 


缶コーヒー考

2006年03月05日 00時02分27秒 | 食・レシピ

 

 缶コーヒーが好きだった。

 

 過去形なのです。

 

 今も飲むのです。

ただ、

 

「コーヒー飲料」

「乳飲料」

 

しか飲みません。

 

というか、飲めません。

 

 

 昔は、季節問わず、缶コーヒーを飲んでました。

コーヒー党の方は、缶コーヒーは邪道だと思う人も

いるかもですが、僕はどちらも好きで、

普通のコーヒーを飲むときは、砂糖は入れません。

でも缶コーヒーは無糖だと飲めません。

なので缶コーヒーの甘さはむしろ必要な甘さなのです。

 

 

 しかし、最近、缶「コーヒー」を飲むと、

 

「うわっ」

 

と思うようになりました。

 

 最近の缶コーヒーは味が結構きつく、

コーヒーの風味の強さと甘さの同居がダメになってしまい、

飲めなくなりました。

多分数年前なら今の缶コーヒーでも飲めたのでしょう。

むしろ、キリンのファイヤーなど、本格派のほうが好きだったので。

味覚が変わったのかもしれません。

ミルクの分量が多い「コーヒー飲料」「乳飲料」は

好きでよく飲むのですが。

 

 

 皆さんは缶コーヒーを飲みますか?

味覚が変わって食べられなくなったものとかありますか?