

ニンジン、ネギ、タマネギなどの冬野菜は、農薬を使用していません。
しかし、8月中旬播種の冬採りのキャベツは、播種時のハイマダラノメイガ予防や9月から10月にかけての生育初期のアオムシ防除に農薬を使います。
そこで、今年は、9月下旬播種でアオムシが少なくなってから圃場に移植する春キャベツに挑戦しました。
農薬は、播種時のハイマダラノメイガ予防のみで、アオムシは防除なしで順調に生育していましたが、2月下旬、このところの雨続き、気温の上昇に伴い、菌核病に感染してしまいました。
菌核病は、伝染力が強く、感染のスピードも速い。
1週間ほど前に、2~3株を発見して、なるべく罹患した株を圃場から取り出してはいましたが、今朝は一挙に広がって三分の一ほどは罹患している感じです。
菌核病は、末期になると黒いねずみの糞状の菌核を形成し(右の画像)、これが地上に落ちて地表面や地中の浅いところで生存し、一定期間休眠した後適温と水湿を得ると発芽する。
考えてみると、前作は、マクワウリでマルチが敷いてあったため、雑草がなく、植え付けに当たって、耕起が不十分で、表土が残り、菌核病が生き残った可能性がある。
もう収穫時期には入っていますが、疑いのある株を急いで思い切って処分するか、いい善後策はないものか。
菌核病は、アブラナ科作物だけでなく、ナス科、ウリ科、マメ科などにも伝染することから、深耕で表土を埋めたり、連作をさけることはもちろんのこと、罹患した植物体はすべて圃場外に取り出すようにするか。
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