樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

夏の日差しを思い出させる 金沢

2014-05-22 22:37:40 | 日記




休養と急用が重なり金沢へもどっていた先週末
まるで夏の日差しを思わせるような太陽の光
そして空の蒼

ちょっと時間調整で訪れた獅子吼高原の空は
さすがメッカだけあって
空日和、フライト日和
パラグライダーが乱舞していた。
下から見ていると絡まってしまわないかとハラハラするが
そこは広い空の三次元
絡まることなくそれぞれが上昇気流に乗って
空中散歩を楽しんでいる


その裾野にある全国何百とある白山神社の総本山
しらやまさん、こと白山ひめ神社


優美なお社の屋根のカーブ
質素ななりなのに威厳が感じられる

あまり遠くない将来に
また金沢へもどれるようにと
ちょこっとご挨拶


そしてそのお隣にある
樹木公園

あふるるばかりの緑を滴らせる
                 

大好きな かつらの木


新緑の葉っぱを通して届く光り
日差しは強く
葉っぱも透明になってしまいそう
力強い光に当たって
葉っぱも踊りだしたようにみえる

都会の太陽よりずっと力強いのは
まざりっけのない空気だからだろう



熊野詣 再び

2014-05-20 23:12:24 | 日記
随分と前のことのになってしまった。
気づけば5月も後半戦



5月の3連休を利用して
再び再生の道、熊野詣 に
出かけていた。


過去を洗い清め現在を確たるものとし
未来の願いを叶える という熊野三宮

私が山を始めたきっかけを与えてくれた
最初の熊野詣(熊野古道歩き)は
もう7年前になる

ほぼ同じコース
滝尻王子から湯の峰温泉まで中辺路を今回もゆく

いにしえの道を歩き始めると
杉やヒノキの木立、
枝を通して落ちてくる柔らかな陽を受ける


                            

連休だと言うのに人はすごぶる少なくて
すれ違う人も前後を歩く人の姿もない。
世界遺産登録10年
その熱も醒め始めているのか。

今年は群馬県の富岡製糸工場跡が混雑しているのかもしれない。




数ある「王子」(お休み処)の中でもよしきにつけ悪しきにつけ一番人気の
牛馬王子
受難の王子は、時に傷つけられ
時にお顔だけを盗まれる
それでも笑みをたやさず佇む王子に
癒されて あと3時間の歩みに任せる

熊野王子は九十九あり、京都から熊野への道すがら
信仰の道をつなぐ為に設けられた神社や祠、分社。
それぞれで禊をし心新たにまた旅の安全を祈願する場所でも
あったそうだ。



途中参加のメンバーも露近王子までバスで追っかけてきて合流
途中の村のけったいな民宿に一泊


2日目はまず 野中の清水
                
                   まあまあ普通の水だけど、乾いたのどを潤すには丁度よし。


継桜の王子

         
                    立派なご神木が
                          私達を圧倒する

                                  

とがの木茶屋 はそのままにあったが


前回宿とした向かいの民宿は廃屋になっていた
年老いた女亭主だったから時は移ろいて・・・

秀衡桜 の横たわる古木を過ぎて黙々と歩く


東屋でちょっと朝のコーヒーブレークをしていると
雨が落ちてきた
中川王子、小広王子と過ぎ熊瀬川王子
ここでちょっと膝を痛めてしまったメンバーの一人がバスで先に
湯の峰温泉へ駒をすすめることとなる。

その後わらじ峠のアップダウンを過ぎると
2年前の大雨と洪水で道が崩れてしまったため
迂回路の林道を蛇形地蔵まで歩くことになる
そして 湯川王子。ここまでで約4時間
ここからまた三越峠へのつづら折れの坂を登る。

王子もすくなくなり、
人工的に創られている500mごとの道標をただ頼りに林道を
進むにつれ、なんだか気分は暗くなる。
王子に会える楽しみがないからでしょう。

と文句のひとつも言いながら歩いていたためか
古道にもどれず、発心門王子まで林道歩きとなってしまった。


格式高い 発心門王子(ほっしんもん)


ここからはちょっと若いカップルや観光客も多くなり
村々を歩く道、なんだかますます邪念が増える
これはまずい・・・

時たま王子が現れてくれるとほっとするようになる。


水呑王子、伏拝王子(ふしおがみ)を過ぎると下り坂どんどん下り
どこかで聞いたことのある地名 三軒茶屋跡
そういえば、前回はここで冷たいアイスキャンディを食べて
生き返ったことが蘇る。
1日6時間歩くという未知なるロングウオークだったもの。

ここ三軒茶屋跡は十津川温泉方面(そのまた北は奈良県高野山から続く道)からの
小辺路との合流点

「伊勢は7度、熊野は3度」というから
次回の3回目はこの小辺路だ、とメンバーの暗黙の了解

さて、あと30分で 祓殿王子(はらいど)。そしていよいよ


熊野本宮大社


この緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の本宮!





