はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

狼と香辛料(2)

2009-05-11 20:25:04 | 小説
狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫)
支倉 凍砂
メディアワークス

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「狼と香辛料(2)」支倉凍砂

 見た目は少女・実は偉大なる賢狼のホロをお供の(逆か)商人・ロレンスの旅はいたく順調であった。1巻で手に入れた胡椒がホロの活躍もあって約1.5倍の高値で売れ、店の主人の弱みを握っての信用売りで大量に武具を購入し、次なる町でさらなる売り上げを狙う。
 しかし、そうそううまく事は運ばないのが世の常。たどり着いた先ではいきなり武具が暴落しており、信用売りのギャンブルに出た目は裏と出た。
 莫大な借金を負ったロレンス。支払期日の2日後(!)に金を返せる商いなどあるはずもなく、貸してくれる人にも心当たりはなく、いよいよもって破産の2文字が脳裏をよぎる。テンパったロレンスの力になろうとのホロの気遣いも逆効果で、2人の関係は崩壊寸前。
 暗雲たちこめる旅路に微かに差した希望の光は、捕まれば斬首疑いなしの違法行為で……。

 大好評、行商ラノベの第2巻。
 手を繋いだり膝枕したり抱き合ったりと、深まりまくる2人の関係の進展具合が目覚ましい。いずれも狐と狸の化かし合いのような鞘当ての最中に繰り出される技なので、こそばゆくて恥ずかしくて、読みながら思わずそこらをのたうち回ってしまう。
 一方、ロレンスの商売も山あり谷ありのスリリングさで興味深い。「大航海時代」や「アトラス」にはまった人ならわかっていただけると思うあの感覚。あれ。PSでそのものずばりのようなソフトもあったけど思いだせない。それともSFCだっけな……。

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