定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

小説定年楽農30

2018-09-03 07:12:36 | 小説定年楽農


過去の経営の反省点

 

 JAグリーンセンターへの出荷が続けられなかったこと。
 野菜の出荷期間は非常に短い。JAグリーンセンターは、生産できただけ出荷できるので、効率的に販売できる。
 個人の直売所は販売量が限られていることから、一度に出荷時期がきてもさばききれない。したがってどうしても少量多品目生産となってしまい、多くの品目の栽培技術を取得するのに苦労する。
 当初机上で、当方の立地条件が都市近郊のため、新鮮さが勝負のコマツナ、シュンギク、グリーンアスパラ、トマト、キュウリなどを主体に考えていた。
 2002年はJAグリーンセンターへの出荷であったことから、このような品目でも可能と思われたが、如何せん栽培技術があまりにも未熟であった。
 2003年から、JAグリーンセンターへの出荷をやめ、無人直売店を開いたが、新鮮さを競うコマツナ、シュンギクが大量に余り、地域在来種のサトイモ、ネギが品薄となった。
 また、特徴ある品目を作ろうと、「愛知の伝統野菜」に取り組んでいるが、以下の課題がある。

・宮重だいこん・・・・だいこんの中央部に輪状に黒い斑点が出てしまった(黒腐病、バーティシウリウム黒点病などにおかされる)
・方領だいこん・・・だいこんの中央部に輪状に黒い斑点が出てしまった(黒腐病、バーティシウリウム黒点病などにおかされる)。しかし、おでんなど煮物には口の中でとろけるようでうまい。
・碧南鮮紅五寸にんじん・・・収穫が遅れ、肥大化しすぎ、側根が多く、割れも目立つ。しかし、甘くうまい。ジュースにすると最高。
・金俵まくわうり・・・結果も少なく、残ったうりも鳥につつかれたり、腐ってしまった。しかし、なつかしい味でうまい。
・野崎2号はくさい・・・発芽に失敗。残ったものも遅くに割れが目立つ。
 しかし、葉が柔らかくうまい。     
・野崎中生かんらん・・・発芽に失敗。残ったもものも遅くに割れが目立つ。
・正月菜(こまつな)・・・カブラハバチ、白さび病におかされる。出荷時期が一度に来てしまった。
・白早生たまねぎ・・・ほとんどとうが立ってしまった。
・治郎丸ほうれんそう・・・生育途中で黄色くなってしまった。
・小玉すいか・・・途中でつるが枯れてしまったものもあったが、うまくいったものもあった。熟期が難しい。
・じゃがいも・・・発芽が不ぞろい。一部にそうか病が発症。ほとんど販売できない。
・中生たまねぎ・・・発芽がうまくいかず、本数が減ってしまった上に一部にトウがたってしまった。
・アスパラが枯れる。市立図書館の図鑑で調べたところ、茎枯病と断定。ほとんど収穫できず。
・野菜の栽培方法は、解説本が多くあり、おおよそ分かってきたが、病虫害対策が難しい。病虫害の症状から、その原因の名前がなかなか分からない。名前がわかれば、病虫害対策の8割が解決したといっても過言ではない。
・病虫害名がわかれば、対策はインターネットの検索で、相当解決される。
 市販の改良された品種を栽培すれば、売り上げが伸びるとは思うが、味の良さを考えると、もう少し研究を重ねてみようと思っています。

  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 小説定年楽農29 | トップ | 小説定年楽農31 »

コメントを投稿