霊験新たかな「牛王宝印」を懐にいれる


雨もまたよし!


本日到着の「湯の峰」温泉
餓鬼となった小栗判官が連れてこられ
この湯につかり7日目には蘇ったと伝えられている由緒ある温泉
その名も「小栗旅館」に泊まる。
小栗判官の末裔だとか。

90度の源泉掛流し
どひゃ~と疲れが吹っ飛ぶ。
これなら蘇るのもさもありなん

温泉おかゆ、温泉鍋におなかも膨れ
ここちよい夢の中に落ちる2日目。

翌日3日目は快晴、観光と決め込む一団

先ずは速玉神社

第一霊験所

なんだけど
やけに明るくて健康的


ご神木
ナギの大樹 (ナギは凪=平和・和楽に通ず)


そしてお次は 青岸渡寺と那智大社













深々としたコケを生やし
シダを育み 自分もを空へ伸びやかす


ここで石になった八咫烏(ヤタガラス)
神武天皇を大和国まで導いたといわれている。
このからす、これはどうも太陽の化身らしい


一箇所で 七福神すべてが祭られているお寺?
日本の八百万の神様は大らかで温かく、懐が深い






こうして、蘇りの強い 今回の旅は終わる
さて、新たな道がひらけるかどうか・・・







甘利山~千頭星山

2014-05-15 23:28:41 | 日記

真っ青な空
唐松の若芽 と 富士山


ゴールデンウイークの連休が終わり
週1日少ない平日とはいえ
毎日遅くまで仕事仕事でちょっとお疲れ気味の先週

週末はまず
月1回恒例となりつつある 三三師匠の独演会 で
仕事の山も笑い飛ばし、気持ちをほぐして臨む

天候が安定した日曜に
またまた山梨へ走る。
朝ゆっくり過ぎるくらいに東京を出たためか
まったく渋滞にはまらず韮崎へ

ここからくねくね道をあがりにあがり
6月には山一面のつつじで有名な山梨百名山
甘利山へ

ものの30分で頂上へ
頂上手前のつつじ平原で昼寝をしたいくらいの穏やかな日差し
でも1700mを越えているせいか、風は思っていた以上に冷たい

左手に富士山がついてくる


                 
                  明るい山をぐいぐいと歩く

ふっと笹原に出る
右をみれば鳳凰三山のオベリスク




日陰に入ると雪が結構残っていて
最後の登りは雪渓登り
そこをつめると
千頭星山(せんとうほしやま)


2000mを越えている
でも時間的には1時間半くらいの距離




そろそろ
冥土の土産のために
登れる体力があるうちに
登るきっかけがあるうちに
富士山に登っておこうかな・・・と
富士山を見ながら歩いていると
そんな気持ちが芽生えてきた

あれほど、冨士は見る山!と思っていたのに
どうしたことか

米原 醒井(さめのい)

2014-05-10 21:13:01 | 日記


連休初日、米原経由で紀伊田辺へ
途中下車して米原で暫し遊ぶ

駅から数分のところにある清願寺(総持寺を総本山とする曹洞宗)
石を配したお庭を拝見

「石徳五訓」になるほどと思う。
以前、石の声が聴こえるという人が知人にいたが
彼女は古の石たちからこのような事を聴いていたのだろうか。

そこから一駅分走った場所に名水百選にもなっている
醒井という一画がある。街の中に流れる用水のような川
そこに「梅花藻」(ばいかも)という水草がちょうど花を咲かせていた
水中花



以前、岐阜の金華山ふもとの高速道路の真下にある流れの中で
保存会の人々に守られて咲いているのを見たことがある。

清流の中でしか育たない花・・・
5月の清清しさを感じて連休が始まった。


むかしの友達

2014-05-10 20:56:10 | 日記


5月の香りとともに 学生時代の心の友が
大阪から遊びに来て お互い時間を作って暫し時間を共にした

何年ぶりかね~?
から始まり
お互い老眼鏡をかけたりはずしたりの変化はあるものの
すぐに時空を越えてしまう

涙が流れたり
笑いがもれたり
食べる事もそっちのけ

穏やかさは変わらない
人情厚きも変わらない
結局、お互い姿形は多少かわっても
本質的なところはなんら変わってない

昔々、卒業旅行だったか仲良し4人で旅行した。
最終待ち合わせは軽井沢
そこまでは自由に旅程を組むことになり
私は彼女と奈良井宿へ行った。
人も少なく時間が止まったような街道を
夕方そろそろと歩いた記憶が蘇る

安心して飾らずに
お互い地を出せる相手は今、一人を除き、
東京にはおらんな~と
つくづく思う