樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

zzja

2012-10-31 23:27:53 | 日記

the modern jazz quartet

秋の夜長
埃をかぶったレコードを出してみた
懐かしいレコードジャケット

見ているうちに音楽が頭の中をかけめぐるものと
??これって誰?とかこんなの聴いていたんだっけ?と
ジャケットを眺める



サイモンとガーファンクル
高校時代から大学初めの頃聞いていた
ミセス ロビンソンやスカボロフェア






2枚とも Bill Evance

大学時代、彼のコンサートへ行った
キラキラと光る音の粒、それでいて端正で甘さの残る音が・・・
曲名は
someday my prince will come

プレーヤーとレコード針がないと聴けないなあ・・・
金沢工大のPMCにでも寄付しようかしらん





濡れ落ち葉

2012-10-30 21:34:32 | 日記
実家に居候を始めて7ヶ月

昔、住んでいた家なのだけど
匂いが変わってしまったというか
古くなるのは当然で、その不便さとはなんだかちょっと違う・・・

我が家であっても我が棲みかではない。
自分の部屋以外、時が止まっている部屋ばかり

   子供の頃から自分の部屋だった6畳に
   仕事からもどり食事をして片づけを終えると籠もる。
   テレビもラジオもない静かな部屋で
   コンパクトな生活

     自分で組み立てた木製の机と
     年気がはいってあめ色に変化しつつある椅子
     そしてPCと本と山道具

それから
若い頃からの置き土産
プレーヤーがなくてもう聴けない古いレコードたち


ピアノもなくてもう弾けない楽譜たち

こんなものと一緒に暮らして7ヶ月


古き親しきものと共にワタシ、古りゆく

秋の陣おまけの 参

2012-10-28 19:40:46 | 日記


先週の山歩きで今年の山を終えても満足!と
思っていたのだが、誘われてしまうとやっぱり行きたくなってしまう・・・
誘惑に負けて おまけの秋山歩き
中央自動車道をまた走る。

今回は八ヶ岳の南に位置する
瑞牆山(みずがきやま)2230m
見た目、岩がごつごつギザギザしている山


紅葉の時期よろしく
100台停められる駐車場は朝の8時前には満杯で
道路に縦列駐車が続く・・・
これだけ人々が多くっちゃさぞ登山道も渋滞しているかな?

天気予報に反して時々雨が落ちる霧の中


イオンミストの気持ちよさを肌に感じながらまずは林の中を歩くこと50分弱
金峰山への登山道との分かれ道、富士見平小屋に到着
色とりどりのテントの花が咲く。
山域が結構ひろいのであの車の台数すべてが
一つの山を目指しているのではないことがまだ救い

でも途中の岩場のぼりは下りて来る人登る人との交差で
縦列渋滞・・・
        

中級者用の山とはあるが、結構な岩場登り(ロープあり)が後半続く。
頂上は岩場で人々がわんさか!
霧と雲で眺望はきかないのだけれど・・・

         下山途中、少しだけ雲も晴れて八ヶ岳などが垣間見れた。
            

                     

途中に出現する大岩 「桃太郎岩」と称す
真ん中で真っ二つに割れている、その一方を登山者が枝を置いて支えている?



再び富士見平にもどって来た小屋の前でちょっとお茶の時間

カナダにでもありそうな小屋の雰囲気


2011年まで閉鎖されて廃屋同然だったそうだが
若い頃からこの山に親しみ100回以上?登って以前の小屋の親父さんに
かわいがられていた方が少しずつ手直しして再開した小屋だとか。
温かなぬくもりが感じられる小屋の木板とともに暖かな日差しを浴びて
小屋の前でお茶をしていても気持ちがいい。

