ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

今年の世界戦(ミドル~ヘビー級)

2007年12月28日 | その他
カッコ内の略称・・・A=WBA、C=WBC、F=IBF、O=WBO
          決=決定戦、暫=暫定、統=統一戦、防=防衛


<ミドル級>
4.28 ●ハビエル・カスティジェホ 判定12R 〇フェリックス・シュトルム(A・防1失敗)
5.19 〇ジャーメイン・テイラー 判定12R ●コーリー・スピンクス(C、O・防4)
5.26 〇アルツール・アブラハム KO3R ●セバスチャン・デマース(F・防4)
6.30 〇フェリックス・シュトルム 判定12R ●ノエ・トゥリオ・ゴンサレス(A・防1)
8.18 〇アルツール・アブラハム KO11R ●コーレン・ゲボル(F・防5)
9.29 ●ジャーメイン・テイラー TKO7R 〇ケリー・パブリック(C、O・防5失敗)
10.20 △フェリックス・シュトルム 引分12R △ランディ・グリフィン(A・防2)
12.8  〇アルツール・アブラハム TKO5R ●ウェイン・エルコック(F・防6)

<Sミドル級>
3.3  〇アレハンドロ・ベリオ TKO3R ●ロバート・スティグリッツ(F・決)
3.7  〇アンソニー・マンディン KO9R ●サム・ソリマン(A・決)
3.24 〇ミッケル・ケスラー 判定12R ●リブラド・アンドラーデ(A・防4、C・防1)
4.7  〇ジョー・カルザゲ TKO3R ●ピーター・マンフレド・ジュニア(O・防20)
6.27 〇アンソニー・マンディン 判定12R ●パブロ・ダニエル・サモラ(A・防1)
10.19 ●アレハンドロ・ベリオ TKO11R 〇ルシアン・ビュテ(F・防1失敗)
11.3  〇ジョー・カルザゲ(O・防21) 判定12R ●ミッケル・ケスラー(A・防5失敗、C・防2失敗)(O、A、C、統)
12.10 〇アンソニー・マンディン KO4R ●ホセ・クラベロ(A・防2)

<Lヘビー級>
1.27 〇ゾルト・エルデイ TKO8R ●ダニー・サンティアゴ(O・防7) 
2.3  ●トマス・アダメク 判定12R 〇チャド・ドーソン(C・防3失敗)
4.28 ●シルビオ・ブランコ 判定12R 〇スティペ・ドレウス(A・防1失敗)
6.9  〇チャド・ドーソン TKO6R ●ヘスス・ルイス(C・防1)
6.16 〇ゾルト・エルデイ TKO11R ●ジョージ・ブレイズ(O・防8) 
9.29 〇クリントン・ウッズ 判定12R ●フリオ・ゴンサレス(F・防4)
9.29 〇チャド・ドーソン TKO4R ●エピファニオ・メンドサ(C・防2)
11.24 〇ゾルト・エルデイ 判定12R ●ティト・メンドサ(O・防9) 
12.16 ●スティペ・ドレウス 判定12R 〇ダニー・グリーン(A・防1失敗)

<クルーザー級>
3.17 ●オニール・ベル 判定12R 〇ジャン・マルク・モルメク(A、C・防1失敗)
4.7  〇エンゾ・マカリネリ TKO1R ●ボビー・ガン(O・防2) 
5.26 ●クジストフ・ブロダルチク 判定12R 〇スティーブ・カニンガム(F・防1失敗)
6.16 ●ワレリー・ブルドフ 判定12R 〇フィラット・アルスラン(A・暫・防1失敗)
7.21 〇エンゾ・マカリネリ 判定12R ●ウェイン・ブレイスレット(O・防3) 
11.3  〇エンゾ・マカリネリ TKO4R ●ムハマド・アズーイ(O・防4) 
11.10 ●ジャン・マルク・モルメク TKO7R 〇デビッド・ヘイ(A、C・防1失敗)
11.24 ●バージル・ヒル(防1失敗) 判定12R 〇フィラット・アルスラン(暫・防1)(A・統)
12.29 スティーブ・カニンガムvsマルコ・フック(F)

<ヘビー級>
1.20 〇ニコライ・ワルーエフ TKO3R終了 ●ジャミール・マクライン(A・防3)
3.10 〇ウラジミール・クリチコ TKO2R ●レイ・オースティン(F・防2)
4.14 ●ニコライ・ワルーエフ 判定12R 〇ルスラン・チャガエフ(A・防4失敗)
6.2  ●シャノン・ブリッグズ 判定12R 〇スルタン・イブラギモフ(O・防1失敗)
7.7  〇ウラジミール・クリチコ TKO6R終了 ●レイモン・ブリュースター(F・防3)
10.6  〇サミュエル・ピーター 判定12R ●ジャミール・マクライン(C・暫・防1)
10.13 〇スルタン・イブラギモフ 判定12R ●イベンダー・ホリフィールド(O・防1)


