松を枯らす「マツノガイセンチュウ」と、それを運ぶ「マツノマダラカミキリ」による被害は、北海道と青森県以外の全国に広がっています。特に長野県の被害量は全国一で、全国被害量の約1割に上ります。
この被害が進むと、山の美しい景観が失うばかりでなく、表土が弱くなり災害の発生にもつながります。また、マツタケも採れなくなります。
松くい虫被害の対策には農薬の空中散布が一般的ですが、健康被害があるなどとして住民の反対により、取り止めている自治体もあります。
麻績村では、松くい虫被害が最も心配される村の西部地域(野間の年中原)の松林約4haを、近隣の生坂村、筑北村、大町市と共同で国庫補助事業により、農薬の空中散布を行います。
人家近くには散布しないなど、細心の注意を払って行います。更に、大気の測定調査を同時に行います。
万全を期しての空中散布ですので、ご理解とご協力をお願いします。