ボクシングレヴュー

「TM」はタイトルマッチ、階級名につく「S」はスーパー、「L」はライトの略です。

びっくりニュース

2006年03月09日 | その他
現役の日本バンタム級チャンピオン、サーシャ・バクティンが
逮捕されたというニュースには驚かされた。何でも六本木のある店で
客2人と口論になり、その後路上で1発づつ殴ったという。

サーシャはロシア出身のアマチュアエリートで、協栄ジムの招きで
来日。プロでも瞬く間に頭角を現し、日本タイトルはこれまで
9度防衛。これは日本バンタム級の歴代最多防衛記録でもある。

サーシャといえば、目にも止まらぬ高速ジャブ。こんな時に不謹慎だが、
プロの日本ランカーですら貰いまくるサーシャのパンチの速さには、
この被害者たちもさぞびっくりしたことだろう。

無敵のチャンピオンであり、その技術は既に世界レベルとも言われる
サーシャだが、パンチ力がやや物足りず、今ひとつ一般層に
アピールできるような分かりやすい強さを見せられていないのも
また確かだ。なかなか世界戦が決まらないのは、そのせいもあるだろう。

そんなサーシャが起こした今回の事件。世界戦が決まらないイライラを
路上で素人相手にぶつけてしまったのだろうか。そして今後のサーシャは
どうなるのだろうか。最悪の場合、勝てども勝てども人気の上がらない
サーシャを、協栄ジム側が「いい機会」とばかりに切り捨ててしまうことも
ないとは言い切れない。