名うてのベテラン技巧派たちとの苦しい戦いを切り抜け、今年いよいよ
自分の時代を築いていきたかったミドル級の統一王者テイラーだが、
パブリックに逆転KO負け。新王者パブリックには、ドイツの破壊王
アブラハムとの統一戦も期待される。凄まじい殴り合いになりそうだ。

熱狂的な人気を誇る2人の王者が激突した、スーパー・ミドル級。
若くて強いケスラー優位の声も多かったが、カルザゲのベテランの味が
ケスラーを翻弄した。今年のヨーロッパでは最大のビッグマッチだった。
その影で、眼疾を克服し世界戦3勝を挙げたマンディンの活躍も見逃せない。

ライト・ヘビー級では、何と言っても若き逸材・ドーソンに注目したい。
欧州にこもって地味に防衛を重ねるエルデイ、ウッズらとの統一戦の実現は
期待薄だが、それよりも年末に2階級制覇を達成した強打者ダニー・
グリーンとの戦いを見てみたい。

ヘビー級のすぐ下にあって、相変わらず注目度が低いのがクルーザー級。
ベル、モルメク、ヘイ、マカリネリなど好選手は少なくないのだが・・・。
今月29日に世界戦出場が決まっている、ドイツの有望株マルコ・フックの
活躍に期待したいところだ。

最重量のヘビー級は、今年もまた盛り上がりに欠けた。筆頭格のクリチコは
楽勝すぎてスリルに乏しく、他の王者は存在自体が地味。そんな中、WBCの
暫定王座に就いたピーターは久々の野性味溢れるファイターとして期待されたが、
初防衛戦ではダウンを3度奪われる散々な出来。多くの課題を残した。

2 コメント

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Unknown (b)
2007-12-29 04:02:07
ミドル級はパブリックですね。彼には何か強く惹き付ける物がありますね、このまま驀進してスーパースターとして一般の誰もが知るような存在になってほしい。現状だとテイラーとアブラハムは同じ位か、2人とも安定王者以上の実力はあると思います。この3人はどう当っても面白い。シュトルムはその少し下、パブリックとやったらイケメン対決か(笑)このクラスは転級があっても、素晴らしいホープが後を継いでいきそうで大丈夫でしょう。

Sミドルはカルザゲが転級して、ケスラーが繰り上がりトップでしょう。素晴らしい実力なので敗戦を生かして更に強くなるだろう。マンディンが次、目の病気で引退かと思われたけど問題ないようで良かった。ここに来て更に安定感が増してます。ビュテはパンチあるけどやや固い、ベリオはすぐ落ちてもおかしく無いですね。ミランダやパブリックやテイラーの転級組み(可能性込み)と、フロッチとインキンと来年は激変でしょうね。

Lヘビーはホプキンスを除いて考慮で、ドーソンがトップですね。若々しい時代のスター候補がどれだけ伸びるかや、老雄との激突も楽しみ。次はターバー、その次がウッズ、ジョンソン、エルディ、グリーンの順か。ベテランが多いですね。もっと彼らの激突を見たいですね。

クルーザーはマカリネリとヘイがトップだけど、この英国対決が3月に実現だそうです。これは個人的に来年最も期待のカードの1つ、もっと後に実現と思ってましたが。ヘビーだとヘイだと思いますが、クルーザーだとマカリネリが少し有利化なぁ、ヘイは減量が苦しそうです。次はモルメク、引退かもしれないですが。あと数時間後に行われるカニンガムvsフックの勝者が次、フックは圧勝したら強烈なアピールのある存在にななっていきそうな感じです。

ヘビーはいよいよ統一戦の季節到来ですね。ウラジ、イブラギモフとチャガエフ、ピーター、マスカエフの順と見ますが、裏地に勝ち残って欲しいなぁ。これにポベトキン、ディミトレンコ、ワルーエフ、ルイーズ、ゴメス、リャコビッチらがどう絡むか。ほんと年明けから一気に争いが激しくなりそうです。アレオラとかオドラニエル・ソリスなど新鋭にも期待ですがまだまだ先ですね。
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Unknown (たかお)
2007-12-29 14:39:48
bさん、コメントありがとうございます。
bさんの補足のおかげで、ただの記録の羅列が
ようやく見応えのある記事になったんじゃないかと
思います(笑)。

そうでした、Lヘビーにはホプキンス、ターバーらも
いましたね。一体いつまで居座るつもりなんでしょうか
(笑)。世界王座は保持していないものの、
若手にとっては目の上のたんこぶ的な存在でしょうね。
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