ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

2003年期待の選手

2003年01月09日 | その他
まず世界獲りに期待のかかる選手をざっと挙げていくと、イーグル奥田、
トラッシュ中沼、本田秀伸、川嶋勝重、戸秀樹、西岡利晃、辰吉丈一郎、
石井広三、仲里繁、越本隆志、佐竹政一、湯場忠志、この辺りだろうか。

奥田はタイから移籍してきた選手だが、わずか8戦で世界ランカーに快勝
したミニマム級の俊英。今すぐ世界に挑んでもいい勝負をしそうだ。

中沼はかねてからその才能を評価されてきた選手。実際に世界戦が実現
しかけたこともある。

本田は昨年、世界初挑戦に失敗したが、技術では決して負けていなかった。
攻撃力でもう一歩ジャッジにアピール出来れば、世界は近いと思う。

川嶋は既に徳山への挑戦が決まっている。徳山とは相性が悪そうだが、
防御も良く、何より軽量級離れした迫力ある攻撃が魅力だ。

戸はバンタム級で世界2階級制覇を目指す。可能性は充分あると思うが、
先日の試合でも痛めた古傷の眼が心配だ。

西岡もアキレス腱の負傷から再起。未だに世界に最も近いと期待される男だ。
慎重に試合勘を取り戻していけば、ウィラポンへの雪辱も可能だろう。

辰吉は昨年、ブランクの影響を感じさせない動きで見事復活を果たした。
さらに調子を上げていけば、返り咲きは充分可能だと思う。

名古屋の強打者・石井は今年、3度目の世界挑戦を狙う。技術面では期待
していたほどは成長していないが、頑丈さと攻撃力はやはり一級品だ。

仲里は長い下積みを経て這い上がってきただけに、精神的なタフさに定評が
ある。ガードさえ気を付ければ、案外いい線行けるかもしれない。

越本は衰えた、という声も耳にするが、安定感はむしろ増してきている。
層の厚いフェザー級で、練り上げられた技巧がどこまで通用するだろうか。

佐竹は西岡と並ぶほどのホープだが、スーパー・ライト級も層が厚すぎる。
とにかくまず、欧米の世界レベルの選手との試合を見てみたい。

湯場もスーパー・ライト級。実力や期待値は高いもののまだ世界ランクは
低く、こちらもまず実績を作らなければならないだろう。


こうして見てみると、今年は関東(奥田、中沼、川嶋)・東海(戸高、石井)
より、関西以西の選手(本田、西岡、辰吉、仲里、越本、佐竹・湯場)に
注目が多く集まりそうだ。


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