紅葉をめでながら
クールダウンのような穏やかな道を下る。


これで今年の山に終止符打てるかな。



峠の宿のご主人

2012-10-23 07:37:10 | 日記
徳本峠小屋のご主人と少し話しをする機会があった。

小屋常駐以外の棲みかは大阪だそうだが、
元々の出身は九州福岡で、その昔
福岡県志賀島で「漢委奴国王の金印」が発見されたところ

この志賀島には「あずみの族」が住んでいた。
長野県の安曇市はここからどうも由来しているらしい。
上高地を開拓したのも九州のこの「安曇野族」

船で日本海を行き来し、今「塩の道」など残っているが
もっと太古の穂高命がここへ来て・・・
確かに穂高神社にある池は「神降地」

開山祭りには明神池に船を浮かべて神事を執り行う
お船祭りがあり、不思議な共通点はある。

諏訪大社下社でも、お船祭りがあり、
この安曇野族との縁を感じるとのこと。

ご主人曰く、
出身地の食べ物とここ上高地やそのまわりの安曇野での
食べ物に似たものが多いとおっしゃる。

九州と長野
こんなところでつながっているとは!

ご主人
自分は来るべくしてここに来た、
という感じを醸し出し、朴訥と語ってくださる。


秋の陣 弐

2012-10-23 00:11:11 | 日記

古(いにしえ)の峠道を歩く
島々宿より上高地へ抜ける唯一の道だったこの道
上高地まで全長約20キロ
本日徳本(とくごう)峠の小屋まで16キロを歩く


島々宿→1時間30分→二俣→3時間→岩魚留小屋→3時間→徳本峠小屋
食事や休憩含め合計 8時間ちょい を目標


天気は申し分なく
穏やかな光りが注ぐ10月20日

昭和6年に釜トンネルが開通するまではこの道しか上高地へ抜ける道はなし。
古くから炭焼きなどにも利用された道
そのまた昔には戦国武将の落人がそしてその奥方が
ここまで逃げてきて寝てしまったところを
杣人(そまびと=きこり)にあやめられた、という
「三木秀綱公奥方侍女悲運の跡」と彫られた柱もたっている歴史ある道


    人の手があまりはいっていない(整備はされ始めている)素朴な道
         

                  横にはいわな泳ぐ川が流れ続け



          至るところに清き水の流れ
          

                        木のような丈のあるコケ
                     

こんな道や桟道を3時間穏やかに歩く


              河を何度か渡り返す
              

                           すれ違った人は3人
                      

      前後して徳本峠を目指して歩いている人たちは5人
      とても静かで美味しい空気を独り占めしている気がする
         




岩魚留小屋
無人で現在は営業していない
ここで少々早いが昼食
お日様ぽかぽか、川の流れる音を耳にしながら
もっとここにとどまっていたいと思う。


だってこんな素敵な秋色が目の前に・・・


               かつらの葉、光を浴びて眩しいほどに黄色い
             

                         これから2時間あるくと力水
                       

ここで沢とはお別れで

        道も急に乾燥し、風も湿気がなくなった

ここからじぐざくの登りが始まるが
岩場もなく歩き易すぎて怖いくらい。
1時間あるけば
ほら、そらが近くなり
        
          峠に、小屋に予定より早く7時間ちょっとで到着

視界がいっぺんに広がり
先月登った奥穂高の景色~




        
         2年前に修理建て替えされた小屋

                  
                     お布団は羽毛のフカフカ布団
                     今まででいちばんヌクヌクと暖かかった。

同行の姫、仙人と共に
担いであがったワイン、チーズ、スモーク砂肝、昆布〆白えびなどで宴会
今回は、仙人が40年前から歩きたかったこの峠越え道
私も松本から高山へ抜ける途中でみたこの「徳本峠入り口」という
看板に惹かれいつか歩いてみたいと思っていた思いが合致して決行した。
そんなそれぞれの想い達成祝いの宴会


翌朝5時半
空が明るみ始め、数え切れない星が消え行く


暫くすると反対側の山々の斜面は陽に染まり
頬が赤らむようにほんのりと赤く染まる。



あっという間に明神池までくだる。
                  明神岳もすっきり朝の顔
               
                   
上高地に到着してからお湯を沸かしモーニングコーヒーとホットワイン
秋色の山を気持ちよく歩いた後の満足げな3人


    明神池横の嘉門次小屋 名物岩魚の塩焼き
    

             
              下から見る奥穂高とその吊尾根
              今年はよく歩いたなあ~と最後のおさらい

今年の山はもう、これで終わり!と終止符を打ってもいいと思えるほど
秋を満喫した「秋の陣 弐」