機張（キジャン）まで座席バスで行く

　バス乗り場は分かりやすい場所にある。　市内バスは一般バスと座席バス、特急座席バスの３種類があるらしい。

　一般バスは、前ドアから乗り中ドアで下車するが座席バスは前ドアしかない。
停留所も一般バスが細かく止まるのに対して座席バスは要所要所しか止まらない。
少し遠くまで行くには料金は少し高めだが座席バスが便利だ。


１０分程待っていると目的の２００３番の番号がついている特急座席バスが到着した。乗り込んで料金１５００ウォンを入れる。運転席の横に料金入れがあり料金表示してあるので分かりやすい。
２０００ウォンを入れ５００ウォンのおつりをもらう。ほとんどの人（９割ほど）がカードを利用しているようで、カードだと１割ほど料金が安くなっている。


席は空いていたので運転席斜め後ろの右側一番前に陣取った。
前も横もよく見えて一等席だ。

チャガルチを過ぎるとすぐに乾魚物卸売り市場が見える。
魚の干物や煮干などを扱う卸売り商店街だが、この一帯だけ再開発が遅れているようで、築７０年？以上の日本建築商店街がそのまま残っている。
その風景は映画「チング」のロケ地にもなって脚光を浴びたらしい。


市庁跡の釜山ロッテワールドの工事現場を過ぎると、釜山国際フェリーターミナルが右に見える。国際ターミナルは釜山第１埠頭にある。日本の福岡、小倉、下関、大阪、広島、対馬や中国の三東省の数都市と結ぶ国際船が就航している。
ターミナル内には両替所や観光案内所もあり、出国審査後には免税店もある。
市の中心部に位置し、観光スポットや繁華街まで歩いて出られるのが魅力だ。
地下鉄の１号線「中央洞」の駅にも近い。

若いころ古いターミナルの時に下関経由の関釜フェリーで来たことが懐かしい。


左側に上海街の門を見てすぐに右側が釜山駅だ。
古い駅舎を知っているものにとってはずいぶんと立派な建物へ変貌している。


釜山鎮駅を過ぎしばらく行くと水営だ。水営は釜山国際空港が金海に移るまで国際空港があったなんてまったく分からないくらい開発されている。１９７０年代が懐かしい。


水営からしばらく行くとウエスティン朝鮮ビーチホテル見えてくる。
このあたりから海雲台（へウンデ）だ。夏には人、人、人で賑わう海雲台ビーチを右に見ながら海岸の通りを過ぎる。

アパート（マンション）の立ち並ぶ小高い山を越えてしばらく走るとキジャンに着くはず・・・？？


バスは停留所に近づくたびに「○○です、次は○○」と今度の停留所とその次の停留所をアナウンスしてくれる。


そんなアナウンスを頼りに機張市場（キジャンシジャン）で下車する。
チャガルチから乗って１時間弱だ。

ぶら～り チャガルチ

昼ごはんには少し早いのでチャガルチ界隈をぶら～りとぶらぶら歩きをする。

新東亜ビル裏から西～南方向に細い道路を挟んで１ｋｍくらい道路の両側を港を背にして魚、肉、乾物などの店、屋台の店、露店などがずら～と並んで活気のある通りになっている。

釜山に来ているという感じのする所だ。庶民の元気に生きる姿を目の当たりにして元気が貰える。

店の並んだ狭い道を荷物を積んだオートバイがよく通る、何度も惹かれそうになるが何度もすれ違っていると感覚がなじんできて自然の流れに感じてしまうのは不思議なものだ。

店の並んでいる最終地点まで行き折り返しでチャガルチ市場ビルまで引き返す。

チャガルチビルの裏側（海側）は広いデッキになっていて、影島や釜山港を行き交う船、カモメなどを眺めていると寒いが天気がいいのでのんびりとした気持ちにさせられる。２０～３０分のんびりすごしチャガルチ市場ビルのトイレに入る。１階、２階はざわざわしているので３階のトイレを利用するがトイレの綺麗で清潔なのには驚いた。今まで韓国ではホテル、デパート以外ではこんな綺麗なトイレを使ったことがなかった。

３階は端のほうに事務所、食堂があるがメインのスペースはガラガラだ。テナントが入っていないのかな・・？？


２階の刺身センターに降り、ぶら～りと店を物色する。ぶらぶらしているとアジュマの呼び込みがすごい。そんな中の一店（テジチョバプ）に入る。

店は座敷になっていて通路際には魚類の入った水槽があり美味しそうな？のが泳いでいる。
ナクチ（タコ）を食べることにした。生きたままぶつ切りにして塩の入ったごま油をつけて食べるがタコの吸盤が皿にくっついて取りづらい。口に入れても舌にくっついたりしてとても新鮮だ。

タコ３匹（２００００ウォン）、ビール（３０００ウォン）だが、キムチ・サラダなど６品程付きお代わりをくれるのでお腹がいっぱいになる。
昼間っからビールを飲むとほんのりとして気分がいいものだ。

店を出てチャガルチのバス停に向かい。バス停のバス路線図を見ながら行き先を決めることにした。



そ～だ、機張（キジャン）へ行こう。

キジャン行きのバスを待つことにした。