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樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

幌尻岳 リベンジ 1日目

2011-07-15 23:10:30 | 日記
朝、2時起き3時発の送迎バスに乗る。
今年度から安全のために第一ゲートまでも
自家用車では交通規制がかかり入れない。
昨年無謀に渡渉をして遭難事故が何件か発生したため
規制をかけることになったとか。

1時間バスに揺られ
  4:00 第一ゲート到着
  4:20 林道歩き開始
  6:20 取水口到着 ここから本格的な渡渉
  9:15 幌尻小屋到着 朝食
  10:45 命の水 雪渓3,4本登る
  12:40 幌尻岳山頂 昼食
  13:15 下山
  16:00 山荘着

と簡単に書いてしまえばこんなもの。

この山の難所は山小屋まで、川を20回ほど渡ること
そして小屋は毛布1枚のみの寝泊りのみ。
シュラフも食料もすべてザックの中へいれて担ぐ。
ただひとつ、幸いなるかな
水だけは豊富なので、担いであがる必要はないこと。

取水口から最初の難所、丸い岩肌を約5センチほどの岩のくぼみに足をかけ
岩を抱くように通らなければならない「へつり」
下は川
2度目だけあっていやいやながら、足も手も前へ出すことができた。
本格的な川渡り場所まで出来るだけ巻き道を歩く。
         

今年は昨年の経験から、釣り道具やで靴の裏にフエルトが貼られ
その間にピンが埋め込まれている渓流釣り用の靴を購入。
ワゴンセールだったので超破格で手に入れたのだが、これがお守りのように
力強い味方だった。まったく滑らない。この安心感!は何物にもかえがたい。
          
          
昨年よりずっと水量が多い。雪解け水だから。
そして冷た~~~い。渡りきるのにもたもたしているとジンジンしてくる。
くるぶしくらいの深さだったところは膝の下あたりまである。
ストックも流される感じ。
下流は水が多い、だから水の流れも強い
ところどころに太い竹製?の2メーター近い棒が備え付けられている。
それを川底に射しながら頼って渡るしかないのだが・・・
深く水量が多い場所には岩にピンが打たれザイルを結ぶようになっている。

スパッツに短パン姿にしたのは大正解
この日は太陽が見え隠れするため、すぐ乾く

小屋到着後、管理人に挨拶
昨年と同じ無口なぶっきらぼうな人
もう10年もここの管理人をしていると、あとから聴いた。
昼食後ザックをデポし、頂上へ向かう
天気良好、今日は必ずリベンジできる!と信じて
頂上までの4時間を考えないように歩き出す。
1300mを4時間で登る計算
小屋からすぐに直登道、尾根に出るまで続く

「命の水」場まで2時間
雪解け水が勢いよく流れているのが見えるのだけど
雪渓をわたってそこまで行く元気はなく、休んでしまった。

                
あと200mほど登れば尾根に出るあたりで向かいに幌尻の頂上が見えた!
あと1時間半くらいであの頂上まで到達できるんだろうか?
距離を見渡すと不安がよぎる

尾根道、ハイマツの間を登っていくとところどころに
雪渓が残っているが、アイゼンなしでこのくらいは歩けるようになっている。
左を見れば、北カール(あとから下山したパーティはこのカールで熊を見たそうな)
               
途中、北アルプス銀座のようにお花畑が広がる
アズマギク、ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、チングルマ、シラネアオイなど
   

疲れて一歩が出ないときに、この花々には和まされた。


             
             晴れていて周りの山々そのまた奥にも山々
奥深い北海道の山を見渡せた。

風は強いが 苦難のリベンジを果たし、気持ちは青空

しかし、なにせもう10時間は歩いているので、
下山は気をつけないと寝ながら歩いてしまいそう

16:00には小屋に戻り、夕食を作っている辺りから
雲行きが怪しくなってきた。とはいえ、疲れ果て
食事をした後、シュラフにもぐった途端に記憶はない。

だけど夜中11時頃、雨の音?
小屋の脇を流れる川の水の音が大きいので、どちらとも判別しがたいが、
屋根を打つ音は聞こえる

雨だ・・・

   to be continued