韓国人の辞書に「日本人との妥協」はない
現在、日韓間で摩擦と軋轢を起こしている問題とは何だろう?
日韓間にさまざまな問題はあるが、とりわけ大きな葛藤を起こしているのは「4つの問題」である。
その問題とは、すなわち竹島(独島)の領有権、靖国神社参拝、歴史教科書、従軍慰安婦およびそれに付随した諸問題である。
日本人は政治や外交の問題は、必ずしも個人が関心を持つ必要はないと思っているかもしれないが、韓国人はそうは思わない。
ゆえに日韓関係や韓国人の対日感情を考えるとき、「4つの問題」は絶対に避けては通れない。
日本人の中にはこうした現実からあえて目をそむけ、「悪いのは政治家で、一般の人同士で語り合えばうまくいく」とか、「政治は政治、外交は外交、普通の国民同士ならわかり合える」などと太平楽を並べている向きがある。
とんでもない勘違いである。
「4つの問題」について韓国人が妥協することは絶対にない。「4つの問題」に関する主張は韓国人にとって「修身」「国民道徳」のようなもので、これらの問題で日本(人)と妥協するような輩は「親日派=売国奴」であるからだ。
なお「4つの問題」が「日韓基本条約」で解決済み、などという日本人の弁明は、責任逃れのための詭弁に過ぎないと思っている。
もし、「4つの問題」について個人的に妥協していたとしても、絶対に公の場で口にすることはできない。
要するに、「4つの問題」に関しては、韓国はすべて正しく、日本はすべて誤っている、というのが韓国人にとって「正しい」答えだ。
それ以外の答えはない。