ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

突然の訃報

2007年05月08日 | その他
何気なくボクシングサイトを見た。思わず「えっ!?」と
声を上げてしまった。

2階級制覇の元世界王者、ディエゴ・コラレスが、
バイク事故により死去。まだ29歳だった。

僕はこの選手が好きだった。日本にも、彼のファンが大勢いる。
ここ最近は3連敗、またウェイト調整に苦しんだりと、あまり
芳しい状況ではなかったが、アメリカのボクサーは息が長いものだ。
また調子を戻し、いずれは王座に復帰するものだと思っていた。


どんな相手にも常に真っ向から立ち向かい、激闘を繰り広げた。
そんなコラレスのベストバウトは、何と言ってもちょうど2年前の
ホセ・ルイス・カスティージョ戦だろう。初回から激しく打ち合って
観客を沸かせた好勝負。そのクライマックスは、間違いなく
ボクシング史に残るような、劇的なものだった。

10ラウンドに2度のダウンを奪われたコラレス。マウスピースを
吐き出して時間稼ぎをし、ダメージを回復させようとするが、
誰もがもう終わりだと思っただろう。KOを確信しきって仕留めに
かかるカスティージョ。しかしそこへ、コラレスの起死回生のパンチが
炸裂、そのまま連打で大逆転。奇跡的なTKO勝ちを収めたのだ。


あの雄姿はもう見ることは出来ない。非常に残念だし、まだ彼が
亡くなったという実感も湧かないが、まずはご冥福をお祈りしたい。

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