樹間暮のきまぐれライフ

ゆったりと・・・残りの20年は過ごせそうにないけれど、きまぐれな日々の生活を少しだけでも記憶の底に残しておくきっかけに。

最新型吸盤

2013-10-27 22:21:57 | 日記


こんばんは やもり君

久し振りにきみを見た。元気に夏をすごしたんだね。
でも尻尾の色がちょっと違うから、色々と苦労したんだろう、と
想像できる。

おいしいものはそろそろ終わるので お腹一杯食べて
来るべく冬に備え 冬眠中に気持ちよくよい夢が見れるよう
整えておくように!

さて、最近このヤモリ君の吸盤に注目が集まっている。
どんな急な90度の壁面でも決して落ちることなく張り付いていて、
それもガラスのようなつるつるな面でも壁のようながさがさな素材でも
ひっついていられる強力な吸盤

なのに、走ろうと思えばすぐにはずれ 走ることもできる。
何故?正反対のことが瞬時に可能なのか。

ヤモリ君の吸盤の研究が進んでいる らしい。
開いた手足の先にくっついている吸盤は
とてもとても細かい繊維でできていて
その先も細かく分かれている構造らしい。

そんな研究をしている日本人がいらっしゃる。
そしてその吸盤の特性を生かした吸盤を実用化しつつある。

なんでも 何故?こうなるのか、等と考えれば
日常生活でも疑問や発見があるやもしれない。

自然界って本当に神様が創ってくださったのだろうか。
素晴らしすぎるくらいよくできている。



晩秋の蓼科

2013-10-27 16:14:24 | 日記
10月下旬だというのに、2つも台風が相次いで日本を襲撃
直撃は免れたが、風雨の秋雨前線をくすぐる台風

台風一過の晴れ間を期待して長野県蓼科へのんびりと向かう
30台駐車が可能な駐車場には2台の車
雨はあがり、山へ向かう途中から紅葉した黄色や赤の錦の山肌が見えて
ちょっと期待して蓼科7合目鳥居に到着



期待通りには晴れ上がってくれなかったが
人のいない静かな静かな山道
林の上のほうで枝がこすれあって聞こえる風の音、
登山道を川のごとく流れる水の音
もう雨は降らない!とさえずりあう鳥の声

少し霧がかかったおぼろげな風景とその空気は
肺の中にゆっくりと流れ込む



上へあがるほど風は強まり
登山道を通路として吹き上げてくる
鼻の頭も耳も冷たく赤くなる
毛糸の帽子を取り出して被り 当然手袋も登場

本州の山でも もうそんな季節

1時間10分歩いた末に
蓼科荘に到着



山荘の小屋番さんが中から扉をあけて
迎え入れてくれた。
「よく来たねえ~、今日は誰も上がってこないとおもった。」と


気温は強風のために0度
部屋にはストーブがたかれていたが
空気はそれでも温まってはいない。

今日は頂上へ行っても強風で立ってはいられないだろうからと
ここまでにして、お茶して下山。
来週末、お天気よければ小屋締め体験をかねて再訪することとした


小屋の前の木々の枝は真っ白
よく見ると風で冷やされた雨の水分が凍りつき、風で氷が成長している。
それが落ちて、地面に歯ブラシの先のブラシの様な氷が落ちてくる。



寒いけど、なんとも美しい造形に下山を忘れて見入ってしまう


周りがやけに明るい。



50分ほどで下山して唐松林の過ぎた紅葉を眺めながら車を走らせていると
目の前を鹿が悠然と通り過ぎる。
ちょうど夕食時間帯らしく 小鹿も林の中からこちらを見ている。


さて、冷えた身体を温めなくては・・・と温泉温泉。
この辺りも 戌も歩けば温泉にあたる ほどにあちこちに「湯」の看板

地元民しか訪れそうにない、村中にひっそりとあった 河童の湯 を見つけてお邪魔する。
心地よい温度のかけ流しの湯


もうすぐ丸6年のアウトン君、本日走ってトータル16万7千キロを越えた

私を乗せて地球を優に4周も走ってくれたことになる。

温泉にでもつけてあげて、疲れを癒してあげたいなあ




American Pop Art

2013-10-20 17:33:47 | 日記
秋の雨、
朝には地震もあった。
冷たい雨が降り始め気圧計のstorm alarm が何度もなる日曜日
そろそろ次の季節への移ろいを感じるそんな日。



