ちぇんじ123 1 (チャンピオンREDコミックス)坂口 いく秋田書店このアイテムの詳細を見る |
「ちぇんじ123(1)」原作:坂口いく 画:岩澤紫麗
特撮ヒーローの好きなアキバ系高校生・小介川は、ある夏の日、1人の少女のピンチに遭遇する。月斗素子という名のそのメガネ女子は、か弱くて儚げで、守ってあげたくなるような女の子なのだが、実は内に3つの人格を飼う多重人格者で……。
虎を素手で倒した伝説の格闘家に育てられた人格・ひびき。
剣聖と呼ばれる達人で、傭兵の経験もある銃火器のエキスパートに育てられた人格・ふじこ。
古式柔術の伝承者に育てられた人格・みきり。
3人の女の子(合わせてひふみ)は素子がピンチの時に現れ、乱暴な方法でもめ事を解決して去っていく。
ヘタレながらも素子の身の安全を常に大事に思い、時に体を張ってくれる小介川に3人ともが恋をし(素子はまだ)、1人の体で4度おいしいハーレム状態となるのだが、ひふみを狙う怪しげな男が現れ……。
ありそうでなかった多重人格ハーレムもの(ぱっと思いつくのは「3×3EYES」くらいかな)。
喧嘩大好きボーイッシュ、無口な傭兵、露出多めの天然ボケ。メリハリのきいた性格の変化と、筋肉の緊張と弛緩で顔つき体つきが微妙に変化するという理屈で、見た目も行動もかなり違って飽きがこない。1粒で何度もおいしい構造がとても合理的だ。
なんだかんだでどの人格も女の子っぽくて優しい。もっと残酷だったり卑怯だったりしたほうが好みなのだが、それは高望みか。
バトルシーンは大味な印象も残るがおおむね良い出来。各人格の見せ所をきっちり見せ、1巻としての役割を果たせている。ラストの引きも思わせぶりで、すぐに次巻を読みたくなった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます