▲あの日、全てが流された宮古市田老野原の海岸
東筑摩郡村長会で、東日本大震災の復興状況、昨年の台風10号で甚大な被害を受けた岩泉町など視察を実施。
≪第1日目≫
第1日目は内閣府復興大臣政務官を務められた務台俊介衆議院議員に案内を頂いた。
先ず復興庁岩手復興局を訪問。山下局長さんから死者・行方不明者5,794名となった被害の状況や復興の現状課題等について伺う。住宅の再建、産業の再生、交通ネットワークの復旧整備、海岸堤防の整備など各所で急ピッチに進められていた。
▼復興庁岩手復興局で山下局長からお話を伺う
▼各所で進む復興支援道路整備
次に訪れたのは、木材の付加価値を高め、併せて若者の就労の場を確保しようと第3セクター方式で設立された「株式会社ウッティかわい」。
大量の原木が積み重ねられた貯木場近くにチップ化する工場と木質バイオマス発電施設があった。他に構造用集成材の製造などが行われており、社員数は112名、年間総販売額は62.5億円(平成27年3月期)とのこと。放置されている森林資源の活用について考えさせられた。
▼発電用木質チップとペレットが製造
▼木質バイオマス発電施設
続いて、宮古市田老野原の津波遺構「たろう観光ホテル」へ。山口副市長さんが出迎えて下さり、平成23年3月11日の津波状況と復興状況についてお話を伺う。
6階建ての建物の4階まで浸水し、1・2階は跡形もなく破壊されたホテルの5階へ上る。
津波が押寄せる様子をビデオ録画した5階の部屋で、その画像を見せて頂く。17メートルを超えた津波に老人や家屋が吸い込まれていく恐ろしい光景だ。海岸に向かって全員で黙とうをする。
▼復興の進んだ被災地
▼1・2階は跡形もなく破壊された「たろう観光ホテル」
▼津波襲来の前の姿
▼津波が押寄せる様子をビデオで見る
続いて、昨年の台風10号で甚大な被害を受けた岩泉町へ。日本三大鍾乳洞の一つとされる「龍泉洞」の事務所で伊達町長さんが迎えてくれる。
台風被害の状況や復旧工事などお話を伺う。災害の爪痕が各所に残る中、工事は急ピッチで進められていました。
▼災害の爪痕が各所に残る
▼伊達町長さんからお話を伺う
▼龍泉洞を案内される
岩泉町では中山間地域の自然特性を生かしたわさび生産が盛んに行われており、その現地を見せて頂いた。整備された松林の中に一面のわさび。3月から12月まで花・茎・根茎・根の全てが収穫されるという。10アール当たりの粗収益約66万円、内諸経費約34万円とのこと。山林を活用した素晴らしい事例に驚く。
▼松林の中に一面のわさび
≪第2日目≫
青森県まで足を延ばす。奥入瀬渓谷から十和田湖へ。美しく澄んだ水に気持ちが和む。
▼奥入瀬渓谷
▼澄み切った十和田湖の水
続いて、たんぼアートで有名な田舎館村へ。テレビで見た「田舎館村のたんぼアート」は更に驚き。お城を思わせる役場庁舎の屋上からがベストビューポイントとのこと。
入館料300円、4階展望デッキへのエレベーターは行列。建設当時には多くの反対があったというお城姿の役場庁舎が、今では田んぼアートと共に観光名所となっている。驚き!
▼田んぼアート(手前)と田舎館村役場庁舎
▼展望デッキから見る田んぼアート
そして次は、日本一の桜の名所と謳われる弘前城へ。天守閣を動かして進められている石垣工事を見る。
▼石垣の修復工事
▼工事期間中曳き移転された天守閣
次に訪れたのは、立佞武多(たちねぶた)の館。22mの巨大ねぷたが展示されている。
一時姿を消した巨大ねぷたが市民有志によって1996年に復元され、1998年から「五所川原立佞武多」として90年ぶりに復活したという。巨大な姿に圧倒される。
▼展示されている立佞武多