はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

ちぇんじ123(1)

2009-07-27 13:26:41 | マンガ
ちぇんじ123 1 (チャンピオンREDコミックス)
坂口 いく
秋田書店

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「ちぇんじ123(1)」原作:坂口いく 画:岩澤紫麗

 特撮ヒーローの好きなアキバ系高校生・小介川は、ある夏の日、1人の少女のピンチに遭遇する。月斗素子という名のそのメガネ女子は、か弱くて儚げで、守ってあげたくなるような女の子なのだが、実は内に3つの人格を飼う多重人格者で……。
 虎を素手で倒した伝説の格闘家に育てられた人格・ひびき。
 剣聖と呼ばれる達人で、傭兵の経験もある銃火器のエキスパートに育てられた人格・ふじこ。
 古式柔術の伝承者に育てられた人格・みきり。
 3人の女の子(合わせてひふみ)は素子がピンチの時に現れ、乱暴な方法でもめ事を解決して去っていく。
 ヘタレながらも素子の身の安全を常に大事に思い、時に体を張ってくれる小介川に3人ともが恋をし(素子はまだ)、1人の体で4度おいしいハーレム状態となるのだが、ひふみを狙う怪しげな男が現れ……。
 
 ありそうでなかった多重人格ハーレムもの(ぱっと思いつくのは「3×3EYES」くらいかな)。
 喧嘩大好きボーイッシュ、無口な傭兵、露出多めの天然ボケ。メリハリのきいた性格の変化と、筋肉の緊張と弛緩で顔つき体つきが微妙に変化するという理屈で、見た目も行動もかなり違って飽きがこない。1粒で何度もおいしい構造がとても合理的だ。
 なんだかんだでどの人格も女の子っぽくて優しい。もっと残酷だったり卑怯だったりしたほうが好みなのだが、それは高望みか。
 バトルシーンは大味な印象も残るがおおむね良い出来。各人格の見せ所をきっちり見せ、1巻としての役割を果たせている。ラストの引きも思わせぶりで、すぐに次巻を読みたくなった。

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