佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

Jリーグdivision1 アルビレックス新潟×FC東京

2006年03月11日 23時18分08秒 | スポーツ

 

 先日の亀田興毅ネタの日が、

過去最低の閲覧ページ数だったのだが(笑)、

負けずにスポーツネタを。

 

 

 アルビレックスのホーム開幕戦へ行った。

相手はFC東京。

 

 先週のゲームは0-6の大敗。

どうなることかと思っていたが、

今日のゲーム、

 

 

最高でした。

 

痛快でした。

 

 

 試合内容は、終始アルビレックスのペース。

後半に寺川とエジミウソンの2得点で2-0の勝利。

 

 0-6と2-0。

この2試合だけ見て今後を判断するのは早急だ。

ただ、明るい光明が差したのは事実。

なぜなら、昨年まででは見られないゲーム展開だったからだ。

 

 

 0-6のゲーム後も、基本的には変えないと言っていた鈴木監督。

ただ、やはり修正してきたのはよく分かった。

まず、何と言ってもディフェンスの意識。

とにかく中盤で競り勝っていた。

皆がハードワークを厭わず、献身的に動いていた。

 

 そして、先の試合は見てないので分からないが、

なんと言っても昨年と違うのは、

ディフェンスラインの高さ。

 

 昨年までは、バックラインを深く下げ、

ボランチも下がってスペースを埋めていた。

クロスは上げられても真ん中ではね返す、

そういう守備だった。

 

 しかし今シーズンは全体がコンパクト。

これはディフェンスの裏を取られたり、危険も伴うが、

何と言っても多くの人数が高い位置で陣取ることで、

中盤でボールを奪いやすい。

そして今日見られたが、奪った後の攻撃の厚みが増す。

高い位置=相手ゴールに近い、からだ。

 

 今日は中盤で競り勝ち、そのボールを、

ポゼッションしてゆっくりボール回しというよりは、

奪ってすぐにつなぐ。速い攻撃が良かった。

今日は左サイドが特によく、鈴木慎吾が光っていた。

そして梅山も頑張っていた。

次から次へと人が出てくる。

大きなサイドチェンジもあった。

とにかく攻撃的。

序盤は右サイドを攻められたが、その後は

海本も攻めあがる機会が増えていった。

 

 そうか、こういうサッカーがしたかったのか、と

よく分かったわけだ。

その辺、今日見ていたサポーターは、

楽しかったに違いない。

今まではリアクションサッカー。

守って守ってカウンターだった。

だから、これほどまでゲームを支配したアルビを見るのは

本当に久しぶりでは。

何より、選手が楽しそうだった。

慎吾が生き生きしていた。

 

 

 ただ、課題もあったと思う。

 

 

 まず控えの薄さ。

 

 リザーブのメンバーを聞いたとき、

正直「大丈夫か?」と思ってしまった。

岡山はともかく、他の選手は明らかに経験不足。

交代した三田も出来は良くなかった気がしたし、

けが人が出たときの不安は大きい。

 

 それに関するが、

FWの問題。

 

 今日はエジミウソンがきついマークにあっていた。

今後も予想されるだろう。

ので、もう一人のFWが大事になってくる。

今日の矢野は期待されているようで、

実際ハードワークを厭わない守備の姿勢は買えるが、

シュートを打つシーンが少なく、また、

長身を生かしたポストプレイが機能していなかった。

これだと、エジミウソンの負担が増える。

その辺は気がかりだった。

 

 あと、FC東京の出来の悪さもある。

ルーカス以外のFWはまだフィットしていないし、

攻撃の形が見えなかった。

加地が抜け、石川もいない。

徳永の出来もあまり良くなかった。のでサイドが怖くなかった。

鈴木監督の4-4-2はサイドが命。

実際、サイドは人材難。

今日は梅山が頑張っていたが、

1対1のシーンはちょっと怖い。

不安はたくさんある。

 

 でも、この2ゲームのような試合を繰り返しながら、

スタイルがこなれていくのかなと思う。

残留を見据えた上での昨年までの現実路線から、

攻撃型チームへの変革。

その様子が十分に垣間見えた試合だった。

 

 

 いやー、本当に楽しい試合だった。

楽観は許されないが、

こういうゲームをしていれば、

サポーターも足を運ぶだろう。

今日は40,000人を越えたが、

ホーム開幕戦なのに2階に若干だが空席。

皆さん、スタジアムへ足を運ぼう!

