自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

ピーター・F・ドラッカー氏、2005・11月11日死去

2005-11-16 05:27:55 | 経営-ミッション-ビジョン-グランドデザ
ピーター・ドラッカー氏がお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りいたします。

彼の著書『断絶の時代』を少し前に読みましたが、
社会を見据える緻密な洞察力に基づいた分析力は
すごいの一言。

父親は貿易省の大臣を勤め、彼の家には
シュンペーター、フロイト、ハイエクなど
多くの知識人が議論しに集まったそうです。
ドラッカーは幼いころからそういった見識豊かな
人々の議論を聞いて知的好奇心も
育んでいったようです。

日経の今年(05年)2月のドラッカー『私の履歴書』
は学校で縮刷版をコピーして読みましたが、すごく
面白かった。
波乱万丈人生と言っていいでしょう。

あの経営コンサルティングを一つの
産業に押し上げたマービン・バウアーとも親しく、
彼に頼まれてマッキンゼーのコンサルタントに対して、
研修を引き受けたこともあったらしい。

GMのコンサルティング経験をもとにして書いた良著
『会社という概念』、ナチスドイツを分析した
『経済人の終わり~全体主義はなぜ生まれたか~』
『産業人の未来』
『非営利組織の経営』
など、タイトルからして興味深く、時代を見据えた
書物を多数出しております。

そういえば、大学の「マーケティング管理」の講義でも
彼の著書『現代の経営』が紹介され、レポートに
彼の定義した『事業とは何か』という問題がでたことを
思い出します。

先日亡くなったダイエー創業者中内功氏
(ドラッカーとの共著を出してますね)をはじめ、
オムロンの立石一真氏、ヨーカドーの鈴木敏文氏など
日本の多数の経営者とも親交があったようで、
明治維新にものすごい興味を持っていたらしい。
日本とも関係が深い人です。

ピーター・ドラッカー、尊敬する人の一人です。