樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

はし和文化研究会

2013-08-31 12:30:37 | 日記
福井県の池田の奥、以前時々お邪魔していた 「やまふところ工房」の住人
「はし和文化研究会」の副会長が秋田へ講演へ行く途中
東京に寄られた。

自称「東京支部」の3人が副会長を出迎え
一献を楽しみ、夜行バスへの見送りを。

10月に「お江戸で勉強会」を開催するにあたり
その打ち合わせもかねて。

活動内容はHPに任せるとして、
昨晩の宴の中でいいお話をひとつきいた。

お箸で食事をするということ、
例えば「豆腐」
豆腐を箸で1/4に「切る」、 その時の力加減
その豆腐をはさんで口に運ぶ時の 力加減

豆をはさむ時や柔らかな食品をはさむ時の その時々の力加減
私たちは本能で?見た目で瞬間に判断して箸を使っているということ。
それもフォークのように上から同じ力でえい!と刺すのではなく
横から下からそっとはさむ

食品の質感を感じ取り力を使い分ける能力
これは相手を思いやる気持ちに繋がっているらしい。

和文化の力、次の世代に伝えていかねば。
なおざりにできませぬ

~のようなもの

2013-08-29 22:39:01 | 日記
月曜日、やっと手に入れたチケット!
某ミュージシャンのライブではありません。

立川志ノ輔の落語 です。

あの某放送局でやっている「ためしてがってん」の司会者です。
東西きっての人気落語家です。
でもその理由がわかりました。

緩急つけた語りも、あのしゃがれた声の表裏を引き立てる。
時事問題をとりいれた言葉あそび
そして自身のプロデューサーもしている感じの多彩な才能
45分も超過して話し続ける頭の回転のよさと体力

高座以外に薄めの座布団1枚
後ろには屏風も(自分で本番前に取り去ったそうだが)ない殺風景な
ただそれだけの舞台で 正に一人芝居
それでも十二分に華がありました。

はは~ 恐れ入りました。

仲入り前の一席は「バールのようなもの」という新作?噺
大工の八(はっつ)あんとご隠居さんが登場
「バールのようなもの」でこじあけた・・・という新聞沙汰の事件で
大工道具である「バール」のお調べがきつい、と八あんがご隠居さんにこぼす。
ご隠居さんは「~のようなもの」とつけば、そうじゃないからつけるのだ、と説明。
だから「バールのようなもの」とあれば「バールかどうかわからないけどそれに近いもの」
ということだと。れっきとしたバールではないのだと説得する。

「女のような」という時は「女」でないからそういう。
「女のような女」とは言わない。「女」に「女のような」とも言わない。
「お肉のような味」とはお肉でないものなのに肉の味がするから言うのだ、とご隠居さん。

なるほど~!と合点がいった八あん。

ある日八あん、近くのスナックのママに入れ込んで家へ戻るのが遅くなった。
おかみさんの雷が落ちそうになった時
ご隠居さんからきいた「~のようなもの」を一生懸命説明する。
最後にだから「めかけのようなものさ」とスナックのママさんのことを表現したら
おかみさんからゲンコツをもらってしまった。

急いでご隠居さんのところへ行き、通じなかったことを説明すると
ご隠居さん、それはだめだ!「めかけ」は「めかけのようなもの」と言っても「めかけ」だ!
と一言。「めかけ」だけは「めかけ」なんだ、と。「ようなもの」はないんだとさ。

確かに。日本語は難しい・・・けど奥行きのある言語
だから落語、小噺の芸能が発達し、そこを逆手にとって笑いへ誘う。
流石だ~ 志ノ輔!
いつか彼の地元の言葉、富山弁での落語をきいてみたい。

本日の場所は池袋東口徒歩2分のところにある
野田秀樹監修の東京芸術劇場
2階のプレイハウスという劇場形式の大舞台だった。

話している時の顔、渋いねえ~




武蔵御嶽神社 

2013-08-28 22:02:32 | 日記


雨降る日曜日
一緒に行くはずだった方が雨のためキャンセルとなったのだが、
途中まで向かっていたし、雨もあまりひどくならない予感もあったので
一人続行

雨の御岳山(みたけやま)へトレッキング

霊験あらたかで都下(青梅市)であるため
「講中」が盛んなエリア
だから当然ケーブルカーで上がれる。

それを無視して表参道から登る。
表参道だけあって下の鳥居をくぐると道の両側には杉が並んでいる
その数、左右あわせて787本


1本1本 ナンバープレートがつけられている。



朽ちて根だけが残るものも多い

まるで走り出しそう・・・

途中、馬どまり、あんま返し、十葉(じゅうよう=ドクダミ)の窪、などの標識
意外と急坂なのでこんな標識を読みながらゆっくりあがる。
昔の人は馬に荷物を載せてこの参道をあがる。
上にはお社周りに宿坊が思った以上に建ち並び、集落をなしていた。

中間地点の だんご堂

中には優しい笑顔の観音様が恵比寿を抱えている?


ここからは神の領域
邪気をはらってくれるらしい。

途中雨にぬれたエゾアジサイ?が淡い彩りを挿す


             

                            

ケーブルカーの頂上駅の周りには宿坊、その先に 武蔵御嶽神社

ちょっと日光系の派手なお社

それを守るは立派な狛犬

          

                         
                    遠くの雲に隠れた山々を静かに見下ろす凛々しい獅子

この後ろに 古い本殿がいくつか祀られ
古(いにしえ)の神々が集まり、静寂の中になにやら謀でもりあがっていたのか、
見えない力を宿しているようだった。


大口真神社 の前の狛犬
日本武尊を嵐の中で助けたというオオカミがご神体


新本殿の奥社の横の狛犬


周りには
       

                      
                      可憐な レンゲショウマ の群生


ここから少し先の滝めぐりをしようと歩いていたら
優しい人懐っこそうな目をした小柄なおじいさんと出くわし
一緒に歩くことになった。

足腰がとてもしっかりしていて千葉から時々やってくるそうで
案内をしていただいた。


お浜の桂


綾広の滝
たまにこの滝に打たれて修行をしている僧がいるそうな・・・


これらをつなぐ ロックガーデン
多摩川の源流になっているかもしれない流れを何度もまたぎ
苔むした石、水も滴る木々の中を爽やかに・・・
雨が降っていたためか、人が少なくて助かった。

ご一緒したおじいさん、
1日おきにジムに通い15度の傾斜をつけたウオーキングマシンで
トレーニングしていらっしゃるとのこと。
9月はリベンジの山、岩木山と八甲田へ行くとのとのこと。
さすが!足取りが軽やか。

ニコニコとこの山の中にいられる幸せを顔に出しながら歩を進めていらっしゃる。


天狗の腰掛け杉


秋、おじいさんが所属しておられる山岳会のメンバーと
近場の山に誘ってくださるそうな。












                      

















お盆明け

2013-08-19 22:41:35 | 日記
休みなく、カレンダーとおりに進んだ今年の8月
お盆が過ぎて、夜の風には少し涼しさを含むようになった。
虫の音も聞こえる。
寝苦しい夜も収まってくるかもしれない。




通勤電車から降りてすぐ近くに
小さなワインバーがある。
カウンターバーのみの小さなお店
函館出身のお兄さんが一人で定休日なし、で
お店を明けている。

ワイン、ワングラス500円
ワンコインワイン

今日は冷た~く冷えたチリ産の白ワインをぐいっと味わう。
なんだかお家にまっすぐ帰りたくない日には足がそっちへ向いてしまう。

お店の名前は Torio