佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

レジ袋考~一人マイバッグキャンペーン~

2006年03月15日 23時43分00秒 | 通販・買い物

 

 みなさん、使い終わったレジ袋をどうしていますか?

 

 

 今年に入ってからだろうか、マイバッグを使うようになった。

 

 マイバッグとは、買い物のとき、レジ袋をもらわず、

持参したバッグで持ち帰ること。

 

 日本はレジ袋が無料。

相当大量のレジ袋が使われているだろう。

しかし、それを含めた過剰包装が、現代の事情に

マッチしていないことも事実。

詳しくは知らないが、前からレジ袋有料化の動きがあり、

差しあたって努力目標が課されるとか。

業界は大変だろうが、

政府は温暖化防止・CO2を削減しなければならない。

「もったいない運動」も繰り広げられていて、

エコへの動きは止まらないだろう。

 

 

 僕がマイバッグにしたのは、決してエコぶろうとかではない。

ただ単に、家にレジ袋が大量にたまるからだ。

僕は包装紙やレジ袋の類は捨てられない人なので、困る。

取っておくとたまる一方。

 

 しかも、私の住む地区は、ゴミ袋が指定・有料なので、

そっちへの転用も出来ない

(今多いですね。実質ゴミ有料化)。

たまる一方のレジ袋を見て、もらうのを止めようと考えたわけだ。

 

 

 僕は今マイバッグを2つ使っている。

一つはいつも行くスーパーで売っていたマイバッグ用のもの。

もう一つは別で買ったバッグ。

 マイバッグ用のはデザインが悪いので、そのスーパーでのみ使用。

もう片方はあちこちで使っている。

 

 行きつけのスーパー2店は、マイバッグだと、

どちらもスタンプがもらえ、

20くらいたまると100円の商品券として使える。

 

 最近はコンビニや書店でもマイバッグを使っている。

ただ、例えば調理パンなど、食品関係の食べた後の包装袋などで

バッグが汚れそうな時などは袋をもらっている。

が、ほぼマイバッグを通している。

 

 

 しかし、いろいろ難しいこともある。

 

 

 「袋、いいです」と言って、レジ袋を避けているのに、

豆腐にビニール袋をかぶせようとしたり、

コロッケなどの惣菜に袋をつけようとしたりする。

向こうはマニュアルで動くので仕方ないが、

何のためにマイバッグにしていると思っているのだと

言いたくもなる。

仕方ないので、その都度、いいですと言って断っている。

だから、油断しているとすぐもらってしまう。

 

 

 あと、マイバッグを利用している人は驚くほど少ない。

 僕は行きつけのスーパーで自分で使い始めて、

今まで1度しか他に使っている人を見たことがない。

たしかに僕のような一人暮らしでないと、

買い物の量は桁違いに多いので、それだけ袋も必要になる。

 

 だが、袋を1度しか使わないのはもったいないし、

何度も持参すれば、何度かはそれなりに使える。

最近はスーパーでもレジ袋を回収しているが、

それはあくまでリサイクルであって、ゴミ自体の量は減らない。

 

 3R(リデュース、リユース、リサイクル)は、

手前から推進すべき順番なので、ゴミを減らす(リデュース)のが第一。

その次がリユース(再使用)、最後がリサイクル(再利用)。

 

 

 今後、レジ袋が有料化したらどうなるだろう。

見守っていきたいところだ。

 

 


上越市民オペラ合唱団演奏会~モーツァルト作曲「魔笛」(日本語版)~

2006年03月15日 00時10分02秒 | クラシック

 

 日曜日、上越市民オペラ合唱団「魔笛」の公演を観た。

 

 

 県財団が主導したオペラ「てかがみ」の上演の際に

作られたこの合唱団、

県財団と市の助成を受け、本格的なオペラに挑戦した。

 

 キャスティングはオーディションを行い、

キャスト、合唱団他の文字通り手づくりのオペラ。

指導者陣の献身的な支えもあり、すばらしいオペラに仕上がった。

 

 

 「魔笛」は非常におとぎ話的な要素もあり、

演出上、舞台装置は難しいが、

今回は予算の都合もあるのだろう、白の台以外何も無いシンプルな装置。

それを各人の演技と照明でうまく補っていた。

ところどころにユニークな仕掛けもあり、

魔笛ならではの面白さを観客に伝えていたと思う。

 

 

 キャストは、客演の土崎譲が、

タミーノを凛々しく安定した声で聴かせていた。

 

 パミーナの横田聡子はとても健気でしおらしい、

しかし一本芯の通った演技。

彼女の声も役柄と良く合っていて、存在感を見せた。

 

 パパゲーノの長谷川徹は芸達者で、観客の心を

しっかりと掴んでいた。

 

 ザラストロはアメリカ人が演じたのだが、

台詞の発音が神父さんを思い起こさせ、

個人的にツボだったのだが、適役だったと思う。

 

 そのほかのキャストも、若干歌詞の聞き取りづらいところも

あったが、よく歌っていたと思う。

 

 キャストは正直、新潟の方ではあまり耳にしない方が

多かったのだが、ちゃんとした力量を持った方が

いろいろなところにいらっしゃるのだなと再認識した。

 

 衣装も手づくりとのこと。

シンプルだったがツボを押さえたデザインで好感が持てた。

 

 そして今日はなんと言っても、3時間にも及ぶ音楽を、

弦楽四重奏+クラリネット、フルート、ピアノの編成に編曲し、

指揮もした後藤丹先生のご苦労を称えたい。

小編成で可能な限りの音楽の良さを引き出していた編曲。

何より普段の先生からは想像もつかない(先生すみません。。。)

情熱的な指揮振りで、若いオケを引っ張った。

オケもそれに応え、アンサンブルに若干の乱れはあったが、

長時間よく演奏したと思う。

 

 合唱団は良く健闘していたが、

オペラを歌うには、また長く続けていくには

いかんせん人数が少ない。

せっかく根づきつつあるオペラの灯を消さぬよう、

中心になって頑張ってほしいものだ。

 

 オペラは総合芸術。色々な分野の充実が必要だが、

今回は明らかに手弁当というか、

各方面おそらく相当のご苦労があったと思う。

行政も、財政難、自主性と言って市民に任せるのではなく、

特に資金の面でちゃんとバックアップしていくべきだと思う。

 

 

 とにかく、このオペラに関わった皆さんの健闘に拍手を送りたい。