若い人に連れられて六本木にある国立新日本美術館の企画展示へ。
American Pop Art、 John and Kimiko Powers Collection を中心とした
アンディ ウオーホールの作品やキスリング、初めて聞く名前の
その当時の現代美術を代表するらしい人の作品の数々



真っ白い壁にこれらの作品がこれでもかこれでもか!と展示されていると
だんだん頭が痛くなってくる・・・

その上、展示物の壁の前の床には「是より前に踏み込んではいけません!」という
ビニールテープが張り巡らされ、興ざめ・・・

もちろん素敵な色合いや面白いアイディアの作品も多く、楽しめるのだけど
作品の数が多すぎて私の頭は飽和状態になってしまう。
公募展みたいに作品の数が多すぎるような気がしたけど若い人たちはどう感じているのだろう。





この新美術館、地下鉄千代田線乃木坂駅より地下で繋がっており
こんな雨の日も濡れずにいけるのは、とても楽ちん!

1階のカフェでコーヒー飲みながら窓際に並べられた一つ一つのイスに腰掛けて
人間ウオッチングするのも冬の楽しみになるかもしれない。
金沢の21世紀美術館のような楽しみ方をここでも味わえるかな。



家にもどったら 80をとうに過ぎている母が白いフェースマスクをつけてパックをしていた。
この写真撮って色を配したらちょっとした芸術作品になるのではないか?
とふと変なことを考えてしまった。作品と人ごみに心身ともに疲れているんだろうなあ・・・



山形県鶴岡へのたび 2日目~

2013-10-16 23:20:51 | 日記
夜大雨の音
朝4時半に朝食をとり外に出ると雨は止んでいた。

今晩には本務がある。その前に鳥海山へ登らなくては。



2600mの頂から長く裾を伸ばした美しい山
4年前だったか、月山へ行く途中に日本海を北上中
朝日にシルエットを際立たせた鳥海山を見てから、登りたいという思いが募っていた


風が走る
びゅんびゅんと走る

途中の避難小屋を過ぎたあたりから
麓で昨日降った雨は雪となっていたようで
周りは初雪



わ~初雪だ!と喜んでいた息子も
高度を稼いでいくうちに


登山道を見分ける岩の目印なんだか岩についた雪なんだか見分けられないほど
霧が深くなり
8合目を過ぎる頃にはしっかり積雪
登山道はどこへいったか・・・ファインディングも難しくなってきた




息子の靴は濡れに濡れ
靴底はつるんつるんのランニングシューズ
霧も深く晴れる様子もない。
これ以上登っては帰りが危ない・・・普段明るい息子も無口になりつつ・・・
これはまずい、と9合目でUターンすることに決めた。

鳥海山固有種の チョウカイアザミ

(風が強くて花が揺れてブレブレ)





避難小屋でホットコーヒーと朝旅館で握っていただいたおにぎりで一息つく
このおにぎり、山形県産の新米だろうか
もっちもちのおにぎり。あ~日本人でよかった!とつくづく思ってしまった。

食べれば元気の出る息子
途中滑ったりはしたけれど、金沢育ち!雪は平チャラ
ラグビーで培った受身?とバランス感覚で

こんな靴でも無事下山




下のほうへ降りればなんともゆったりした眺め
「風のナウシカ」のワンシーンのような風景が目の前に続く。
霧や雲が切れた合間から太陽の光が降り注ぎ
雲がすばやく流れるその影を
昔の幻燈のように映し出す。




風が走り回り寒いはずなのに
何故かこの柔らかな風景に心をもっていかれた。

麓を離れる前に山から声をかけられた。
「またおいで~」

ほいな、リベンジしないわけにはいきませぬ。

さて、本命の鶴岡へ向かうのだが、山から抜けて
由利本荘市へ向かっていると突然日本海が見えてくる。
あれ?金沢で見、イメージしている日本海とは全く違うではないか。
海が青く美しい~!このまま車に翼がはえて飛んでいければいいのに
と思うほど海が美しかった。

