はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

パチスロひとり旅~放浪10年譜~

2007-09-02 13:47:04 | 小説
 6月18日(金)
 古川市を背に、秋田方面へ向かう国道をハシゴ打ち。7機種でプラス7750円。峠を越えて秋田入り。道の駅雄勝到着。ここで車載テレビを見ていてハッと気づいた。「ここTBS映らねえんだ」。明日(土曜日)はTBSを中心に見たいテレビが山ほどあるのにこれはマズイ。ここでナゼか、古川市には戻らず佐渡島を目指してしまった。徹夜で日本海を南下し新潟港へ。

「パチスロひとり旅~放浪10年譜~」名波誠

 仕事とギャンブルで負った莫大な負債を、汗水垂らした仕事ではなくパチスロで返した男の放浪記。と書くと、バカが自業自得だよ、と思われるかもしれない。まあ実際、借金を負うまでの過程を描いた漫画版を見ても同情心などこれっぽちも起こらないのだが、600万超の負債をパチスロのみで返すというのは一度でも遊戯した経験のある人ならわかる通り、これが相当に難しい。しかも定住せずの旅打ちでときては至難の業で、素直に敬服に値する。すげえ。
 文章に関しては素人だし、上記にあるような簡素な記録の集合体だから、読み物としてはあまり面白くない。だが時折起こる車のトラブルや警官の職質、様々なルートを辿っての日本全国道中記には一見の価値ありだ。迫る返済日との格闘や、証券マンだった経歴を生かしたドル=コスト平均打法など、胸に刻んでおきたい大事な事柄も多く、スロッターのバイブルといっていいかもしれない。

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