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たけじいの気まぐれブログ

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藤原緋沙子著 「夕立ち」

2025年05月08日 19時13分58秒 | 読書記

図書館から借りていた、藤原緋沙子著 「夕立ち(ゆだち)」 (祥伝社文庫)を読み終えた。
本書は、著者の長編時代小説、「橋廻り同心・平七郎控・シリーズ」の第4弾の作品で、「第一話 優しい雨」「第二話 螢舟」「第三話 夢の女」「第四話 泣き虫密使」の、連作短編4篇が収録されている。

「橋廻り同心・平七郎控・シリーズ」は、江戸北町奉行所の「橋廻り同心(はしまわりどうしん)」となり、北町奉行榊原主計頭忠之(さかきばらかずえのかみただゆき)から、「歩く目安箱」としての特命を受けた立花平七郎が、新人同心平塚秀太、読売屋(瓦版)「一文字屋(いちもんじや)」の女主人おこう、その使用人辰吉、元船宿「おふく」のお抱え船頭源治等と共に、橋にまつわる様々な事件に対して、その事情を探り、絡み合う悪事や謎を解明、愛憎乱れる深い闇を、剣と人情で解決していくという、悲喜こもごもの長編時代小説である。
「橋廻り同心」とは、正式には、「定橋掛の同心」のこと。
「定橋掛(じょうばしがかり)」とは、縦横に水路が張り巡らされ、125余の橋が存在した江戸で、その橋や下の川を点検管理をする、南、北奉行所の一部門、南、北奉行所それぞれで、与力一名、同心2名が担当していたのだという。
「橋廻り同心」の仕事も重要な仕事だったはずだが、奉行所内では、十手をかざして華々しく事件捜査をする部門「定町廻り同心」に比して、十手ではなく、木槌を手にして橋桁や欄干等を叩いて回り点検管理する姿は、侮蔑の目で見られ、年老いたり、問題を抱えた、与力、同心が就く、閑職と認識されていたのだという。
生前、「大鷹」と異名をとった「定町廻り同心」の父親の後を継ぎ、北辰一刀流免許皆伝で、かって、「黒鷹」と呼ばれる程、活躍していた平七郎が、曰く、事情が有って、「橋廻り同心」に左遷されてしまうが、持ち前の正義感、人情で、「橋廻り同心」の職掌を越えて、多くの事件を解決していくという痛快物語であり、ヒロインとも言えるおこうとの恋模様が織り込まれた物語である。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。


「第一話 優しい雨」
・主な登場人物
 富蔵、宗助、
 土佐屋平左ェ門
 おきち・おはる、
 井筒屋善右衛門、
・あらすじ等
 新大橋・・逢瀬を重ねた男に裏切られた女を包む涙雨。

「第二話 螢舟」
・主な登場人物
 三河屋徳兵衛・丈太郎・お美代、
 お力、新太郎(山城屋の息子)、
 矢次郎、
・あらすじ等
 赤羽橋・・捨て子と知った少女。水面を舞う初蛍に母の面影が。 

「第三話 夢の女」
・主な登場人物
 与五郎、
 おいし・おらく
 岩井彦次郎、峰吉、
 上村左之助、
 白蛾、お加代、おきん、
・あらすじ等
 今川橋・・愛するがゆえに女の前から姿を消した男の決意。
 
「第四話 泣き虫密使」
・主な登場人物
 倉橋恭之介(備中松田藩藩士)・倉橋成一郎・久美、
 倉橋助左衛門・美崎、
 丸田屋仁兵衛、お滝、銀次、
 宗太郎(天野屋の息子)
 一柳瀬左衛門(備中松田藩江戸御留守居番)、神山善四郎、
 野々村外記(備中松田藩国家老)、犬塚彦左衛門、黒田十四郎、
 日野屋吉右衛門(米問屋)・お豊・おさよ、 
・あらすじ等
 水車橋・・藩危急の蜜書と共に江戸の土を踏んだ若侍を待ち受けていたものは。

「解説」縄田一男

(つづく)


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(ネットから拝借フリーイラストGIF)


追記

引っ越し先のHatenaBlog「たけじいの残日雑記懐古録」の方では、
「設定」→「コメントの許可」→「誰でもコメントを書き投稿出来る」、
に、しています。
先日、HatenaBlogユーザー以外の方に、
テストしていただきましたところ、

特に問題無く、コメントすることが出来るようです。

今のところ、
goo blogが、終了するまで、
古屋、新居、2つのブログを、管理していきたいと
思っております。
昨年までは、夢にも思っていなかった2つのブログ管理、
初体験であり、これも、脳トレの一つ?・・と
決め込んで・・・。


 


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