樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

お盆の北海道 その1

2014-08-31 23:36:14 | 日記

3月に行った雪の北海道
その時に眺めた斜里岳、真っ白い雪を被った端正な姿にほれ込んで
たまたま山のお師匠さんが、今年の北海道は羅臼と斜里だと言うので
仕事の都合、斜里岳に参加させてもらった。

用意周到のはずだったのに、なんとカメラを忘れての北海道旅行・・・
靴もリュックもストックも忘れていないからまあいいか。
(今回の写真はすべてガラケーのカメラ)

女満別空港にお宿から迎えに来ていただいたのだけど
その距離50km、 金沢~富山間くらいの距離がある。
やっぱり「でっかいどー」




斜里岳は自然味あふれるコースで、沢をがんがん渡りあがっていく。

途中にいくつか滝を見ながら


その横をジャブジャブ渡りかえす。




でもここの岩は滑らないので、楽に渡れる。が
一枚岩の上にちょろちょろと流れている川の水
この岩をあがるのには、思わずへっぴり腰で四つんばいになってしまう。
帰りにこの同じ道は辛いな~と思いながら恐る恐る登っていく。


2時間で30回ほど川を渡り
沢と別れる頃こんな風景が目に入る




胸突き八丁をひーこらひーこら乗り越えると
空が広い!
              
               頂上が見えてくる。
                ここから30分ふんばると、1,545mの頂上に到着
                数えてみると、100名山49頂目

                      

結構風も冷たくてそそくさと昼食を済ませ、くだりのコース=尾根(新道)コースへ
ここがまた難所だった。
距離が長いこととどろどろとした急勾配
途中「熊」出没の看板が多いこと・・・
熊鈴を皆でつけて賑やかしく下っていくが
下りてもおりても下には着かない。

でも、
           
             ジャングルみたいな道もあり、時々和む

                             
                              立派なダケカンバの林にはうっとりしてしまう。

へとへとになりながらも約7時間半弱、10kmを歩く。
北海道の山は、人の手の入れ方が少なくて 「自然の中に身を置く」
ちょっとお邪魔する、と言う感覚が強い。
これがとても魅力的

お盆だと言うのに登山客も意外と少ない静かな山


ナナカマドの実はすでに赤く
北海道の短い夏は過ぎゆく






長崎国体への道

2014-08-27 22:49:31 | 日記
カメラを忘れて旅をした北海道旅行から気持ち立ち直り
翌週の先週末は息子の試合をみがてら 古巣の金沢へ

息子、お嫁はんを乗せ、
白馬から下山した娘を途中安曇野でピックアップしての
賑やかな道中

石川県小松市根上にある芝生の贅沢な県営ラグビー場へ向かう。
途中は雨、前日大雨の石川県だったらしいが
晴れ女x3は強力で しっかり暑い夏の太陽

今回は国体の予選、北信越大会
息子は「ふるさと枠」で石川県チームの一員として出場する。
国体のラグビーも15人制から7人制へかわり
今年は北信越大会で上位2枠が本国体への出場権を得られる。

強豪新潟県と長野県が今年も出場するのだろうか・・・

とはいえ、私は久々にラグビーボールを追いかける息子見たさに
そして嫁はんは初めての7人制ラグビー観戦
娘は自分もプレーしたことのある懐かしいホームグランドへ
それぞれの楽しみを抱えて
海辺近くの競技場の観覧席に座る。
ギンギラギンの太陽がまぶしく、空がそれはそれは広い

あ~石川に帰ってきたんだ!

娘はここで所属していたチームのおじさんやお兄さん達に
声をかけられ3年前を思い出しているようだ。
色々なことがあった高校生活、彼らに助けられ育ててもらったに違いない。

と、感慨にふけっているうちに試合が始まる。
息子はウルトラマンよろしく、開始3分で赤いタイマーが点滅し?
敢え無く怪我して退場・・・
氷でアイシングに励む

1日目はダントツ長野県と新潟県が強かったのだが
あれあれ?2日目、様子が変わり大混戦模様となり
なんと、伏兵が頑張って強豪を倒したお陰か
1位は福井県(国体本戦出場は46年ぶり、福井開催以来らしい)
 そして2位は勝ち点同点の新潟を直接対決で辛くも下した石川県!!
      こちらも国体本戦出場は16年ぶり という快挙をもたらした。

今回石川県チームの監督さんは息子が高校でお世話になったラグビー部の先生。
その懐かしい先生が帰り際に、息子は「2枠出場に運を持っている男です!」と笑っていらした。

そう、高校時代、青年の部の国体に彼は出場したのだが、その時も2枠あった年だったそうな。

それにしても、今年は星稜高校の野球といい最後まで諦めずに粘る
   粘りの石川県!

さあて、イザ行かん 長崎へ!!