その夜ご両親から
出羽の古道、「湯殿山への路」という古い御参詣の道の話を伺う。
「六十里越街道」とも言うそうだ。

翌日、鶴岡市内から車で15分ほどで浜に出る。
「湯の浜」へ一人出かけた。ここは温泉街

浜から眺めるたおやかな鳥海山
肉眼ではっきりと見えるほどの初冠雪


                    途中で引き返したのは正解だったわいね。

        午前中ここの温泉でまったりと過ごしてから、東京へ向かおう
              
               住民の方々が利用する温泉、300円なり。
                 前をとおるとケロリンの黄色いプラスチック桶のコロ~ンという音が響く

鶴岡を出る時には
海も山も近く、水もお米も果物もおいしい日本海側の町、
穏やかな空気が流れ、時の流れるスピードが歩く速度と一緒のような
のどかな鶴岡市がすっかり気に入ってしまった。
東京へ戻りたくない病が頭をもたげ始めてしまった。

東京から丁度500キロ
ほぼ金沢と変わらぬ距離の鶴岡
この町の方とご縁が結べて私も幸。







山形県鶴岡へのたび

2013-10-16 22:30:46 | 日記


来年早々息子が所帯を持つことになったのだが
お相手のお嬢さんは山形県鶴岡で女子サッカーを中学で教えているお嬢さん
ご両親へのご挨拶に伺わなくては・・・と思いつつご連絡したところ
わざわざ挨拶のみで堅苦しく来てほしくないとのこと。

では、と言うわけで山に行ったついでに寄りましょう~と
山をダシにご挨拶へ(これがやっぱりメインメニューにて)伺うことになり
息子と二人、山形鶴岡への旅をする。

紅葉真っ盛りの時期なので、まずは平素では行きずらい
秋田県岩手県山形県の県境になっている栗駒ヶ岳の紅葉を愛でに車を走らせる。

栗駒ヶ岳の麓についたあたりで雲行きが悪くなり雨が落ちてきた。
風は突風、とても寒い。
辺りは霧

息子はちょっとたかをくくっていたのか持っていないからと
シューズは手持ちのランニングシューズ
登山道には小川のように水が流れぐっちゃぐちゃ



でも、紅葉はピークを過ぎているとはいえ
鮮やかで賑やか



頂上から下りてきた人々の足元はぐっちゃぐちゃ
これを見て、今日は下の遊歩道の散歩で終えようと
殺伐とした硫黄の釜一周と湿原の遊歩道を散策する。







ちょっとだけいい汗をかき、長距離ドライブの疲れを癒す。
栗駒ケ岳山荘では観光客のかきいれ時らしくおいしい炊き込みご飯や
大きな鍋で「どんが汁」というものを作っていた。

「どんが汁」は牛肉の骨付きがごろごろっと入っていて
ざくっと大まかにきった大根とごぼうがこれまたごろごろっと入っているお味噌汁。
骨付き肉の肉離れはよく、柔らかく、大根は中までしっかり汁がしみしみっとしみこんだ一品
すっかり体があたたまりまったりしてしまった。

ここから鳥海山麓の猿倉温泉へ向かうのだが
その3桁国道の周りには驚くほど太い太いブナが立ち並んでいるではないか!
ここは白神山系の一部なのだろうか、
思わず歩くスピードまで落とし見入ってしまった。

途中、ジオパークの一つをちょいと覗く
小安峡大噴湯 を橋の上から覗いてみた・・・
その高さにびびりカメラを落とすのではないかとびびり
いつかバンジージャンプをしてみたいと言っていた息子は思わず脛毛が立ってしまった・・・
という程の迫力だった。



そして小野小町の出生の里とされる町をとおり
1泊目の猿倉温泉に到着する。

ここの温泉は透明なのだが、驚くなかれ
浸かると体に膜が張られたのではないかと思うほどぬるぬるっとする。
とろ~んと柔らかなお湯
石川県白峰温泉のお湯をもう少し濃くしたお湯でまったりと冷えた体を温めた。

奥深き東北なり