佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

MIDI製作考~金をかけない方法で苦心する~

2006年03月18日 21時50分34秒 | 音楽

 

 今日は珍しく一日空いていた。

 

 午前中、新発田への道中、

阿賀野市(旧水原町)瓢湖近くの五十嵐邸ガーデンに寄る。

前から興味があったのだが、今日は偵察がてら寄っただけ。

新潟の人は分かるだろうが、Cave docciの日本版みたいな感じ。

婚礼も取り扱っているみたいだし。

今度はちゃんと食事できる時間に行ってみたい。

 

 帰り、県立図書館に寄る。

今度演奏するバッハのカンタータの資料を探す。

頃合いのものがあったので2冊借りる。

読んでない雑誌や聴いてないCDが山積みなのに、

読めるのかどうか怪しいが、何とか勉強したい。

 

 来週車検なのだが、お願いしていたところに寄る。

事前に車をちょっと見てもらったが、

やっぱり古い車は大変だ。お金が。。。ああ。。。

 

 今日は所属合唱団で使うMIDIを製作しようと試みていたが、

どうしても先へ進めず、断念。

時間の無駄だった。。。

フリーのソフトを幾つか試したが、うまくいかない。

1万円くらい出せば良いソフトは買えるのだが、

なるべく安く&使いやすい良いソフト、

どなたか知ってる人いませんか?

 

 本当は、今日は部屋の掃除をメインにしたかったのに、

もうこんな時間。。。

常時のだめの部屋と化したこの部屋、

掃除しきれるのだろうか。。。

 


好き嫌い考~価値観の広がった体験を中心に~

2006年03月18日 00時02分29秒 | ポピュラー

 

 人には好き嫌いがある。

ここでは音楽に絞るが、

好きな音楽、嫌いな音楽、さらには、

好きなアーティスト、嫌いなアーティストがあるだろう。

 

 

 私は、今でこそ色々な音楽を享受し、

音楽に対する価値観もだいぶ変わったと思うが、

昔は本当に頭が固かった。

しかし、ある時を境に、それが明確に変わった瞬間があった。

それを今日は書きたい。

 

 

 私は、クラシックもそうだが、ポピュラー音楽に関しては、

本当に好き嫌いが多かった。

あと、人気のあるもの、売れているものに対して、

敢えて斜めからものを見るというか、

冷めて見ようとしていたところがあった。

まあ、音楽に限らないが、

人と違う視点でモノを見たい、そんな思いがあった。

それが自分らしいものの考え方、そう思っていた。

 

 ポピュラー音楽なら、音楽性よりも、

基本的には声重視。

声の悪い人はCDをリリースすべきでない、くらいに思っていた。

 

 まあ、声の良し悪しというのは、あくまで僕の基準なのだが。

僕はブリリアントな声が好きというか憧れで、

分かりやすい例を挙げると、ケミストリーの堂珍の声とか。

 

 

 なので、私が好きでなかった歌手は結構いっぱいいて、

例えばファンの人には申し訳ないが、

サザンオールスターズがどうしてもダメだった。

何が良いのか理解できなかったというか。。。

(ファンの人すいません。最後まで読んで下さい。。。)。

確かに、いい曲もあったが、

声重視の観点からして、桑田圭祐の声は、

僕にとって歌手の声ではなかった。

 

 

 しかし、ある時、TVで流れてくるサザンの曲を聴いたとき、

今までに無い感情が僕を襲った。

 

 

 そのときの曲が、「TSUNAMI」である。

 

 

 この曲を聴いたときに、

「ああ、いい曲だな」と思った。

 

 

 その時、

「ああ、良いものは良いんだな」

と感じたのだ。

 

 そこに、桑田圭祐の声への嫌悪などは存在しなかった。

単純に「良い」と思ったのだ。

 

 

 実際、この曲、ちゃんと分析したわけではないが、

メロディーの展開の仕方もコード進行も自然で、

うたとしてあるべき要素を全て持っていると思う。

 

 昔は売れている曲に背を向けたりしたが、

これを聴いたときに、その考えが改まった。

今までの自分は、先入観というか、固定観念というか、

それらを通して音楽を聴いていた。

 

 しかし、それを、「敢えて」することは、

音楽を享受するときに、非常にマイナスが出てくる。

すでに、何かを意識しているというか、

肩肘張っているわけだ。

そういう行為が、

「物事の本質を捉える」ことから

大きく外れていることに気が付いたのだ。

 

 

 良いものはいい。

売れ線だからダメとか、そういうことではない。

音楽に対峙した時、なるべくまっさらな気持ちで臨み、

その音楽と対話すること、

そうして感じたことこそが、その本質に近いのではないか。

そう思った。

 

 

 それから、音楽に対する価値観が大きく変わった。

自然と、色々な音楽を平等に享受できるようになったし、

そのことが、歌ったり演奏したりするときにも、

いい方面に向くようになった。

あと、物事を考えるときも、

敢えて斜めから見てやろうとかいう考えから脱し、

そこにある本質を見極めようとするようになった。

 

 

 音楽の好き嫌いをつくることは、

自分の可能性を狭めることになる。もったいないのだ。

好き嫌いというのは、大抵、一つの物の見方で

他の物を見ようとするから起こる。

たくさんのものさしを持つこと。

基本的には、それぞれのものさしで測り、また、

ときどきは違うものさしで測ってみる。

 

 

 まさか、嫌いだったサザンの曲から、

こんなに多くのことを学ぶ、気づくとは、

本当に不思議なものだ。

自分の価値観の大きな転換点だった。