イランカラプテ

2014-08-21 07:23:56 | 日記
何かの呪文ではありません。

「こんにちは!」

アイヌ語です。
「貴方の心に そっとふれさせていただきます」

という意味を持っている言葉らしい。
AIR DOの機内カップに
ロゴの熊の顔と一緒に書かれていました。

北海道のおもてなし・・・

姉とのbranch

2014-08-09 15:00:35 | 日記
今週初め
金沢にいる「姉」と慕っている方が
お嬢さんのお産のため上京しています。

お嬢さんがお産する病院が私の部屋から徒歩7分
(お嬢さんのお家からだと電車で乗り換えもあり30分はかかる)
というわけで、共同生活しています。

一緒に旅行していると「姉妹で旅行できていいですね!」と
何度か言われたほど全くの赤の他人ではあるのに、どことなく
似ているらしい。トーンが似ているのかもしれないけれど、
お互い「素」でいられる気安さ。

冷房も冷蔵庫もテレビもなんにもない部屋で素泊まりでよければど~ぞ!と
恥ずかしくもなく言える仲。

姉は毎日病院へ通って、私は仕事へ通う。
5日に生まれた赤ちゃんは、姉にとっては初孫
あまり泣かないけど足蹴りは元気で、天使君!
キュート~

来週初めに退院したら、おさらばなので
本日土曜日、二人でゆっくりとブランチ


姉が作ったコーヒーカップとお皿とともに


                       日曜日のまどろみには
                        セザンヌ風ブランチ
                          

食事用のテーブルもない簡素な生活の中、
あるものでなんとかして
贅沢言わなければ問題なく生活できるんだなあ~

うちわ片手に昭和の(レトロな?)生活・・・を思い出せば
十二分に快適!と言ってくれる稀有な姉 (^^)V


福島の山 第2弾 燧ケ岳(ひうちがたけ)

2014-08-03 21:48:40 | 日記


日光白根山でであった会津の方々とばったり日帰り温泉で再び再会したご縁で
約束した山登り、8月2日、尾瀬が原で有名な「燧ケ岳」に
福島県会津側から登る事となった。

快晴

尾瀬は栃木、新潟、福島の3県で管理している。
栃木県側は東京電力が、福島県側は会津桧枝岐村が。
今回は福島県側 御池(みいけ)登山口より

しょっぱなから岩場の急な登り
朝6時頃には15度と寒いくらいだったけど、
デドックスの汗が1時間・・・
ふっと目の前がひらけて 広沢田代(湿原)


ワタスゲも


チングルマも
盛りは終わっていた

けれど、
広々した草草を渡る風は太陽に温められてはいるが
涼しく、一息つく


静けさ漂う



雲が晴れ、頂上が現る
ここからもうひとつ湿原をとおって3時間であの頂へ
後ろからみると柔らかな山容


しかし、意外と岩場が多く
手も足も頭も使う

                      
                        一時間ほどで先ほど気持ちよい風を感じた広沢田代と駐車場が眼下にみえる


最後の岩場、ガレ場(雪渓あり)を登りきると
第一頂上の俎(まないた)ぐら(2346m)着


一度下って登り返すと隣の頂上、柴安(しばやす)ぐら(2356m)

この間、片道20分
俎ぐらに荷物をおいて10m高い頂上をめざす


二つの頂上を合わせて「燧ケ岳」と呼ぶ


          
               こちらは 尾瀬沼

                              
                                こちらは有名な尾瀬ヶ原と至仏山(しぶつさん)

        
             目を転じれば、次回行きたい 会津駒ケ岳 のゆったりとした山容


帰路は尾瀬沼に下りる 長英新道 を利用。
最初の急な岩場を1時間ほど下った所で、宴会が始まった。
会津バス(尾瀬のシャトルバス)運転手さんたち、震災後登山客も少なくなり
こうして土日にも休みが取れるようになって、山へもいける!と苦笑い。


瑞々しい サンカヨウの実


と、突然宴会閉会
大粒の雨が落ちてきた。
粘土質の土、ダケカンバの樹林帯に入ったとたん
大きな雷の音が追いかけてくる。
途中でばりばり!っと音がして
地元の運転手さんたちも、これは落ちたな・・・と

2時間歩きとおして尾瀬沼、大江湿原が出迎えてくれる。
雨はもう止んでいた。
振り返ると

      
        燧ケ岳の雄姿 あそこからここまで2時間でここまでおりれるものか・・と感慨に浸る



しん、とした尾瀬沼


大江湿原のシンボル、三本カラマツ
湿原の中にひっそりと佇む





ワレモコウの色づき


湿原でレインウエアーを脱ぐと風が冷たく寒く感じる
もうここは、 秋の気配
短い夏はお盆で終わるという

静かな尾瀬は晩秋がいいのかもしれない。

一人で歩いていては分からなかった事を
地元の方々にぼそぼそと控えめに教えていただいた1日
久し振りに、気負いのない山歩きとなった。