たけじいの気まぐれブログ

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改めて読んでみるべし その2 「最後の将軍」

2018年02月12日 14時55分51秒 | 読書記

本棚や押入れ、天袋に 数十年 詰まったままになっている本の類、いずれは整理処分しなくてはと思っていながら なかなか進みません。時々は その気になって 取り掛かっては見るものの 過去に 1度も読んだ記憶の無い本だったり 読んだ記憶が有ってもすっかり内容を忘れてしまっている本だったりして 改めて読んでみたくなってしまう本が続出、手が止まってしまいます。
結局 そんな本が また 机の横に山積みになっており 「どうするの?」・・・と 自分に問うている始末。
「なにも わざわざ図書館まで出掛けて 借りてきた本を読まなくても 先ずは 家に有る本を 改めて 読んだら・・・」等と もう一人の自分が言っている昨今。

そんな本の1冊、文庫本ですが 司馬遼太郎著 「最後の将軍」を 読み終えました。
いつごろ買ったのか、1度は読んだのか・・まるで 記憶が有りませんが 好きな歴史時代小説の分野の本、改めて読んでみました。

冒頭の1節に、「人の生涯は、ときに小説に似ている。主題がある徳川十五代将軍慶喜というひとほど、世の期待をうけつづけて、その前半生を生きた人物は、類がまれであろう。そのことが かれの主題をなした」 と 著者 司馬遼太郎は 述べています。

徳川将軍家の分家、御三家のひとつ水戸家に生まれた徳川慶喜が、ペリー来航以来、開港か攘夷か、佐幕か倒幕か、最悪の政治混乱の江戸時代末期、優れた行動力、智謀力を持って 敵味方から恐れと期待を一身に受けながらも 紆余曲折を経て 徳川十五代将軍につくものの、歴史の大きな流れに抗すること叶わず、大政奉還、江戸城明け渡し、徳川幕府の終焉を 自ら演じることになり、さらに 明治の代になっても ひそやかに暮らし 大正2年に 77歳で その生涯を閉じるまでを描いた作品。数多の歴史時代小説同様、幅広い歴史考証を踏まえた 読み応えの有る作品です。


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