 


音感考その2~生まれた時から小学校4年生までを中心に~

2006年03月11日 01時14分58秒 | クラシック

 

 音感の話、食いつきが良かったので、別角度から。

 

 

 私の人生を音感の観点からちょっと振り返ってみたい。

 

 

 私は4歳から某大手音楽教室のピアノのグループレッスンを受け、

小学校に上がり個人レッスンに変わった。

 

 

 音感だが、私は気づいたときには、絶対音感を有していた。

多分、絶対音感の保持者は皆そうだと思う。

 

 誤解のないように書くが、

これは親などが一生懸命で、意識して付けさせようと

思っていたわけではない。

 

 ただ、後で振り返ってだが、個人レッスンのとき、曲が終わると、

必ず和音当てのクイズみたいなのをしていた。

三和音を弾いて、「ド・ミ・ソ」「ファシャープ・ラ・レ」とか

答えていた記憶がある。

 

 ただ、僕自身は、これで絶対音感が身についたとは思えないのだ。

なぜなら、この和音当て、その当時ほぼ答えられたからだ

(スイマセン。。。自慢じゃないですよ)。

とすると、グループレッスンの時なのか。でも記憶が無い。

どうやって付いたのか。うーん、謎だ。

 

 とにかく、僕は、1度もピアノに触らず次のレッスンに行くくらい

ピアノの練習はほとんどしなかったが、和音当ては好きだった。

子供だったから、分かって褒められるのが嬉しかったのだろう。

 

 

 もう一つ記憶に残っているトピックがある。

小学校の音楽の授業。

 

 ちゃんとした先生だったからだろうが、

音名と階名の説明をされたことがあった。

 

 音名とは、その音に付けられた固有の名称。

階名とは音階における音の関係を表す名称(間違ってたら誰か教えて)。

 

 

 結論から言うと、このトピックが記憶に残っているのは、

この時、僕は先生の説明をまったく理解できなかったからだ。

 

 

 なぜか。

 

 

 日本において、音名とは、正式には「ハニホヘトイロハ」で表される。

シャープは「嬰」、フラットは「変」が付く。

階名は「ドレミファソラシド」だ。

 

 この時点で懸命な方はお分かりかと思うが

先に私が言った和音当ては(当時もちろん私は知らなかったが)

「固定ド」で行われていた。

要は音名が「ハニホヘトイロハ」でなく、

「ドレミファソラジド」だったわけだ

(まあ実際、「ハニホ~」で和音当てをしているのは見たことないけど)。

♯には「シャープ」、♭には「フラット」を付けて読んでいた。

 

 つまり、音楽の先生の話を聞いて、

「えっ、ドはドじゃないの?ドが動くってなにそれ?」と

幼いtek310は思ったわけだ。

ドが移動すること、幼い私にはまったく理解できなかった。

 

 

 それもこれも原因は、日本で混乱して使用されているからだ。

この話、実は後に入った大学で、某N教授がしきりに言っていたこと。

その教授が非常に変わった人だったこともあり、

その当時私はその話に全く耳を貸さなかったが、

今となっては言わんとしていた事はよく分かる

(これも合唱のおかげ)。

 

 

 日本で本来の音名が使用されうるのは

「ハ長調」「ニ短調」とかしか使わない。

 

「今のハ音をもうちょっと高く」って

絶対言わない。

 

 音楽の世界で音名を指示する時は、ほぼドイツ語を使用する。

「C(ツェー)」「dis(ディス)」など。

 

 しかしこれ、歌うときには非常に適さない。

 

 よって音楽を志す人は、ソルフェージュを

本来階名である「ドレミ」で歌うのだ。

いわゆる固定ド。

シャープやフラットはどうするかというと、それも同じ。

つまり、同じ音名で二種類の音が存在するわけだ。

 

 さて、この時点で、すでに音名が

「ハニホ~」「ドレミ~」「ツェーデーエー~」の

3カ国語が混在していることになる。

なんと分かりづらいことか。

 

 幼い僕は、ドイツ音名は知らなかったが、

今考えると、固定ドと移動ドの区別が付かなかった。

 

 (形骸化している)ハニホの日本の音名って何?

だってドレミはドレミじゃないの?

 

 固定ドで染まった僕の頭は、

本来のドレミの関係である階名と移動ドを

理解するまで、相当の時間を有したのである。

 

 (つづく)

 

 

付記:

 

 僕が教育学部で教育に関わっていた頃は、

小学校の指導要領に、

「移動ド」が望ましい、と書いてあった気がする。

現実に起こっている矛盾には目をつむり。。。

実はこの論争は、かなり昔に

「音楽教育研究」などの専門誌で

飽きるほど論議されたことなのですが。。。